シライケイタの作・演出により、大和田獏、島田歌穂などの実力者俳優たちが揃い、戦後の知られざる史実に果敢む。`21年初演時に好評を博し、新キャストを迎えて再演。
モンテンルパ捕虜収容所__。フィリピン、マニラにある白亜の建物。東洋一と呼ばれた刑務所には、戦後主にBC級戦犯約150名が収容され17名が処刑された。1949年、教誨師として日本から派遣されたひとりの僧が、囚人と共に生活していた。「この人たちを救わないで、どうして僧と言えようか」日本政府からの給金を打ち切られてもなお、受刑者を支え励まし続けた、加賀尾秀忍。 一方、戦犯が作詞作曲した「モンテンルパの夜は更けて」をレコードにし 刑務所を慰問、フィリピン政府当局に減刑・釈放を嘆願し、当時のフィリピンの首長であったキリノ大統領に日本人戦犯の釈放を決断させ、全員の日本への帰国の実現に寄与した歌手、渡辺はま子。この二人を軸に、戦後の知られざる史実に果敢に挑む。
あらすじ
昭和28年7月。終戦後7年以上も異国フィリピンのモンテンルパ刑務所に収容されていた、死刑囚を含むBC級戦犯108人が横浜港に降り立った。二度と、生きて故国の土を踏むことはできないと絶望していた彼らを救ったのは、一曲の歌だった。
彼らの釈放をキリノ大統領に決断させた歌とは
「あゝモンテンルパの夜は更けて」
この歌を歌った歌手、渡辺はま子。
そして、この歌をキリノ大統領に届けるべく奔走した僧、加賀尾秀忍。
二人の情熱が交錯するとき、歴史は動く・・・。
概要
日程会場;2023年2月2日(金)~2月4日(日) 亀戸文化センター カメリアホール
出演:大和田獏 島田歌穂 真山章志 カゴシマジロー 辻井彰太
作・演出:シライケイタ
美術:中川香純 照明:阿部康子
音響:原島正治 衣装:樋口藍
演出助手:森菜摘 舞台監督:松本仁志
宣伝写真:ノザワトシアキ 宣伝美術:立川明 宣伝ヘアメイク:土屋裕子
プロデューサー:岡田潔
企画制作:トム・プロジェクト
共催:公益財団法人 江東区コミュニティ財団 亀戸文化センター
協力:エピモッソ 株式会社A4 劇団温泉ドラゴン 演劇ユニット『あやとり』 SLS 囃組 アトリエ藍 アトリエレオパード マハロ 高津装飾美術 東宝コスチューム