ONEOR8「誕⽣の⽇」が、`25年1⽉23⽇〜2⽉2⽇に下北沢 ザ・スズナリで上演。
本作は 2020年に劇団本公演として⽇暮⾥d倉庫で⾏われた作品。
⾃⼰肯定感が低く、⼥性としての⽣き⽅を諦めた⼥性役を劇団員の⼭⼝森広（男優）が演じる。⼭⼝演じる主⼈公の葛藤する姿やいじらしい表情に、観客は⼈間の本質や差別などの意識に問いかけられ、⽼若男⼥問わず興味深くそして可笑しみも味わえる作品となっている。待望の4年ぶりの再演。
性別を超えた主⼈公である⽊村加寿美を劇団員の⼭⼝森広が演じる。常に仲間のため、お客さんのため、誰かのために⽣きている加寿美と、常に周囲の⼈を楽しませようとする⼭⼝のエンタメ性がリンクし、可笑しくも切ない物語に。客演陣も古くから劇団の理解者である俳優とワークショップで⽥村がその才能に惚れ込んだ⼆⼈を招き、まさにＯＮＥＯＲ８の純粋培養と⾔える作品。様々なハラスメントや差別のない、マイノリティと向き合う社会にある僅かな歪みにも焦点を当てている。
コメント
作・演出 ⽥村孝裕 より
⼈間関係の中に潜む無意識や無⾃覚、その残酷性をどうにか⾔葉に、台詞に、物語に、と挑んだ作品です。
評判も上々で、私も再演を待ち望んでいました。
初演は2020年1⽉、コロナの直前。あれから世の中は⼤きく変貌しています。
この物語が今も通⽤するのか、もはや時代遅れなのか……
普遍性があるのか、アップデートが必要なのか……
試⾏錯誤しながら2020年当時よりもお客さまに“刺さる”物語にしたいと思います。
劇団員、⼭⼝森広の代表作です。
おそらく彼が⼆度と演じることのない「加寿美」をぜひ劇場でご覧いただきたいです。
あらすじ
⽊村加寿美、３９歳、独⾝、恋愛経験なし。幼い頃から男の⼦に⾒間違われ、⺟が着せるかわいい服を拒むようになった。思春期に⼥性としての⾃我が芽⽣えるものの、いつしか⾃分を押し殺し、友⼈たちに合わせる性格に。クラスメイトである秋⼭に恋をしたが、もちろんその気持ちは押し殺した。⼈⽣で恋をしたのはこの⼀度きりである。社会に出ると、性別を超えた存在として男⼥問わず友達が増え、その容姿は完全なおっさんになった。⼥性としての⽣き⽅を諦めたこと以外は順⾵満帆と⾔える⼈⽣で、30歳のとき、加寿美は念願であった⾃分の店（バー）を開店。友⼈たちの計らいで店の１０周年と加寿美の４０歳を記念してパーティが開かれることとなると、そこへ秋⼭もやってくる。久々の再会に、昔の想いが沸々と湧き上がる加寿美。物語は⾼校時代の淡い恋とパーティが同時進⾏し、加寿美が今まで押し殺してきた“本当の⾃分”が顔を出す。新たな⽊村加寿美の、誕⽣の瞬間。
概要
日程・会場：2025年1⽉23⽇(⽊)〜2⽉2⽇(⽇) 下北沢 ザ・スズナリ
作・演出：⽥村孝裕
出演： ⼭⼝森広 恩⽥隆⼀ 冨⽥直美 ／ ⽮部太郎 ／
⻄⼭⻯⼀ 平塚真介 罍陽⼦ 根本⼤介 鶴町憲 ⼯藤さや 篠原彩
（スウィング公演キャスト 服部容⼦/⽔野創平）
公式サイト：https://wp.oneor8.net
