壮大な桜島を背景に、昔ながらの懐かしい風景と近代建物が共存する町、鹿児島市を中心にその美しい風景の中で繰り広げられる、心はぐれたあなたの心に寄り添う優しい物語。上大迫祐希 主演。映画「青すぎる、青」が、 10月27日からのご当地 鹿児島先行公開に続き、 11月4日より新宿ケイズシネマでロードショー。全国順次公開となる。
鹿児島での初日の翌日、今関あきよし監督と、今関映画の最初のヒロインでもある映画イラストレイター三留まゆみさんとによる「青すぎる、青」にまつわるアレコレトークをお送りします。 まずは、前編をUP! 近日、後編も!!
三留まゆみさんより トーク後にコメントが届きました!
これは今関あきよし監督の『インターステラー』かもしれない。
うん、これは父と娘の約束の物語だ。 『コンタクト』の大好きな冒頭シーン。
「宇宙には私たちしかいないの?」。 夜空を見上げる幼い娘に父はこうこたえる。
「そんなことはないさ。だってぼくたちだけだったらさみしすぎるだろう?」 『アイコ十六歳』で父と娘は屋根に並んで空を見上げた。
そこは宇宙(そら)にいちばん近い場所だったから。 古いアパートの屋上は宇宙(そら)にいちばん近い場所だ。
自由で気楽で、だからときどきせつない。 放課後のデッサン室の匂いを思い出す。 木炭と、油絵の具と、テレピン油の混ざったあのなつかしい匂い。
私にとっての宇宙(そら)は「土曜日の午後のデッサン室」だった。
そして、そこにはまだなにものでもない自分が、懸命に探し続けている青=宇宙があって、 だれかと交信しようとしていた。
『青すぎる、青』の彼女たちのように。 We are not alone. 彼女たちと同じく、その言葉を求めて。
監督はウクライナ、ロシア、台湾など様々な国で現地の人々と向き合い、美しい風景を映像に閉じ込め、その地域ならではの人間模様を独特な感性で描き続けることで注目される今関あきよし。彼が次に見つけた美しい風景は、日本・鹿児島。
大林宣彦監督に師事し、大林イズムを継承する彼が、紡ぎだしたのは大人のためのファンタジー。脚本家に『江ノ島プリズム』の小林弘利、撮影は今関と何度もタッグを組み、自身も大林作品の参加経験を持つ三本木久城が参加。壮大な桜島を背景に、昔ながらの懐かしい風景と近代建物が共存する町、鹿児島市を中心にその美しい風景の中で繰り広げられる、心はぐれたあなたの心に寄り添う優しい物語が誕生した。
主人公、美巳(みみ)役を演じるのは、初主演映画「神田川のふたり」で、22 年キネマ旬報のベストテンで新人女優部門上位にランクインし、23年公開の「ぬいぐるみとしゃべるひとはやさしい」の演技も印象に残る鹿児島出身の上大迫祐希。心揺れ動く、卒業間近の女子大生の心を丁寧に演じている。
美巳の親友で、心に痛みを抱える希良(きら)役に、「NewDays」のイメージキャラクター
として注目され、23年公開「僕の町はお風呂が熱くて埋蔵金が出てラーメンも美味い。」
でヒロインを演じた原愛音。上大迫と同じく、鹿児島出身で長編作品初出演の肥後遼太郎がフレッシュな演技で魅せてくれる。
脇を固めるのは、美巳に引き寄せられる様に登場する女性に、逢澤みちる。
港に現れる謎の男に大林宣彦監督作品で主演を演じてきた窪塚俊介。
美巳の伯母であり、彼女自身も秘密を抱える嘉子(よしこ)役に、佐伯日菜子が参加し、物語に深みを与えてくれている。
主題歌を務めるのは、熊本出身で鹿児島在住のアーティスト・よしむらさおり。
彼女の優しい歌声が華を添えた。
ストーリー
唯一の家族だった父親を亡くし、心に穴があいたままの美巳。父の代わりに店を切り盛りする為にやって来た伯母・嘉子との向き合い方もわからず、訳もなく当たり散らしてばかり。目前に控えた美大の卒業制作も手を付けられず自分を見失いそうになっていた。
親友の希良は、何事も前向きな性格ながらも、そんな自分自身を持て余している。
美巳との向き合い方がうまくいかない嘉子もまた人には言えない深い秘密を抱えていた
…。
そんな美巳に不可思議な変化が起こり始める。見えないはずのモノが見え、聴こえないは
ずの声が聴こえるようになってしまう…。
新宿ケイズシネマ イベント情報
◯11月5日(日) 上大迫祐希 、肥後遼太郎 、逢澤みちる 、まっぴーさくらじま 、今関あきよし監督
◯11月6日(月) まっぴーさくらじま 、今関あきよし監督、#星野晴美プロデューサー
◯11月11日(土)逢澤みちる、星野晴美
概要
青すぎる、青
配給:アイエス・フィールド
10月27日(金)〜 鹿児島先行公開、11月4日(土)〜 新宿ケイズシネマ ほか全国順次公開
キャスト
上大迫祐希
原愛音 肥後遼太郎
松元裕樹 まっぴーさくらじま 森優稀 三浦結愛 穂原康博 新名真郎 田中千枝子
逢澤みちる / 窪塚俊介 佐伯日菜子
スタッフ
監督・原案:今関あきよし
脚本:小林弘利/音楽・MA:種子田博邦/エグゼクティブ・プロデューサー:嶋田 豪 肥後潮一郎/プロデューサー:星野晴美 西田建一/鹿児島弁監修:西田聖志郎/撮影・編集・VFX:三本木久城(JSC)/録音:寒川聖美/美術:塩津洋一/主題歌「palette」作詞・作曲・歌:よしむらさおり/SPECIAL THANKS:小牧醸造株式会社/協力:鹿児島市 羽子田幸一/ロケ協力:鹿児島レディスカレッジヘアーアート学科 株式会社マツモト工芸ドローン事業部/制作協力:南大隅町開発株式会社 かごしまフィルムオフィス/制作・配給:アイエス・フィールド/製作:「青すぎる、青」製作委員会
2023年/日本/カラー/103分/アメリカンビスタ/ステレオ/G
配給:アイエス・フィールド
今関監督×三留まゆみ トーク(後編):https://youtu.be/ARGpWcYyVdw
公式WEB:http://www.is-field.com/ao/
Ⓒ2023「青すぎる、青」製作委員会