佐藤龍我主演 新海誠監督・初長編映画 公開20周年メモリアル『雲のむこう、約束の場所』製作発表会レポ

記録的な大ヒット・アニメーション映画『君の名は。』や『天気の子』、『すずめの戸締まり』などで数々の賞に輝くアニメーション監督の新海誠が、2004年に公開した初長編映画『雲のむこう、約束の場所』。2018年に舞台化もされた本作を、新たにリーディング・オーケストラ・コンサートとして上演。人気アーティストたちによる名シーンのリーディングと、オーケストラによる生演奏に原作映像も融合し、映画公開から20年の時を経て蘇る。今回のスペシャル・リーディング・オーケストラ・コンサートでは、新海誠の原作を生かしつつ、三人の同級生を中心にした青春模様を軸に、彼らを取り巻く南北に引き裂かれた大人たちなど舞台化当時の演出も織り交ぜていく。

出演は、主役の藤沢浩紀役に歌手・俳優・ファッションモデルなど幅広く活躍する“美 少年”の佐藤龍我。沢渡佐由理役に東京公演では鈴木愛理、大阪公演では大原櫻子をWキャストで起用。白川拓也役にはダンス・ボーカル・ラップをこなす6⼈組男性グループ“LIL LEAGUE”の中村竜大を配役。また、観月ありさ、紅ゆずる、黒田こらん、EBiDANの9人組進化系ミクスチャーユニット“SUPER★DRAGON”の田中洸希、Taiyo、柏木ひなた、さらに、橋本さとしといった実力派俳優も登場。
音楽面では、数々の名曲を作り上げるメロディメーカーであり音楽プロデューサーの松任谷正隆が本公演のためにテーマ曲を作曲。そのテーマ曲や原作音楽の天門による美しく切ない楽曲をもとに、新たにオーケストラアレンジされた楽曲の音楽監修も務める。そして、古典から現代曲、ポピュラーミュージック、映画、アニメのサウンドトラックまで幅広いジャンルを担う村上史昂指揮によるグランドフィルハーモニック東京が、フルオーケストラで出演し、迫力ある演奏で作品の世界を盛り上げる。出演者らによるテーマ曲などの歌唱は、スペシャル・リーディング・オーケストラ・コンサートだけで楽しむことができる唯一の機会に。
会場には原作映画による数々の名場面を高精細の大判パネルにて展示。原作に登場する小型飛行機・ヴェラシーラをイメージした、実際に乗って撮影できるフォトスポットも。また、千秋楽公演はライブビューイングも。全国32の映画館で楽しめる(公式サイト:https://www.oshiview.jp/event/kumonomukoulv_202411/)。

都内で製作発表会が行われた。登壇したのは佐藤龍我、鈴木愛理、大原櫻子、中村竜大、黒田こらん、田中洸希、Taiyo、柏木ひなた、紅ゆずる、橋本さとし。コメントは以下の通り。

藤沢浩紀 役/佐藤龍我

浩紀の意外と子供っぽい性格は僕と似ているなと思います(笑)。その反面、覚悟を決めたことはブレずに突き通すところは男としてかっこいいなと思います。
今回リーディング・オーケストラ・コンサートということで、60人近くのオーケストラの方がいらっしゃるんですが、僕自身初めてのことなのでめちゃくちゃ緊張しています。僕たちの朗読と歌とオーケストラの方の演奏で、皆さん心を掴めるようなリーディングコンサートにしたいと思います。一生懸命頑張ります!

沢渡佐由理 役/鈴木愛理(Wキャスト:東京公演)

普段からたくさん拝見させていただいていた新海誠監督の世界に、リーディングコンサートという素敵な機会に参加させてもらえることに喜びを感じております。普段見ていた世界に入れるワクワクと、もともと好きだったオーケストラという素敵な音の響きの中で、新海監督の作る壮大な世界観を皆さんと作り上げることが楽しみで仕方がありません。ぜひ、楽しみにしていただけたらと思います。

沢渡佐由理 役/大原櫻子(Wキャスト:大阪公演)

佐由理ちゃんという役は物語のキーパーソンになるんですが、アニメーションを見た時にずっと寝てるなという印象でした(笑)。今回台本読ませていただいて、2人(浩紀と拓也)が作るヴェラシーラという飛行機をはじめとする、物への好奇心を持っているとってもピュアで可愛らしい女性だなと感じましたので、そういうところを大事に役作りをしていきたいなと思っています。普段ライブでは、オーケストラとご一緒させていただく機会はあるんですが、リーディング劇では初めてとなりますのでとても楽しみです。そして多くの方々に愛されている深海誠監督作品の美しい世界観のアニメーションともコラボさせていただけるということで、その作品の中に溶け込めることを思うと楽しみで仕方ないです。一生懸命頑張りたいと思います。

白川拓也 役/中村竜大

普段は、LIL LEAGUEという6人組のボーカル&ダンスグループで活動しているので、こういった形でお芝居をすることが初めてに近い状態の中、こんな豪華なキャストの皆さんの中に並ぶことが恐縮なぐらい緊張しています。拓也は、浩紀くんとは大局的で、大人な要素が詰まってるすごく真っすぐな人だなと感じています。自分とは真反対の性格ではあるんですが、稽古を通して拓也に向き合っていけたらなと思っております。そして自分事ではあるんですが、僕が生まれた年が2004年でこの作品とちょうど同い年になります(笑)。個人的にも運命を感じていますので、最高の舞台に仕上げていけたらなと思っております。

白川美子 役/黒田こらん

私は6年前の舞台に出演させていただいておりまして、今回はオーケストラとリーディングのコラボとういことで、よりわかりやすく観ていただけるんじゃないかなと思っております。たくさんの方たちにご来場いただいてご覧いただきたいなと思ってます。
戦後の日本で、こうして私たちが平和で過ごしてこられていることをこういった作品を通して若い方たちにも知っていただけたらなと思っております。音楽を通じて楽しんでいただけると思いますので、たくさんの方たちにご覧いただきたいなと思います。

橋本昇 役/田中洸希

個人的なことになるんですが、僕の家系にピアニストや指揮者、ビオラといったオーケストラで演奏をしいてる祖父母がおりまして。自分的に馴染みのある音楽をバックに朗読できることに光栄に感じています。昇くんは拓也くんのことを心配しがちな心優しい男の子なので、その優しさ全開で演じられたらなと思っております。(今日は)ビジュアルとは髪色の色が違うんですが、本番はちゃんと黒にしてくるので(笑)、よろしくお願いします。

笠原真希 役/柏木ひなた

青森アーミーカレッジという脳科学の研究をしている研究員の役をやらせていただきます。今回新海監督の作品20周年という素敵な記念の時に、自分が出演させていただけることがすごく嬉しいです。作品のファンの方をはじめ、楽しみに待っていてくださる方がたくさんいらっしゃると思いますので、みんなで素敵な時間をお届けできるように一生懸命頑張りたいと思います。

芦崎慎介 役/Taiyo

今回このような素晴らしい舞台に出演させていただくことに、感謝を嚙みしめながら頑張りたいと思います。新海監督の作品は、音楽を聴いても映像を見ても一瞬で世界観に入り込めるような作品ばかりですので 今回このリーディングコンサートでどのような世界観になるのか楽しみです。一生懸命頑張りますのでよろしくお願いいたします。

富澤常子 役/紅ゆずる

富澤常子は、拓也くんが所属する研究所の所長をしています。塔の秘密と佐由理ちゃんと拓也くん、浩紀くんの3人の関係性に気付きながら物語を進めていくというところを大切に演じたいなと思っております。新海誠監督の作品は、日常の生活がとてもきめ細やかに描かれており、音楽も壮大で素晴らしい映像だと感じております。そしてオーケストラと共にリーディングをさせていただくことはなかなかないことだと思いますので、この素晴らしいキャストの皆様と共に同じ板の上に立たせていただくということを自分の糧とし、そして鼓舞をしながら演じたいと思います。

岡部智之 役/橋本さとし

新海監督の作品の、何かノスタルジックであり、それでいてリアリティを感じさせる世界観に、見ている方は巻き込まれていきます。僕の中でいつも印象に残るのは、すごく混沌としていたり不穏な空気がある中でも、映像からはなぜか爽やかな風を感じます。その爽やかな作品の中で、アニメから抜け出してきたような美少年や美少女の方々に交じって、この胡散臭いおっさんがおります(笑)。その分リアルな岡部を演じられるんじゃないかなと思っております。リーディングというのは、噛んだり台本を落としてページか分からなくなるというアクシデントもあるので、役者にとって半裸でステージに立つぐらいの覚悟を持って臨まないといけないなと思っております(笑)。 そして、世界的な新海監督作品の20周年記念ということで、プレッシャーを今から自分にかけております。世界的なイベントに加えて、皆さんと一緒に参加をさせていただけることは本当に光栄なことですので、何としてでも今までに見たことがないリーディングにしたいなと思っております。皆さん、どうぞ楽しみにしていてください。

あらすじ
津軽海峡をはさみ日本が南北に分断された、もうひとつの世界――。引き裂かれた人々、占領されたエゾ(北海道)に高くそびえる謎の塔。対岸の国境の地、青森に住む二人の少年、浩紀と拓也は、ヴェラシーラと名付けた飛行機を自作し、二人の憧れの少女、佐由理と共に、塔まで飛ぼうと約束する。しかし、佐由理の突然の転校により、約束は果たされないまま時が過ぎる。やがて海峡間の摩擦は増大、塔の秘密が暴かれるにつれ、あの時の約束が一つの鍵となって、再び三人を結びつける。あるべき「未来」を取り戻すため、彼らの想いを乗せた飛行機は、約束の地へ飛ぶことができるのか――。

概要
公演名: 『雲のむこう、約束の場所』
スペシャル・リーディング・オーケストラ・コンサート
原作: 新海誠
音楽監修・テーマ曲: 松任⾕正隆
原作音楽: 天門
企画・構成: モトイキシゲキ
配役/出演:
<朗読・歌唱劇> 藤沢浩紀 役 佐藤龍我
沢渡佐由理 役 鈴木愛理(Wキャスト・東京公演)
大原櫻子(Wキャスト・大阪公演)
白川拓也 役 中村⻯大
阿知良芳江 役 観月ありさ
白川美子 役 黒田こらん
橋本昇 役 田中洸希
芦崎慎介 役 Taiyo
笠原真希 役 柏木ひなた
富澤常子 役 紅ゆずる
岡部智之 役 橋本さとし

<演奏> 指揮 村上史昂
管弦楽(フルオーケストラ) グランドフィルハーモニック東京

<東京公演>
日程(全3公演): 2024年 11月5日(火) 18:30開演(17:30開場)
11月6日(水) 14:00開演(13:00開場)/18:00開演(17:00開場)
会場: すみだトリフォニーホール
東京公演お問い合わせ:公演事務局:https://supportform.jp/event(平日10:00~17:00)

<大阪公演>
日程(全2公演): 2024年 11月20日(水) 15:00開演(14:00開場)
11月20日(水) 19:00開演(18:00開場)
会場: NHK大阪ホール
大阪公演お問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(11時~18時/日曜・祝日休業)
主催: 『雲のむこう、約束の場所』スペシャル・リーディング・オーケストラ・コンサート実行委員会
(プロデュースNOTE/エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ/BS-TBS)

制作: プロデュースNOTE/アーツイノベーター・ジャパン/BS-TBS

制作協力: コミックス・ウェーブ・フィルム/雲母社

公式サイト: https://kumonomukou.jp/

公式X: @kumonomukou_jp #雲のむこう