悪童会議 ミュージカル「夜曲〜ノクターン〜」が5月4日に品川ステラボールにて開幕。演出家 茅野イサムとプロデューサー 中山晴喜による演劇ユニット悪童会議。旗揚げ公演「いとしの儚」に続き、今春、第二回を公演。1986年に劇団「善人会議」で初演され、以来、様々なカンパニーで繰り返し上演され続けている、横内謙介・不朽の名作。ショパンの名曲「Nocturne」と共に蘇る、七百年の時を超えた壮大なロマン、立花裕大、糸川耀士郎、長田光平、大湖せしる、岡幸二郎らを迎え開幕。
初日公演の直前、ゲネプロが報道向けに公開された。
ゲネプロ後に茅野イサムの挨拶より
昨年この悪童会議を作り、今回の「夜曲〜ノクターン〜」で2回目です。僕が悪童会議を作ろうと思ったのは、今、いろんな演劇があって、2.5次元や。グランドミュージカル、小劇場などあるのですが、それぞれカテゴライズされていて、同じ演劇なのですが別々になってると思い、それが一つにまとまるとエネルギーになり、演劇の豊かさみたいなものが、お客様と劇場など一緒に作れたらいいなと思い始めてみました。今回の2回目にして、本当にご一緒したいと思う俳優の皆さんとできて、後は初日を迎えるばかりとなりました。これからも悪童会議をよろしくお願いいたします。
STORY
「この場所にまつわる秘密を知っているのか」
孤独な若者ツトム(糸川耀士郎)には秘密がある。彼は、放火魔。
ある夜、彼は小さな幼稚園の廃墟を燃やす。
「あの星が巡ってきた夜にここに火を放つ者があれば…」
それは、76年に一度巡り来るという彗星が、南の空に輝く夜だった。
やがて、燃え尽きて無残な姿をさらす焼け跡から、異様な人影が現れる。
「あの物語が再び息を吹きかえすということを!」
それは、崩れかかった鎧を纏った、苔むすような古武士(立花裕大)だった。
『夜曲』に繰り返し出演、2003年には演出。この名作を誰よりもよく知る茅野イサムが、新たにミュージカルとして挑む。
「善人会議」(扉座)が、横内謙介によるこの戯曲で1987年で紀伊國屋ホールの舞台に初めて立った。この舞台の主宰のひとりで演出の茅野イサムも「善人会議」でこの作品に出演し、独立後も演出をした特別な作品だといえる。小演劇を長く観てきた観客はこの舞台に接し、演劇に彩々と想いめぐらす。現在の演劇・物語世界の力強さが見える舞台だろう。
概要
悪童会議 第二回公演 ミュージカル「夜曲〜ノクターン〜」
日程・会場:2024年5月4日〜5月12日 品川ステラボール
作:横内謙介
演出:茅野イサム
上演台本・作詞:浅井さやか
音楽:YOSHIZUMI
振付:桜木涼介
出演
十五 役/立花裕大 ツトム 役/糸川耀士郎 虎清 役/長田光平
サヨ 役/川原琴響 千代姫 役/MIO ゴロウ 役/松本亮
玉野尾の眷属 役/鈴木亜里紗、詩織、福田真由、アイザワアイ
白百 役/唐橋充 乳母 役/野口かおる 黒百合 役/大湖せしる 玉野尾 役/岡幸二郎
制作:高橋戦車、MIMOZA
プロデューサー:中山晴喜
主催:アミューズキャピタルインベストメント、悪童会議
オフィシャルHP:https://akudoukaigi.com