Action Stage「エリオスライジングヒーローズ」第2弾開幕。
原作となる『エリオスライジングヒーローズ』 は、『あんさんぶるスターズ!!』など人気スマホゲームを輩出する Happy Elements カカリアスタジオが贈るスマホゲームとして2020年8月にリリース開始以降、街の平和を守る『ヒーロー』の戦いや葛藤、仲間との絆や成長を描き、豪華声優陣が演じる個性豊かなキャラクターたちが話題となり、2023年8月で3周年を迎えた。
第二弾となる本作では、物語の視点をキース(演:稲垣成弥)が所属するウエストセクターに移し、原作ゲームの第2章のストーリーをメインに、ウエストセクターメンバーの前途と作中に大きな影を落とした【イクリプス】との抗争、【ロスト・ゼロ】を 起因とした物語を中心に描く。
第一弾と同じく2部構成で、2部では舞台主題歌を含む、舞台オリジナルの書き下ろし楽曲を披露。
キャストは、主演 キース・マックス役を稲垣成弥、レオナルド・ライト・Jr役を野口準、フェイス・ビームス役を高本学、ビリー・ワイズ役を岩城直弥、ディノ・アルバーニ役を安里勇哉、シリウス役を小野健斗が務める。 そして第一弾から引き続き、ブラッド・ビームス役に馬場良馬、ノヴァ・サマーフィールド役に横井翔二郎、シン役に大隅勇太、シャムス役に杉江大志が続投。
出だし、タバコをくゆらすキース・マックス(稲垣成弥)、それからすぐにアクションシーン、モノローグ…はたと目覚めるキース、夢だった。それからレオナルド・ライト・Jr(野口準)登場、元気、テンション高め、新たに『ヒーロー』となったルーキー、もう嬉しくって仕方がない様子。そんなときにキースが彼の目の前に現れるも、ちょっと様子が…酒くさい!完璧に酔っ払い。さらにフェイス・ビームス(高本学)、こちらはやる気が見えない、欠伸をする。当然、レオナルドは不機嫌に。「君たちは選ばれたヒーロー」とノヴァ・サマーフィールド(横井翔二郎)が言う。
だが、2人がそんな感じなので、チームワークどころか溝が生まれる。仲間には個性の強いキャラが、ディノ・アルバーニ(安里勇哉)は明るく屈託がない。口癖は「ラブ&ピース」ピザが大好きでピザを食べると仲良くなれる、と本気で信じている。メンタリーダーのブラッド・ビームス(馬場良馬)はクールで冷静沈着、ビリー・ワイズ(岩城直弥)、陽気でチャラチャラ、器用、だが、情報通。
彼らの敵対組織【イクリプス】、ナルシストのシン(大隅勇太)、物腰の柔らかいシリウス(小野健斗)、攻撃的で暴れん坊のシャムス(杉江大志)。物語が進むにつれて、それぞれのキャラクターの考えていることや想いが徐々に見えてくる。それに従ってレオナルドも彼らに対しての考え方に変化が。そしてラストの戦いに向かって物語は突き進んでいく。
見所はやはりアクションシーン、なかなか難易度の高い動きに映像、危機につぐ危機、シン、シリウス、シャムス、この3人が手強い。レオナルドはつぶやく「俺は親父とは違う」と。父は伝説のヒーロー、父を超えたい、強くなりたい、そういった想いからの”やる気”、ここは共感できるところ。コンプレックスをバネにして成長したいと思う心は素直に応援したくなる。フェイスにはよくできた兄・ブラッドがいる。こちらもコンプレックスがあり、兄とはちょっと距離を置いている。なかなかに自堕落な生活を送るキース、だが、いざというときは頼りになる実力、普段との落差が激しく、ここはちょっと微笑ましいポイント。最後の戦いはもちろんハイライトシーンではあるが、それぞれのやりとりやちょっとした会話の中に温かいものが流れている。終わり方はちょっと含みを持たせて。
15分の休憩のあとはライブパート、合間に”芝居”を挟み込んで歌、ダンス。ライブパートの前にサイリウム(オリジナル。ロビーで販売)の使い方や手振りのレクチャーがあるので、ここはチェック。声出しの練習もあるので「思い残すことのないように!」とアナウンス。また、公演中に「ホワイトデー」があるので、それにちなんだシーンも。公演は東京は16日まで。そのあとは京都、23日と24日。アフターイベントも用意、詳しくは公式サイトを。
公開稽古の前に取材会が行われた。登壇したのは、稲垣成弥、野口準、高本学、安里勇哉。
見所は皆、異口同音に「アクション」、稲垣成弥は「“アクションステージ”と言っているだけあって、アクションがふんだんに」と回答、アクション、つまりマンパワーと映像、照明のコラボは必見。野口準は「”ここも見たい、あそこも見たい”と思ってもらえるような瞬間がたくさんあって、何回観て面白い」と太鼓判。高本学は「一部は芝居、二部はライブ、僕たちキャストから見てもすごく楽しい、盛り上がってくれると嬉しい」と笑顔で。安里勇哉はカンパニーの平均年齢にふれ「割と大人が集まって…アダルトな大人の感じを出せたら、2部では大人たちが全力で楽しめたら…しゃぐところも見てほしい」とコメント。
稽古で苦労した点については稲垣成弥は「アクション」、セットに傾斜があり、滑り台のように滑ったり、高いところからのジャンプもあり、難易度の高い動き多数。「普段はあまりやらないようなことをしています。確認にたっぷりと時間をとって練習させていただきました」安里勇哉は「みんな糖質制限とかをしたり」と語る。キャラクターの姿の再現度の高さを保つためには太れない。ところが…前作でジェイ・ギッドマン役を演じた寿里がドーナツの差し入れを(笑)。「”何、こんなん持ってきとんねん!?”…食べましたけども(笑)」結局食べた!ちなみに稲垣成弥は5個食べたとか(笑)。
最後に意気込み。
安里勇哉「第1弾のがあってこその第2弾として、僕らは新しい風を吹かせたら。新しく『エリステ』第2弾としての面白さを伝え、第3弾に持っていけたら」
高本学「大人な会話劇も多いと思いますし、お客さんに楽しんでもらえるような仕組みもたくさんあります。推しキャラを見つけていただければ」
野口準「キャラクターたち全てが生き生きしています。僕自身も板の上でいきいき、のびのびと生きたいなと」
稲垣成弥「やれることはやりました。あとは皆さんの前に立って見ていただいて楽しんでもらえたら。相乗効果でもっともっと面白い舞台になっていくと思います」
物語
【HELIOS】第13期生の入所式を経て、新たに『ヒーロー』となったルーキー、ジュニアとフェイスがウエストセクターに配属される。
しかし、2人が配属された先は、メンターリーダーのブラッドの意向によりメンターが1人しかいない異例なチーム。 更にメンターのキースは全く指導意欲がなく、ルーキー2人を放置する。やる気のないチームの雰囲気に苛立ちを覚え、転属を望むジュニアと我関せずのフェイス。チームワークを高めるどころか溝はますます深まるばかり。 そんな中、【イクリプス】が起こした事件により過去と今を繋ぐ歯車が動き出す。
すべての始まりは4年前の【ロスト・ゼロ】。 ――或る『ヒーロー』の死。
概要
Action Stage「エリオスライジングヒーローズ」 第二弾
日程・会場:
〈東京〉
3月7日(木)〜3月16日(土) シアター1010
〈京都〉
3月23日(土)〜3月24日(日) 京都劇場
原作:『エリオスライジングヒーローズ』(Happy Elements 株式会社)
演出:吉谷晃太朗
脚本:米山和仁(劇団ホチキス)
出演
キース・マックス:稲垣成弥
レオナルド・ライト・Jr:野口準
フェイス・ビームス:高本学
ビリー・ワイズ:岩城直弥
ノヴァ・サマーフィールド:横井翔二郎
シン:大隅勇太
シャムス:杉江大志
シリウス:小野健斗
ディノ・アルバーニ:安里勇哉
ブラッド・ビームス:馬場良馬
アクション監修:奥住英明(T.P.O. office)
アクション監督:町田尚規
主催:AS エリオス R 製作委員会
公式HP:http://stage-helios-r.com
公式Twitter:@stage_helios_r (#エリステ)
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