お笑いコンビの青春を中心に描く群像テレビドラマの舞台化プロジェクト『あいつが上手で下手が僕で』(通称:カミシモ)のシーズン3、第一弾が5月3日に新劇場 IMMシアター(水道橋)にて開幕(〜12日まで)。大阪では、5月18日〜19日 サンケイホールブリーゼにて。
『あいつが上手で下手が僕で』は、お笑い界という大海原に揉まれ、マストが折れ、漂流した者が最後に辿りつく場所「湘南劇場」に集まった芸人たちの物語。絶体絶命絶望手前の状況で、相方や仲間たちと売れることを夢見て奮闘する物語。
シーズン3として、この5月に舞台公演、7月期にテレビドラマ、そして11月に舞台公演と続く。
5月公演のタイトルは舞台『あいつが上手で下手が僕で』-決戦前夜篇-。出演は、陳内将、梅津瑞樹、溝口琢矢、大平峻也、木津つばさ、中尾暢樹の3コンビ6名。
「決戦前夜篇」で描かれるのは、アマゲン、ノノクラゲ、ねあんでるの3コンビ。最も権威あるお笑い賞レースである「38(サンパチ)ファンタジスタ」の予選大会に出場するため、会場近くの民宿で偶然居合わせた6名の芸人。祖父から民宿を継いで欲しいと頼まれている現多(陳内将)と任務を達成させ未来から帰還を命じられている天野(梅津瑞樹)からなるアマゲンは、芸人を続けていけるかどうかの岐路に立っている。コンビ内格差が問題となっていたノノクラゲは、じゃない方芸人だった東雲(溝口琢矢)がプチブレイク、逆に忙しかった狭間くらげ(大平峻也)は全然で、逆コンビ内格差が生まれ関係性は一層不安定に。ドバイに進出し順調に思われていたねあんでるは、SNSでの見え方とは裏腹にドバイで全く上手くいかず口もきかないほどの険悪コンビになっている。初の3回戦に進出し、人生を賭け挑む決戦の前夜から当日までの物語。果たして彼らの行末は……。
5月3日の初日公演の直前に行われたゲネプロで報道取材が実施された。
オフィシャルコメント
●ご自身のキャラクターが関わる部分で特に注目してほしいポイントを教えてください。
現多英一役 陳内将
冒頭から終演まで、自分が惚れた相方の運命に終始左右され、いや、良くいいすぎました。
振り回されています。笑
今回関わる皆様は、ドラマでも絡みは少なく、祖父母の御二方に関してはシリーズ初登場なので、どのやりとりもきっと皆様の目には新鮮に映るのではないでしょうか。
天野守役 梅津瑞樹
シリーズを重ねる毎に大分人間らしく成長してきた天野ですが、今作ではそんな彼の情緒がどうなっていくのかは注目していただきたいポイントです。そしてアマゲンがコンビとして次のステージに上がるのか、はたまた下りるのかどうかも…
東雲嵩紀役 溝口琢矢
「必ずしも求められることで頑張らなくて良い」という想いを抱いていた東雲が、“じゃないほう芸人”から脱却した今、何を感じていて何に悩んでいるのか……。今回のノノクラゲに大きな衝突はありませんが、たまに吐露する心のすれ違いをお届けできたらと思います。
狭間くらげ役 大平峻也
今回はくらげの心の弱い部分を描いてくださって、くらげの想いを感じとれるポイントも舞台上に多く散らば思いますので、注目していただきたいです。
千波未明役 木津つばさ
何を持ってコンビなのか、お笑い芸人なのか、存在意義というものを凄く僕達のコンビは考えています。
今まで以上にコンビ愛を感じて頂けるのではないかと思いますのでお楽しみに!
黒旗晩役 中尾暢樹
ねあんでるの一波乱がまたもや…
仲良いからこそ起こるすれ違いやちゃんと本音を言い合う姿にコンビの友情を、感じていただけたらなと思います。
そして、やはり新生ねあんでるの漫才を浴びてくれたら嬉しいです。
わちゃわちゃ端っこでふざけてるのは盛大に鼻で笑ってください。
●本作はコンビの絆がテーマとなっておりますが、稽古をしていく中で相方を演じるキャストとの絆や、関係の変化を感じた瞬間がございましたら教えてください。
陳内 将
ご飯に行けるようになったので、数回ご飯を共にしました。
あと、彼の食事リズムに合わせてみようと思い、勝手にファスティングを始めてみまして、これを書いている今が五日目です!
三日目あたりで少しボーッとして、中尾暢樹に大丈夫ですか?と訊かれたので、かくかくしかじか、相方がご飯食べないからって話をしたら、『僕のせいみたいにしてっ』って小悪魔のように笑ってる相方を見れたので、ファスティングやってみてよかったです。
梅津瑞樹
相方(現多英一役 陳内将)が僕の真似をして一日一食になりました。
大丈夫かなと当初は不安でしたが順調に続いているようで安心しています。
溝口琢矢
前回(シーズン2)で築いた関係値のおかげで、よりストレートにディスカッションできました。芝居も漫才も、思ったことはすぐに共有できて、検証、良い方向へ進んでこられたと思います。峻也くんに感謝しっぱなしなことは前回と変わらない……か、それ以上ですが(笑)、絆は深まっていると感じております!
大平峻也
琢矢くんとは今回も稽古中からずっと席も隣で、帰りもほとんど一緒に帰ってたので、いろんな話をしましたが、ある時、琢矢くんが『峻也くんのために頑張る』と言ってくれたのがとても嬉しくて、『僕も琢矢くんのために頑張ろう!』と決意しました。
『ノノクラゲとして二人でお客様に楽しんでもらえるように』とその時、より一層心が繋がったような気がしました。
木津つばさ
カミシモ2から一緒に苦楽を共にしてきた中尾暢樹と決戦前夜篇を通してまた一つ心が繋がった気がしています。 今作のねあんでるは「漫才師」に視点を置いて物語を紡いでいます、その「漫才師」という大きなテーマがどのような進化を齎してくれるのか、楽しんで頂けると幸いです。
中尾暢樹
パッと思いついたギャグを二人で見せれるモノに昇華させることが楽しいです。
思いつくことが似てたりもして、前回の関係を引き継いでより良いものができたかなと思います。あと、つばさがまさきと呼び捨てで呼んでくれるようになりました。笑
●お客様へメッセージをお願いいたします。
陳内 将
舞台「あいつが上手で下手が僕で シーズン3 -決戦前夜篇-」にご来場頂きありがとうございます!
湘南劇場はなくなってしまいましたが、皆様が今劇場にて我々を目の前にして笑顔になって下さる為に、その為だけにみんなで意見も出し合い、相談し合い進んできました。是非大いに笑って帰って頂けたら幸いです。
梅津瑞樹
毎シーズン、徐々に近づきながら妙な空気感でやってきたアマゲンですが、今作ではいよいよ”劇場版”アマゲンという感じです。普段から劇場にいるのに”劇場版”というのもおかしな話ですが。
溝口琢矢
あっという間です。体感、秒です。
決戦前夜のコンビたちのピリピリ感と、現多さんの祖父母とのほっこりをぜひお楽しみください!!
大平峻也
カミシモの応援ありがとうございます。今回は稽古中、前に進んで、また後ろに戻って、また前に進んでと、みんなで試行錯誤し、前に前にと確実に一歩一歩を踏み締めながらここまで来ました。
あとはお客様に楽しんでもらうだけです。それが僕らが戦ったあの時への最大のご褒美になります。
どうか劇場で同じ時間を共有していただけたら嬉しいです。
木津つばさ
これまでのカミシモとはまた違った「青春」という物を感じられると思っております。皆様の心をポッと明るくできるようにキャストスタッフの皆様とお客様とここ湘南で流れる時間を大切にしていけたらと心から思っておりますので千秋楽まで何卒応援の程をよろしくお願い致します!
中尾暢樹
今回の舞台は特にコンビの関係にフィーチャーした作品となってます。本気で漫才に立ち向かう僕たちを楽しんでみてください。
お笑いの世界で生きる若手芸人、3コンビの6名。未来の展望も見えないまま、今日を賢明に生きる、伸びやかに演じる姿が美しい。家族とのひと時の中で揺れ動く心にも心動かされる。幕が閉じる前のレビューに演者の弾ける歌唱とダンスは観客と気持ちをひとつとさせる時間となり、気持ち良く劇場を後にできる。一幕
概要
舞台「あいつが上手で下手が僕で」-決戦前夜篇-
期間会場:
東京:2024年5月3日(金・祝)〜12日(日)IMMシアター
大阪:2024年5月18日(土)〜19日(日)サンケイホールブリーゼ
出演:
<アマゲン>現多英一役:陳内将、天野守役:梅津瑞樹
<ノノクラゲ>東雲嵩紀役:溝口琢矢、狭間くらげ役:大平峻也
<ねあんでる>千波未明役:木津つばさ、黒旗晩役:中尾暢樹
現多源吉役 廣田高志 現多春子役 石井麗子
総合演出:橋本和明
脚本・演出:諏訪雅(ヨーロッパ企画)
制作:FAB
製作:カミシモ3製作委員会(日本テレビ、FAB、読売テレビ)
公式ホームページ:https://kamishimo-stage.com
©︎カミシモ3製作委員会