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2023年 2024年に紀伊國屋ホールにて上演されたドラマチックステージプロジェクト 第三弾「大逆転 ~Great Comeback~」が再び紀伊國屋ホールにて開幕した。
未来を牽引する若い才能たちを真っ直ぐに見つめ育てる「ドラマチックステージプロジェクト」、全員が個性を発揮できるように構成されたオリジナル新作。
近未来の日本、荒廃した街は、ならず者達が群雄割拠し、互いの縄張りを競い合い、争いの絶えない世界と化していた。人々の心は荒み、武器の代わり
に、ダンスのパワーを使ったバトルが主流となり、希望を失っていった。絶望した地域同士の小競り合いの中で、新しい出会い、そして別れを繰り返しながら、少年たちは少しずつ希望を取り戻していく。
果たして絶望した街に大逆転は訪れるのか…
出演は、寺澤小十侑、平田光寛、安達柊我、石渡大和、大澤龍太郎、岡橋亮汰、髙橋曽良、林田芯、山越源斗、高橋礼、西原至、横田大都、そして河本祐貴。
演出には、ドラマ『Dr.コトー診療所』、『教場』シリーズなどで知られる中江功。
舞台上には何もない。音、銃声、荒廃した世界、争い、諍いが絶えない世界になった近未来の日本。縄張り争いを繰り返す。登場する少年たちの役名が実際の本人たちの名前と”スライド”している。例えば、寺澤小十侑は「コトウ」、平田光寛は「コウカン」といった具合。コウカンはノースエリアと呼ばれていた地域から飛び出し、ナオキ(河本祐貴)の支配するエリア16に命を救われる。だが、フロンティアαのコトウはコウカンを受け入れようとしない。フロンティアβのリーダーであるオオサワ(大澤龍太郎)はそれをとりなそうとする。一方、フロンティアγのリーダーのヤマト(石渡大和)は自分の父親の死に疑念を抱いていた。さて若者たちは、街は…というのが大筋の流れ。
芝居と芝居の間にダンス、勢いとパワー溢れるダンスシーンは圧巻であり、清々しい。全員、持ち味を発揮、キャラクターのみならず、ダンススタイルもそれぞれの特徴に合わせて見どころを作り、瞬きできない(笑)。
様々なダンススタイルを取り入れ、また、格闘技の動きも混ざっているところもあり、振付に工夫も感じられる。そして言い争い、葛藤、バトルの末に絆、希望といった”光”を自発的に見出していく。セリフも「あきらめない心」「希望を信じる心」「みんなで力を合わせれば」「未来を信じて」といった熱い言葉が迸る。上演時間はノンストップの1時間40分ぐらいであるが、物語も疾走感もあり、年若いキャストにふさわしい速さで展開。唯一の”大人キャスト”である河本祐貴が熱い芝居を見せて場を引き締める。
歌もダンスも芝居も120%、超全力で!公演は3月2日まで紀伊國屋ホールにて。
「ドラマチックステージプロジェクト」とは
まだ名もなく未来を見つめる子供たちの姿を真っ直ぐに見つめ育てるプロジェクトです。
心をこめて歌い、力のかぎり踊り、ステージの上で明日輝くための技を磨く新しい場所の名前です。
そして、たとえ小さな舞台でも一生懸命頑張っていれば、きっと誰かが見ていてくれる…と信じて戦う子供たちの姿は、必ず混沌とした世の中に生きる大人達の心を動かしてくれると信じています。
ドラマチックステージプロジェクトの第三弾として作られた「大逆転~Great Comeback~」全員が個性を発揮できるように構成されたオリジナル新作です。
あらすじ
近未来の日本、荒廃した街は、ならず者達が群雄割拠し、互いの縄張りを競い合い、争いの絶えない世界と化していた。人々の心は荒み、武器の代わりに、ダンスのパワーを使ったバトルが主流となり、希望を失っていった。
フロンティア25と呼ばれる地域から飛び出した少年は、伝説的ダンサーナオキの支配するフロンティア16に転がり込む。
絶望した地域同士の小競り合いの中で、新しい出会い、そして別れを繰り返しながら、少年たちは少しずつ希望を取り戻していく。
この物語は、ダンスに命をかける若者たちの愛と青春のサバイバルストーリーである。
果たして絶望した街に大逆転は訪れるのか…
概要
日程・会場:2025年2月14日~3月2日 紀伊國屋ホール
演出:中江功
出演:寺澤小十侑 平田光寛 安達柊我 石渡大和 大澤龍太郎 岡橋亮汰 髙橋曽良 林田芯 山越源斗 高橋礼 西原至 横田大都 河本祐貴
主催:「大逆転~Great Comeback~」製作委員会