市川團十郎×嶋﨑斗亜 JAPAN THEATER『SEIMEI』開幕

市川團十郎×嶋﨑斗亜、そして今井豊茂、広井王子、SUGIZO、ケント・モリ、田中傳次郎世界で活躍する豪華クリエイターが集結したJAPAN THEATER『SEIMEI』が開幕。
世界に誇る日本のクリエイターが集結し、安倍晴明の世界を新しいエンターテインメントとして舞台化する邦楽劇。出演は安倍晴明役には数々の舞台に出演しながら、映像でもその存在感を示す市川團十郎。そして、朱雀役に Lil かんさいとして活躍し、舞台『波濤を越えて』や映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』で好演を博した嶋﨑斗亜。その他、市川右團次、中村鷹之資、市川男寅、大谷廣松、市川九團次、他も出演。脚本に、数々の歌舞伎の脚本、補綴を務める今井豊茂。演出には多くのゲームを手がける広井王子。楽曲を務めるのは、世界的ミュージシャンの SUGIZO。邦楽作曲には、歌舞伎など多数の舞台に出演しながら作曲活動も行う今藤長龍郎。神楽振付には、世界のトップアーティストの専属ダンサーを務めるケント・モリ。歌舞伎音楽は、歌舞伎公演の出演を続けながら公演制作やプロデュースを手掛ける田中傳次郎。世界で活躍する豪華クリエイター陣が集まり、陰陽師・安倍晴明と都を護る四神を軸に、神々と人間との共存、調和を描き出す。


物語の舞台は平安時代。天下が乱れるとのお告げを受けた安倍晴明は、平安京の四方を守護する朱雀・青龍・白虎・玄武の四神を召喚し、都の結界を守るように命じるも、朱雀は晴明を裏切り、魑魅魍魎と共に都に侵入した第六天魔王に追従、晴明を討つことを誓うが…。晴明は窮地に陥りながらも、この世に安寧を取り戻すため再び立ち上がる。陰陽師・安倍晴明と都を護る四神を軸に、ストーリーは進行する。


東京公演初日の3月1日、公開ゲネプロと簡単な取材会が行われた。登壇したのは市川團十郎と嶋﨑斗亜。
歌舞伎につきものの『大向こう』、歌舞伎を観に行ったことがあれば、『大向こう』は聞いたことがあるはず。嶋﨑斗亜はそれが新鮮だった様子で「『嶋﨑!!』と言ってくださるお客様がいらしてめちゃくちゃ嬉しかったです」と笑顔。市川團十郎は「斗亜くんのファンの方々は非常にお若い。お若い方が自分の目の前にいっぱいいらっしゃるのはやっぱり新鮮」と語る。それぞれの”当たり前”が実は新鮮だったりする。同席したSUGIZOは歌舞伎について「ロック的な芸術だと認識している」と語る。楽曲もこの作品の聴きどころ。



また、歌舞伎町で歌舞伎、会場のTHEATER AMILNO-Zaは歌舞伎町のど真ん中。また、思ったより舞台と客席の距離感も近い。「劇場は”生き物”。新宿に新しい劇場が生まれて、そこに立たせていただくこと自体が私ども役者にとって勉強です。距離が近いので臨場感のあるものに伝えられるのを感じたので、そこの部分も非常に楽しみ」と團十郎。先日、帝国劇場が閉館したが、今の歌舞伎座もまた、何度かの建て替えを経て今日がある。また、インバウンドの関係で新宿は海外からの観光客も多い。そういった意味合いでもこの歌舞伎町での公演は意味がある。また、すでに大阪公演は終了、東京は1日から。歌舞伎は間の取り方が肝、團十郎からこの間の取り方について色々アドバイスをもらったようで、嶋﨑斗亜「勉強になることだらけで、まだ苦戦している最中です」と言いつつ、「まだまだ良くなりたい」と意欲を示した。
最後に市川團十郎は「THEATER MILANO-Zaで観ていただいた後にまた新宿の街を徘徊して新宿を楽しんでいただける、またこの近辺のホテルに泊まっていただいて、MILANO-Zaにたくさんお越しいただけると嬉しいです」

<製作発表会レポ記事>

市川團十郎,嶋﨑斗亜出演,広井王子演出 JAPAN THEATER『SEIMEI』製作発表会レポ

概要
JAPAN THEATER『SEIMEI』Supported by 飯田グループホールディングス
日程・会場:2025年3月1日〜3月23日 THEATER MILANO-Za
出演:市川團十郎 嶋﨑斗亜 他
脚本:今井豊茂
演出:広井王子
音楽:SUGIZO
神楽振付:ケント・モリ
歌舞伎音楽:田中傳次郎
公式サイト:https://japantheater.com
Ⓒ松竹
取材・撮影:金丸雅代