新宿FACEにて上演中の『刃牙 THE GRAPPLER STAGE -地下闘技場編-』のゲネプロが行われた。
原作は板垣恵介による漫画『グラップラー刃牙』であり、「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)に1991年から連載がスタートした格闘漫画。その後『バキ』『範馬刃牙』『刃牙道』『バキ道』『刃牙らへん』とシリーズを重ね、シリーズ累計発行部数が1億部を突破する大人気作。
シリーズ初の舞台化となる今作で、脚本・演出を務めるのは、舞台『魁!!男塾』、舞台『サルまん』を手がけた田中大祐。殺陣・アクションを奥住英明が務める。
主人公、範馬刃牙を演じるのは佐藤祐吾。ミュージカル『テニスの王子様』、舞台『僕のヒーローアカデミア』The “Ultra” Stage、舞台『鬼滅の刃』など話題作にも多く出演する実力派俳優。アニメ版の刃牙を彷彿とさせるようなあどけなさが残る台詞回しや、鍛え抜かれた身体を存分に活かしたアクションで、若さと強さを併せ持つ刃牙を体現する。
ヒロイン、松本梢江を演じるのは大西桃香。AKB48在籍中から舞台や映画にも出演を重ね、最近の出演作は、朗読劇『夢から醒めない夢を見よ。』、『戦国妖狐 THE STAGE 世直し姉弟編』など。刃牙が唯一心を許している女性という役どころであり、控え目ながら芯の強さが見える演技を見せる。高校生らしい初々しさにほっこりする場面も。
実戦空手神心会の創始者、伝説の天才拳士・愚地独歩の養子であり、『空手界の最終兵器(リーサルウェポン)』の異名を持つ愚地克巳を演じるのは、日向野祥。本作で脚本・演出を務める田中大祐が主催する劇団「気晴らしBOYZ」の最新作、『GROOM&GROOM』にも出演している。近づき難い風格で、神心会空手を極める剛勇な克巳を存在感たっぷりに演じている。
『日本一の喧嘩師』と呼ばれ、19歳とは思えない貫録を持つ花山薫を演じるのは、桜庭大翔。「一番好きなキャラクターは花山薫」という桜庭は、漫画から飛び出してきたかのようなビジュアルで、圧倒的な強さを見せる。喧嘩師らしい豪快なアクションと、口数は少ないながらもその場を掌握するような低く轟く台詞回しも見どころのひとつ。
中国武術最強の称号である『海王』の名を受け継ぎ、中国4,000年の歴史の中でNo.1と言われる烈海王を演じるのは、野間理孔。烈海王を演じるために半年かけて鍛えたという身体から繰り出されるアクションは、どこを切り取っても美しい。死闘の最中でも佇まいは凛々しく、圧巻。
柔術の達人・本部以蔵を演じるのは、鼓太郎。刃牙の成長を近くで支えながら、範馬勇次郎を常に意識し強さを追求する姿は、漫画の姿そのもの。
登場人物たちが強さを競う地下闘技場の支配人・徳川光成を演じるのは田中章。対戦カードを次々に展開し物語を進め、観客を一気に地下闘技場にいざなう。
巨体のレジェンドレスラー・アンドレアス・リーガンを演じるのは、阿見201。今作では刃牙の最初の対戦相手であり、刃牙の強さを際立たせる。花山薫に「チビ」と言えるほどの体躯の持ち主。
神心空手の猛者・加藤清澄を演じる相澤莉多、神心会全国大会三連覇のパワーファイター・末堂厚を演じる横山真史、アメリカの軍人・ストライダムを演じる橋本全一は、これまでの舞台やアクションの経験を活かし、刃牙の成長に影響を与えていく。
また、コウガシノブ、竹本洋平、樋口裕司、三原有人は、キャラクターを演じながら脇を固める。次々と姿を変えて登場するので、さらに楽しめるポイントである。
アンサンブルとして出演するのは、石澤友規、杉山湧哉、政野屋遊太の3名。場面作りに欠かせない存在として、舞台上を駆け回る。芝居・アクションともに大活躍である。
今作には格闘技の世界で活躍した3名が名を連ねている。徳川光成の警備隊長・加納秀明を演じる小比類巻貴之は刃牙と対峙する場面で格闘家の風格を見せた。
『武神』や『虎殺し』の異名を持つ伝説の空手家・愚地独歩を演じる武田幸三は、門下生との喧嘩解禁シーンで大勢に対して無双する様は現役さながらの身のこなしであった。
両國宏は、『地上最強の生物』の異名を持つ刃牙の父・範馬勇次郎を演じる。世界中の格闘家にとって脅威である勇次郎が物語にどう関わるのかは今作の見どころである。
原作漫画をギュッと2時間に凝縮した今作。疾走感のある物語展開は原作を知らなくても楽しめるだろう。地下闘技場にいるかのような没入感で、あの名シーン、あの名台詞を実際に目にするスペシャルな体験を多くの人に味わってほしい。
今作ではライブ配信も実施され、アーカイブでも視聴可能。刃牙の世界に家でも浸って楽しめる。
物語
「地上最強を目指して何が悪いッ!!」 空手、中国拳法、柔術、ボクシング、レスリング… 最強の名に魅せられた怪物たちが 真の決着を求め集う聖地、それが地下闘技場! そこに君臨し続ける齢17の少年王者、範馬刃牙。 そして刃牙のクビを狙う強敵(ライバル)たち。
いったいなぜ刃牙は戦うのか…!? 地上最強の称号を巡る、極限の戦いが幕を開けるッ!!
原作について
『刃牙』シリーズは、板垣恵介による大人気格闘技マンガです。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて連載されTVアニメ化されています。シリーズとして『グラップラー刃牙』、『バキ』、『範馬刃牙』、『刃牙道』、『バキ道』、『刃牙らへん』を発表し、2024年5月時点で単行本のシリーズ累計発行部数は1億部を突破をしてます。『刃牙らへん』は『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて絶賛連載中です。
概要
『刃牙 THE GRAPPLER STAGE ―地下闘技場編ー』
日程・会場:2024年12月4日(水)~8日(日) 新宿 FACE
原作:板垣恵介『グラップラー刃牙』(秋田書店「少年チャンピオン•コミックス」刊)
脚本・演出:田中大祐
殺陣・アクション:奥住英明
出演
範馬刃牙:佐藤祐吾
松本梢江:大西桃香
愚地克巳:日向野祥 花山薫:桜庭大翔 烈海王:野間理孔 加藤清澄:相澤莉多 末堂厚:横山真史
ストライダム:橋本全一
本部以蔵:鼓太郎 徳川光成:田中章 松尾:コウガシノブ 木崎:竹本洋平 高山:樋口裕司
宮坂:三原有人
加納秀明:小比類巻貴之 愚地独歩:武田幸三
範馬勇次郎:両國宏
アンサンブル:石澤友規/杉山湧哉
チケット問合: https://www.confetti-web.com/contacts
公演問合: info@set1979.com
公式サイト:http://baki-stage.jp/
©️板垣恵介(秋田書店)1992 ©️刃牙 THE GRAPPLER STAGE 製作委員会