明治座創業150周年ファイナル公演 舞台「メイジ・ザ・キャッツアイ」が明治座にて好評上演中だ。
今回の舞台版は、明治座の創業された明治時代に設定を変えて、怪盗キャッツアイの三姉妹が鮮やかな盗みの大一番を披露するオリジナルストーリー。
怪盗キャッツアイの三姉妹、藤原紀香(来生瞳)、高島礼子(来生泪)、剛力彩芽(来生愛)。
そして舞台版オリジナルキャラクタ―で栞についている執事・藤堂薫役の美弥るりか、来生瞳の恋人で警察官・内海俊夫役に染谷俊之、内海の後輩刑事・平野猛役に上山竜治、三姉妹の父親ミケール・ハインツ役には長谷川初範、舞台オリジナルキャラクターの車椅子に乗った謎の少女・栞役役に新谷姫加。
活弁士(長谷川初範)が登場し、今回の物語の概略を説明、原作がイマイチわからなくてもここで大体のことはわかる。内海俊夫(染谷俊之)、内海の後輩刑事・平野猛(上山竜治)が登場、彼らが所属しているのは犬鳴署。怪盗キャッツアイをなんとしても捕まえたいが、うまくいかない警察署の面々。
そこに「ん?」、警官に扮した来生愛(剛力彩芽)の姿が、1人になったところで本来の姿になる愛。そこへ来生瞳(藤原紀香)が登場、怪盗らしく!最後に姐さん!!来生泪(高島礼子)が派手に登場(笑)、なぜか女優ライトが(大笑)、客席大ウケ。3人揃ったところで決めポーズ!オープニング、ここでかかる曲は和風にアレンジしたあの曲!なかなかお洒落になっているので!
それから物語が始まる。場所は喫茶猫目、現代人から見たらレトロお洒落な店内だが、明治時代なので、すごい最先端なお洒落な喫茶店、来生瞳がエプロン姿で。内海俊夫が珈琲を飲む。愛は袴姿、泪は粋な着物姿。
男性なら毎日通いたいと思う喫茶店(笑)そこへ!レッドカーペット!!白い燕尾服をきた人物、藤堂薫(美弥るりか)が華麗に登場、一瞬にしてその場の空気が変わる!続いて栞(新谷姫加)、謎の多いキャラクター、なぜか執事の執事がいる(!)。愛は泪が作った弁当を持って学校へ。
場面は犬鳴署、キャッツアイの捜査に強力な人物が登場、フランスから帰国したばかりの才女・浅谷光子(佃井皆美)、おかっぱヘアーの眼鏡っ子、奥の瞳は鋭い。そこへ珈琲の出前にきた愛、それから帝国新聞記者の神谷(川久保拓司)、遅れてサービスのクッキーを持って瞳がやってくる。
さすがの才女、浅谷は喫茶店の3姉妹が怪しいと睨むが、俊夫たちは意に介さない。そして、猫、犬、ときたら…次は…ネズミ!ネズミ小僧三世(川久保拓司)!負けん気が強い三世、勘が良い観客はわかる!対決!負けてはいられない、バレたら終わり、変装したりする下りはコメディ、特に泪姐さんがイケメンに!!高島礼子が!なかなかキマってる!浅谷の弱点、それは……イケメン!!言い寄ってきたら〜もうメロメロ、このメロメロぶりが抱腹絶倒もの!!笑うしかない!高島礼子がイケメン衣装が似合ってる!!メロメロになるのもしょうがないくらいのかっこよさ!愛はおばあちゃんメイドでこれは可愛い。そんなこんなの、笑える、思わず見てしまうシーンの連続。また、謎の怪盗・ホークスクロウがカッコ良すぎる!ちなみにホークスクロウの意味は鷹の爪。
休憩を挟んで2幕。早速3姉妹登場、原作の設定、キャッツアイのターゲットはミケール・ハインツ(長谷川初範)というヨーロッパの画家の作品や遺物ばかりであるところは踏襲。後半は怒涛の展開、「そうだったのか!」的なところもあり、オリジナルストーリーならではのドキドキ感。2幕中盤では瞳と敏夫のラブなシーンが用意、超奥手な敏夫の心臓の鼓動が聞こえてきそうなシーン。会見でも藤原紀香が「大好きなシーン」とコメント。三つ巴の戦い、”猫”、”鷹”、”鼠”、この勝負は劇場で!!また、アニメを視聴してたなら、テンション爆上りの場面も用意、客席からは手拍子も拍手も笑いも!また、このカンパニーの最年長、長谷川初範が八面六臂の活躍、神出鬼没(笑)、ギターを弾いたり、あるいはケバい身なりの大成金になって豪快に笑ったり!その七変化ぶりは必見。3姉妹のバランスもよく、確かに「キャッツアイ」と思わせてくれる。サプライズな演出も随所に、そして舞台らしいアナログな演出も楽しく、あっという間の2幕もの。
なお、明治座といえば…美味しい食事!!公演限定『キャッツアイ御膳』、藤原紀香、剛力彩芽、高島礼子の御三方のこだわりが詰まったメニュー。
藤原紀香のこだわりは鶏肉とプチペールの塩麴煮、湯葉入り生姜餡掛け。麹で鶏肉をより美味しくヘルシーに!更に生姜の力で温活力アップ。剛力彩芽は有頭海老芝煮と金平牛蒡、味わい深い「えびの煮物 」とこだわりの「きんぴらごぼう」。高島礼子は大好物が「椎茸」と「トマト」。椎茸フライとミニトマト蜂蜜煮。ちなみにトマトの蜂蜜煮は日持ちもするので、自宅で作ってみる価値あり。千秋楽は3月3日、ひな祭りの日。
<剛力彩芽インタビュー>
あらすじ
時は明治。東京の夜を騒がせるのは、麗しき女泥棒・キャッツアイ。その正体は喫茶猫目を営む、来生 瞳(藤原紀香)・泪(高島礼子)・愛(剛力彩芽)の三姉妹だった。ある日喫茶猫目に、車いすの少女・栞とその執事・藤堂が現れる。外国から帰って来たばかりという二人が、喫茶猫目にやってきた目的とは…?
同じ頃、キャッツアイが盗みに入った浅草の料亭では、突如として謎の怪盗・ホークスクロウが現れる。瞳のピンチを救ったホークスクロウは意味深な発言を残して去っていく…。
ある日、栞と藤堂に招かれて足を運んだ栞の屋敷には、3姉妹が探し求めるミケール・ハインツの絵があり、あまりの偶然に驚く3姉妹。栞と藤堂の目的は一体なんなのか。ホークスクロウの正体は一体何者なのか…?
概要
公演名:明治座創業150周年ファイナル公演 舞台「メイジ・ザ・キャッツアイ」
日程・会場:2024年2月6日〜3月3日 明治座
原作:北条司『CAT’S♥EYE』(コアミックス)
脚本:岩崎う大(かもめんたる)
演出・共同脚本:河原雅彦
出演:藤原紀香・剛力彩芽/染谷俊之 上山竜治/長谷川初範/
川久保拓司 佃井皆美 新谷姫加 / 美弥るりか / 高島礼子
≪アフターイベントゲスト≫
2月12日(月)17時公演:河原雅彦
2月17日(土)17時公演:七海ひろき
2月20日(火)17時公演:船越英一郎
2月23日(金)17時公演:コロッケ
2月24日(土)17時公演:檀れい
2月27日(火)17時公演:松平健
3月1日(金)17時公演・2日(土)17時公演:荒牧慶彦
料金:(税込)
12:00開演:S席(1・2階席)13,000円 A席(3階席)7,000円
17:00開演・千穐楽(3/3昼):S席(1・2階席)13,500円 A席(3階席)7,000円
公演問合:03-3666-6666 (10:00~17:00)