大鷹明良, 山田純大, 辻千恵, 加藤良輔, 小島藤子 出演 舞台版「嫌われる勇気」 原作者よりコメント到着

原作『嫌われる勇気』は、心理学者で知られるアルフレッド・アドラーの思想を物語にした一冊を、和田憲明が戯曲化し 2015年に初演。作品にブラッシュアップし再構築して今回の上演となった。
和田ならではの世界観で人間模様を描いた戯曲には、過酷な状況(絶望)を抱えている女性が登場。
救いの見えない中でも「人は誰でも変わることができる、そして幸せになれる」とするアドラーの教えは光明を与えることが出来るのか。究極な登場人物を描く物語の中に、アドラーの教えを溶け込ませ戯曲に落とし込んでいる作品。
「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な答えを提示するアドラー心理学。舞台化により観劇後にご自身の答えを導き出せるように構築していく。

原作について
『嫌われる勇気』は 2013年12月に刊行。それまで日本では無名に近い存在だった「アドラー心理学」を対話篇形式で解説し発売直後から大反響、「人生を一変させる劇薬」と言われるほど話題に。
その後も“自己啓発書”の象徴として売れ続け、年間ベストセラーランキング(ビジネス書、トーハン調べ)では、2014年から2023年まで史上初の10年連続でトップ 10 入りを果たしました。
「自由とは、他者から嫌われることである」「世界はシンプルであり、人生もまたシンプルである」「人はいま、この瞬間から幸せになることができる」など本書が伝える言葉の数々は、SNS などで紹介・拡散されることが多く、世代を問わず、対人関係やコミュニケーションに悩む人々に勇気を与え続けていま
す。そして、刊行から 10 年以上が経った現在も新しい読者が増え続け、現在では国内 300 万部を突
破しています。
また、本書は世界40以上の国・地域・言語で翻訳され、世界累計部数は 1000 万部を突破。日本そして世界に『嫌われる勇気』の読者が広がり続けています。

原作者よりコメント
岸見一郎
和田憲明氏の独創的で深い解釈に基づく舞台を初めて観た時、最初から最後まで圧倒されたことを今もよく覚えています。『嫌われる勇気』がこんなにも生き生きと舞台で再現されることに感動しました。再演されるこの機会に、ぜひ多くの方に和田氏の創造力とその素晴らしい演出を体験していただきたいです。

古賀史健
和田憲明氏の手により第一級の人間ドラマとして練り上げられた『嫌われる勇気』。初演時の衝撃と興奮は忘れられません。原作ファンの方々にも、そして原作を知らない方々にも、ぜひ目撃していただきたい舞台です。再演を楽しみにしております。

あらすじ
その刑事は信念の人だった。彼は仕事の合間をぬい、とある大学の教授に会いに来た。2年前に交通事故で死んだ彼の娘が、その教授の熱心な生徒だったという。彼は娘が自分の意思で車の前に飛び出したのではと疑っていた。大学に早めに着いた彼は、教室の片隅で、教授の講義を聞い
てみた。
『世界はどこまでもシンプルである』 『人は変わることができる』 『人は誰でも幸福になれる』彼は苛立った。長年、犯罪の捜査を通じて犯人と関わってきた彼には、その一つ一つの言葉が受け入れがたいものだった。
彼は一人の女のことを思う。彼女は彼がまさに今担当している事件の容疑者だ。実の母親とその再婚相手である義理の父親を惨殺し、自殺を図ったが死に損ない逮捕された。彼女は犯行を認めたが、それっきり何も話さなくなった。
彼女の人生に何があったのか?そして娘は何故死なねばならなかったのか?
娘の死をキッカケに頑なに守ってきた彼のルールがしだいに狂い始め、彼はもう一度教授を訪ね、教授の説くアドラーの教えについて語り合うことになる。かつて、彼の娘がそうしたように。2 人の会話はいったいどこに行き着くのだろうか・・

概要
ウォーキング・スタッフ プロデュース
舞台版 嫌われる勇気
日程・会場:2024年9月23日(月)~9月29日(日). 紀伊國屋ホール
原作:岸見一郎・古賀史健 (「嫌われる勇気」ダイヤモンド社)
脚本・演出:和田憲明
出演:大鷹明良・山田純大・辻千恵・加藤良輔・小島藤子
問合:03-5797-5502(平日12:00~18:00)
公式サイト:https://walking-staff.net (開設準備中)

© 舞台「嫌われる勇気」 2024