横山拓也 作・演出 iaku「流れんな」上演中 苦悩、不安、それでも人は生きていく

「流れんな」は、2013年から2014年にかけて4都市で上演されたiakuの初期作。
今回は、約10年ぶりの再演となり、横山が全編広島弁に改稿、自ら演出を手がける。
港からほど近い、食堂「とまりぎ」が物語の舞台。アラフォーで独身の長女・睦美と、嫁いで家を出た次女・サツキを軸に物語が展開。サツキは母の記憶がない。母の死から26年の歳月が流れ、店で使っていた貝から貝毒が見つかった。
独身・睦美が抱える不安、親の病気、肝移植、不倫、トラウマ、母を知らないサツキ、姉妹の関係、過疎化、出生前診断、貝毒、汚染物質の処理…。流すことができず、苦悩する。上演時間は休憩なしのおよそ1時間半。

「いつでも『自分が何度も観たいと思える芝居をつくる』という目標で創作しています。」と横山拓也。

あらすじ
小さな港町にある食堂とまりぎ。父が一人で切り盛りしている店をずっと手伝ってきた娘、長女の睦美(むつみ)と、結婚して家を出た妹、皐月(さつき)は一回り歳が離れている。母親が店のトイレで倒れたのは睦美が中学1年生のとき。そのとき、1歳にも満たなかった皐月には母親の記憶が無い。母の死から26年という長い年月が経った今、とまりぎは災難の渦中にいる。店でも使っている食材、地元で獲れた月日貝(つきひがい)から貝毒が見つかった。時を同じくして父が倒れ、店は休業を余儀なくされた。流すことができない苦悩を抱えた人々、その家族、店、町、海…。それでも、ここで生きていく。

概要
日程・会場:
東京:2024年7月11日(木)~2024年7月21日(日)ザ・スズナリ
大阪:2024年7月25日(木)~2024年7月29日(月) in→dependent theatre 2nd
愛知:2024年8月3日(土)~2024年8月4日(日)メニコン シアターAoi
広島:2024年9月6日(金)~2024年9月8日(日)JMSアステールプラザ 多目的スタジオ
スタッフ
作・演出:横山拓也
出演:異儀田夏葉 / 今村裕次郎 / 近藤フク / 松尾敢太郎 / 宮地綾

公式サイト:http://www.iaku.jp/

舞台撮影:木村洋一