1987年に第一作がリリースされ、2017年にはタイトル数は87、ギネスブック世界記録に認定されている。今回の『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争 THE STAGE』は『FINAL FANTASYシリーズ』初のストレートプレイによる舞台化。『FFBE』の数百年前の時代を舞台とし、後の『FFBE』の歴史において「幻影戦争」と呼ばれる事となる戦乱の物語が描かれる。
赤き獅子の国リオニスの若き王子モント・リオニス役は、ボーカルダンスユニット「M!LK」のリーダーを務める吉田仁人(M!LK)、初の主演舞台。モントの双子の王子シュテル・リオニス役を、ダンスボーカルグループ 「原因は自分にある。」の武藤潤。 鉄の美姫として知られる大国ホルンの王女マシュリー・ホルン役は川上千尋(NMB48)。その他、戦場の赤き焔リリシュ役にプロレス引退後初の舞台出演となる赤井沙希、幻視する槍術士 ラマダ役に清井咲希、 神を名乗る者 サーダリー・クルステア役に浦野秀太(OWV)、命知らずの一番剣 シュゼルト役に桜庭大翔、刀魂の求道者 オー役に石坂勇、蛮族の狂王 ムラガ・フェネス役にレイザーラモンHG、翼ある者 ギルガメッシュ役に姜暢雄。モント・シュテルの母である王妃 ヘレナ・リオニス役を鈴木紗理奈、父でありリオニスの王のエルデ・リオニス役を前川泰之。
物語はリオニス国の国王の家族、つまり、国王、妃、2人の王子を中心に展開する。プロローグ、リオニスの王のエルデ(前川泰之)と王妃ヘレナ(鈴木紗理奈)の前にギルガメッシュ(姜暢雄)が現れ、「約束を果たしにきた」と。そして「リオニスの跡取りはひとり」と言う。だが、子供は2人、しかもどちらも男子。王妃ヘレナは泣き崩れる、大事な息子たち。父であるエルデはギルガメッシュに言う「猶予が欲しい…逃げも隠れもしない」と。一族の血筋を絶やさないことを第一に考えている。2人の王子、長男のモント・リオニス(吉田仁人)、次男のシュテル・リオニス(武藤潤)、父である国王は2人の息子を信じている、己の力で道を見つけて未来へと進むことを。ここで両親の想いを観客は知る。そしてナレーションで、この物語の世界観を説明、原作がわからなくても、ここで大体のことはわかる仕組み。リオニスは小さい国、大きな国に囲まれている、だが、一目置かれた存在、幾重にも重なる運命、それは時として絆や友情、愛に影響を及ぼすこともある。時は流れ、王子たちは立派な青年に成長、ここから運命が動き出す。
双子の王子、モントとシュテル、性格はかなり違う。モントは争い事は好まない、シュテルは剣の腕前は確か、父譲り。そんな折に、大国ホルンの王女マシュリー・ホルン(川上千尋)とシュゼルト(桜庭大翔)がやってくる、追って敵が!映像を駆使、ゲームっぽい雰囲気も。モントとマシュリーの出会い、父・エルデとシュテルの関係、母・ヘレナの慈愛、そして脇を彩るキャラクター、刀魂の求道者 オー(石坂勇)はリオニスに客人として招かれ大陸に名を馳せる凄腕の剣士、モントとシュテルに剣の指導をし、ヘレナから絶大な信頼を得ている。渋い風貌、めっぽう強い。2幕では悲劇的な…。
蛮族の狂王 ムラガ・フェネス(レイザーラモンHG)、辺境の地を支配する蛮族たちの王国フェネスの王、戦を好み、その強さと残虐性から鬼神の名で恐れられ、リオニスの血を根絶やしにすることが目的。サーダリー(浦野秀太)を崇拝。ギルガメッシュ、この物語のきっかけに。そしてサーダリー・クルステア、神を名乗る者、クリスタル教の教祖。
ストーリー展開もわかりやすく、映像とマンパワーの融合、特に2幕のムラガ・フェネスのシーンはハイライト場面、レイザーラモンHGの雄叫び!また、兄弟が剣を交えるシーンはちょっと胸が痛む。
可愛いルックスで強いマシュリー、彼女のそばにいるシュゼルトの男気、かっこいいリリシュ(赤井沙希)、プロレス引退後初の舞台出演の赤井沙希、ハマり役。ラマダ(清井咲希)、リリシュの右腕、幻視する槍術士。実際には数多くのキャラクターがいるのだが、そこを”整理”して、テーマもわかりやすくして2幕ものとしてスッキリ。成長し、逞しくなったモント、続きが観たいと思わせる終わり方、公演は3月3日まで。
公開ゲネプロの前に簡単な会見が行われた。「約1ヶ月稽古してきた」と吉田仁人(M!LK)、「最後は感動」と語ったが、ラストはエモい!武藤潤も「熱い舞台」といい、川上千尋は「戦いがすごい!臨場感ある!」と語ったが、このアクション・殺陣は大きな見どころ。鈴木紗理奈も「殺陣がすごい、レーザーとか色々、ゲームの世界観が楽しめる、また、各人物の背景がきちんと描かれている」とコメント、登場人物1人1人に物語が感じられるのが『FINAL FANTASYシリーズ』。前川泰之は「この衣装!武器!拘って作ってくれています。舞台と映像…生きた人間のキャラクター、人生を一生懸命に生きている」と語る。また、吉田仁人は「『台本読んで、ゲームやってモントはこういう人』と考え、会話する中でヒントを得ました、みんなのセリフを汲み取ろうと…毎日、モントになっていく、モントはすごいなと思いながら、そのモントの良さを伝えたい」とコメント、川上千尋は「マシェリーの国のために、という想い、みんなのために戦う、すごくかっこいい、憧れの女性」と語るが、キュートなルックスで男性顔負けな剣の強さ、続けて「殺陣は好きなんですよ〜(と言って実際に武器を振り回す)、細かいところの力の入れ方、皆さんに教えていただきながら(「稽古中、楽しそうにしてた」の声)」。皆、見どころは「アクション」「殺陣」と回答、実際に拝見しても、その殺陣、アクション、もうマンパワーなのだが、そこにうまく映像演出を入れてゲーム感を出し、テンション上がること、間違いなし。最後に吉田仁人が「元々はゲーム、再現度も高い、(ゲームを)全く知らない人も心打たれる、楽しんでいただけるはず、そう思って頂けるように!アクション満載です」と締めくくって会見は終了した。
アフタートーク
2月23日(金祝)16:30 登壇者 吉田仁人・武藤 潤・鈴木紗理奈・前川泰之
2月24日(土)12:30 登壇者 川上千尋・浦野秀太・桜庭大翔・レイザーラモンHG
2月25日(日)12:30 登壇者 川上千尋・赤井沙希・清井咲希・鈴木紗理奈
2月26日(月)18:30 登壇者 吉田仁人・武藤 潤・川上千尋・清井咲希・石坂 勇
2月28日(水)18:30 登壇者 吉田仁人・武藤 潤・赤井沙希・浦野秀太・姜 暢雄
※5 △・・お見送り
2月24日(土)16:30 参加者 吉田仁人・武藤 潤・川上千尋・清井咲希・浦野秀太・桜庭大翔
2月25日(日)16:30 参加者 吉田仁人・武藤 潤・川上千尋・赤井沙希・浦野秀太・姜 暢雄
<脚本・演出 松多壱岱 インタビュー>
『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争 THE STAGE』 脚本・演出 松多壱岱 インタビュー
イントロダクション
列強に囲まれしリオニスは小国ながらも、
一目を置かれる存在であり続けていた。
その理由は、「翼ある者」に授けられた「指輪」にある。
ビジョン── すなわち具現化された想いを使役し
戦わせることのできる力は、
それほどまでに各国にとって脅威だったのだ。
だが、幾重にも交錯する残酷な運命は
絆や愛、そして友情までをも静かに蝕んでゆく。
リオニスに生まれた双子の王子、
モントとシュテルとて例外ではなかった。
彼らの確執は、長きに渡る幻影戦争の戦端を
開くこととなるのであった。
群雄割拠するこの地で
まばゆき光をたたえたクリスタルは
果たして誰に微笑もうというのか。
概要
タイトル:FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争 THE STAGE
日程・会場:2024年2月23日(金・祝)〜3月3日(日) ヒューリックホール東京
原作:FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争(スクウェア・エニックス)
音楽上松範康(Elements Garden)
脚本・演出:松多壱岱(ILCA)
出演:
吉田仁人(M!LK)
武藤 潤(原因は自分にある。)
川上千尋(NMB48)
赤井沙希 清井咲希 浦野秀太(OWV) 桜庭大翔
石坂 勇
レイザーラモンHG 姜 暢雄
鈴木紗理奈 前川泰之
奥平祐介 加納義広 工藤翔馬 熊倉 功 澤田圭佑 下尾浩章 中野貴文 横田 遼
※五十音順
主催:FFBE幻影戦争 THE STAGE実行委員会
企画・製作:エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ/ILCA
企画協力:スクウェア・エニックス
問合せ:https://supportform.jp/event(平日10:00〜17:00)
公式HP:https://wotv-ffbe-stage.com/
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©「FFBE幻影戦争 THE STAGE」実行委員会