英国を代表する名振付家 デヴィッド・ビントレーによる3作品を一挙上演 特別公演「ALL BINTLEY」上演

バレエダンサーを多く描いた“現代のドガ”、ロバート・ハインデル美術のバレエが日本初演。
小泉八雲原作「雪女」を題材にした世界初演作も。“現代のドガ” ロバート・ハインデル美術の日本初演「The Dance House」も必見。

英国を代表する名振付家 デヴィッド・ビントレーによる3作品を一挙上演!
英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団の芸術監督を24年間務め、英国のみならず世界の名だたるバレエ団に作品を提供している名振付家デヴィッド・ビント レー。日本では、2010~14年新国立劇場舞踊芸術監督としても知られるビントレーによる3つの作品を上演する特別公演「ALL BINTLEY」(オール・ビントレー)が、3/16(土),17(日)に新国立劇場 中劇場にて開催。

デヴィッド・ビントレー

ロバート・ハインデルは、1980年代以降多くのバレエダンサーを描き、“現代のドガ”とも評されたアメリカを代表するアーティスト。
スタジオでのひたむきなダンサーの姿を捉えた数々の名作を生み出し、ダイアナ妃や高円宮殿下が愛した画家としても知られている。
今回上演される作品のひとつ「The Dance House」は、中世ドイツの “死の舞踏”からインスピレーションを受け、親しい友人の死への哀歌としてビントレーが振り付けたバレエ。ビントレーは、本作のセットと衣裳のデザインをロバート・ハインデルに依頼。

1995年にサンフランシスコ・バレエ団で初演され、日本での上演は今回が初めて。 まるで絵画に命を吹き込まれたかのように躍動するダンサーの舞は必見。
小泉八雲原作の世界初演作「雪女」も上演。リハーサル映像初公開!
また本公演では、デヴィッド・ビントレーがスターダンサーズ・ バレエ団のために創り上げる世界初演作「雪女」も上演。
新国立劇場舞踊芸術監督として日本滞在中に小泉八雲の物語「雪女」に出会い、それがストラヴィンスキーのバレエ「妖精の接吻」と似ていたことに驚いたというビントレー。そこから着想を得て、雪女と巳之吉(みのきち)の間の恐ろしくも切ない出来事を描いたバレエが誕生。
世界で活躍する舞台美術デザイナー、ディック・バードが手掛ける舞台装置・衣裳も注目。

▼「雪女」リハーサル映像&デヴィッド・ビントレーコメントはこちらから

本公演では、この他にスコットランドの民族舞踊を取り入れた複雑なステップが特徴のビントレーの代表作「Flowers of the Forest」も上演。 同作は、2019年の吉田都引退公演でも披露され、日本ではスターダン サーズ・バレエ団のみが上演している作品。

上演作品詳細
Flowers of the Forest

スコットランドの歴史を想起させるビントレーの秀作。 振付には民族舞踊のステップを取り入れ、光と影を象徴するかのような対照的な2つのパートで構成さ れる。2017年にスターダンサーズ ・バレエ団が国内バレエ団として初演し、以来再演を望む声の絶え ない人気作品。吉田都引退公演でも上演され話題となった。
音楽:マルコム・アーノルド「Four Scottish Dances」、ベンジャミン・ブリテン「Scottish Ballad」 美術:ジャン・ブレイク

The Dance House(日本初演)

“死の舞踏”からインスピレーションを受け、親しい友人の死への哀歌として振り付けられた作品。 1995年にサンフランシスコ・バレエのために制作された。 バレエダンサーを多く描き“現代のドガ”とも称されたロバート・ハインデルが手掛けた舞台美術も 注目。
音楽:ドミートリー・ショスタコーヴィチ「ピアノ協奏曲第1番」 美術:ロバート・ハインデル
ピアノ:小池ちとせ トランペット:島田俊雄

雪女(世界初演)

ディック・バードによる衣裳デザイン(雪女)
ディック・バードによる舞台デザイン

デヴィッド・ビントレーがスターダンサーズ・バレエ団のために創り上げる世界初演作。 日本の伝承に基づく小泉八雲の物語「雪女」を題材とした、恐ろしくも切ないストーリー・バレエ。 音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー「妖精の接吻」
美術:ディック・バード 〈あらすじ〉身も凍るような大吹雪の夜、山小屋で一夜を越すことになった樵(きこり)の巳之吉(みのきち)は、仲間が雪女に殺されるところを見てしまう。「今見たことを決して話してはいけません。 さもなければ…」そう言い残して消えた雪女の言葉通り、秘密を抱えて過ごしていた巳之吉は、ある日美しい娘・お雪に出会う—。

概要
日時・会場:2024年3月16日(土)・3月17日(日) 14:00開演(13:15開場) 新国立劇場 中劇場
※13:40~ 総監督 小山久美のプレトークを予定
指揮:田中良和
管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
ピアノ:小池ちとせ トランペット:島田俊雄
チケット:S席11,000円/A席9,000円(子ども6,000円)/B席6,000円(子ども4,000円)/C席3,000円
/学生券2,500円(座席指定不可)
※未就学児入場不可、子ども料金は小学生~中学生対象。

公式WEB: https://www.sdballet.com/performances/2403_allbintley/