
『ハイ・ライフ』 ~ムキだしのニンゲンがここに在る~
流山児★事務所の代表作のひとつ『ハイ・ライフ』はカナダ現代演劇祭2001で「日本初演」、その後4回上演、2006年には北京、2009年には、カナダ、マカオ、台湾で上演しました。4人の愛すべきジャンキーたちの物語は各地で大好評を博し、翻訳劇という枠を超え、日本の俳優の力が「世界演劇の地平」にあることを立証した作品。16年ぶりの上演に際し、新たに西沢栄治を演出に迎え、Wバージョンで交互上演。
あらすじ
世のならわしや常識でがんじがらめに縛られた普通人には到底まね出来ない、胸のすくような自由人4人の冒険と失敗譚。
登場人物は中年のチンピラ・ジャンキー4人。口八丁手八丁、策士のディック。刑務所から出てきたばかりのバグ。腎臓がイカれてしまったコソ泥ドニー。そして、したたかな二枚目ビリー。男たちが銀行強盗を企むところから物語は始まります。目指すは街角のATM現金自動受払機。一世一代の大仕事を成功させ、田舎に引っ込んで『豊かな老後』を実現しようというデイックとバグ。一儲けして、もう1ラウンド生きながらえようというドニー等、胸のうちはそれぞれ。しかし、壮大な計画は仲間割れで見事に頓挫。元の暮らしに逆戻り……。
概要
流山児★事務所 創立40周年記念公演
「ハイ・ライフ」Wバージョン上演
作:リー・マクドゥーガル
テーマ曲:トムソン・ハイウェイ
翻訳:吉原豊司
日程・会場:2025年2月7日(金)〜18日(火) 下北沢 スズナリ
流山児祥 演出バージョン
出演/千葉哲也、塩野谷正幸、若杉宏二、小川輝晃
西沢栄治 演出バージョン
出演/塚原大助、44北川、山下直哉、五島三四郎