総合芸術学校「エン ドレス・アカデミー」開校記念記者発表会レポ

舞台『東京リベンジャーズ』や舞台『ブルーロック』など数多くの⼈気2.5次元舞台を制作・プロデュースするOffice ENDLESS(代表取締役 下浦貴敬)は、「次世代のエンタメを担う⼈材」を育成する総合芸術学校「エンドレス・アカデミー」を2025年4⽉に開校。この数年でエンターテインメントの形は⼤きく変化を遂げま。演劇界は2.5次元舞台を中⼼に、 2023年時点で市場規模が過去最⾼を記録し、今もその規模は拡⼤。エンターテインメントは、複数の様々なジャンルの垣根を超え活躍できる⼈材を求めていることを踏まえて「多ジャンルに跨り⽣き抜く⼒」を『学校』という形で次世代に伝えていく環境を整えた。Office ENDLESSの⻑年に渡る経験を元にした独⾃メソッドによる教育と、⾼校・⼤学の卒業資格をとれる⼀般社会で通⽤する学舎として、表現者を対象とした「ENDLESS ACADEMY」を開校。

役者や声優、歌⼿など⼈前で魅せる仕事だけでなく、⾔葉で魅せる脚本家、動きで魅せる演出家、光で魅せる照明、聞かせて魅せる⾳響、着せて魅せる⾐装、かざり付けて魅せるヘアメイク、全ての“表現をするため”の仕事を実際の現場を通して学べる、『職業︓表現者』を育成する学校が総合芸術学校「エンドレス・アカデミー」。
現場を常に作り続けているOffice ENDLESSが運営しており、在学中の⽣徒も舞台へのオーディションに参加できる体制作りや、フィードバックの検証も授業に盛り込まれる充実ぶり。そして、集中的に授業が受けられる第1期⽣を現在募集。
タイケン学園グループとの提携により、⾼校卒業資格や⼤学卒業資格の取得も可能。実際に舞台に⽴っている俳優たちによる演技指導や、元宝塚⼥優による基本的なマナー講座、元有名アトラクション施設のダンサーによるダンスレッスンや脚本・演出家による読み解き&制作など俳優指導にとどまらず、⼀般常識や舞台制作のいろはが学べる。今回、高校卒業資格や大学卒業資格で提携するタイケン学園グループの日本ウェルネススポーツ大学、日本ウェルネススポーツ専門学校を卒業し、インターハイ走高跳5位。400mハードルに転向後、北京五輪(2008年)準決勝7位、リオ五輪(2016年)準決勝8位などオリンピアンとして活躍した杉町マハウ(日本ウェルネススポーツ大学専任講師)が登壇。そして、学校の理念に共感した俳優、山口智子がスペシャルゲストとして登壇。

最初にオフィスエンドレスの代表であり、この学園の学園長である下浦貴敬が登壇、学校の概要を説明。
開口一番「もう25年ほど、このエンタメ業界に携わっております」と語る。続けて「劇団のプロデューサーとして活動しておりましたが、20代の頃はなかなか演劇だけで食べていく生計を立てるのはなかなか難しく、テレビや映画の映像現場漫画誌などの出版業界での程度お金を劇団の公演の費用に充てるという生活でございました2011年にこのOffice ENDLESSという会社を作ってからも、決して順風満帆というわけではなく大変なこともたくさんございました」と語ったが、業界全体を見渡すと、アルバイトや契約社員をしながら演劇活動を行なっている俳優、スタッフはまだまだ多い。
「そんな経験もあり、何かエンタメ業界にできることがないか、業界で広く活躍できる人材を育てて送り出すそんなことができないかと考えるようになりました」と設立の動機を語った。

それから、脚本・演出家として活躍、Office ENDLESSとの共同作業の多い伊勢直弘が登壇した。

普段は城西国際大学メディア学部で講師をしているとのこと。「『エンドレス・アカデミー』を大いに盛り上げていきたい」と語り、「学生に何を伝えるのではなく、学生が何をキャッチできるかということ、知識を得るだけではなく、得た知識を自由に使いこなせるようになるような指導を目指したい」と抱負を。

そして集まった取材陣に向けて下浦学園長より学校の内容が説明された。総合芸術学校なので、エンタメ全ての職種、俳優業はもちろん、脚本、演出、照明、音響、衣装、ヘアメイクなど学べることは多岐に渡り、さらに高校卒業資格、大学卒業資格の取得も可能。実際に舞台に立っている俳優たちによる演技指導や元宝塚女優による発声練習も有名アトラクション施設のダンサーによるダンスレッスン現地の脚本演出家による脚本の読み解きや制作などそういった指導にとどまらず、広く社会で活用できるマナー講座など、エンタメ業界のイロハを学ぶことができるとのこと。在学中から各舞台のオーディションにも参加することができ、落ちた後にどこが悪かったのか…そういう部分を卒業まで繰り返して学ぶことができる。また、インターンシップも用意、実際の現場で体験もできる。「そもそも自分自身が目指しているものは何なのかっていうものを具体的に感じていただくことで、漠然とした夢であったものを、輪郭をはっきりとさせていく見えてくるはず…この2年間で特に意識していることは、迷った生徒に道を示すこと」と力強く語る。

伊勢は「非常に選択肢が多く学べるんじゃないかなと思ってます。経験値は行動の責任しかないので、その行動の選択肢を多数用意されているということ自体は自分の適性を知る大きな基準になるんじゃないかなと思っています。そこは大変実際に学校が動き出して、どういうふうに学生が反応していくのかなと…とても楽しみです」
また下浦学園長より「オーディションを在学中から受けていただき、現場に入っていただくっていうこともできますし、もし裏方スタッフ希望の方がいらっしゃいましたら、その方々にはその現場をインターンシップみたいな形で現場を体験していただくこともできます」Office ENDLESS制作の舞台は多数、2.5次元舞台はもちろん、それ以外の演劇公演もあり、実際の現場での体験は大きな糧になるはず。また、ハリウッドホールを持っているの学校法人メイ・ウシヤマ学園を初めとするハリウッド大学院・大学、そしてタイケン学園グループの日本ウェルネススポーツ大学とも提携しているのも大きな強み。

そして、その日本ウェルネススポーツ大の杉町マハウが登壇。祝辞を述べた後、「オリンピックを通じて私が学んだ重要なことは、この貴重な経験を子供たちに共有することです。事業やオリンピックのお話をすると、その子供たちが目を輝かせた上、非常に真剣な取り組みで行っている様子を非常に心を打たれております」と語る。

杉町マハウはインターハイ走高跳5位。400mハードルに転向後、北京五輪(2008年)準決勝7位、リオ五輪(2016年)準決勝8位などオリンピアンとして活躍、一流のアスリート。「映像を拝見し、お話をお伺いして豊かな可能性に非常に感銘を受けました。私どもとはは提携関係でございますので、私の授業を履修していただければ、直接指導させていただく機会があるんではないかなと思いますので、その際は一緒に頑張りましょう」と力強く。

さらに俳優の山口智子がお祝いに駆けつけた。お祝いの言葉の後、「私も恥ずかしながら、エンタメ界に属するものとして、こういう場を学びの場を心から求めてました。すごく楽しみです!」と笑顔で。さらに「『エンドレス・アカデミー』が設立されるというお話を伺ったときに、テーマがむちゃくちゃ素晴らしいんですよ。何歳からでも何度でも夢は描けるんですよね。何歳からいつからでもっていうところが、私も常々ずっと心にいつも毎日刻んで自分に言い聞かせていること、本当に人生はいつからでも学び始めることができるし、学び直すことができるし、学びによって夢をつかむものだと信じているので、この夢の学び舎、素晴らしいです、私が駆け出しのころに欲しかったです」と絶賛。そして「私も一番学びたい立場の代表としてここに立っており、初めて本当今から学びたいですね。学びは楽しいんですよね。学校は出会いの場ですよね。人と人が出会い、そこには感動、発見があり、読み書き暗記しながらではなく、実践で、世の中のあらゆるプロフェッショナルの方から学びながら、自分ならではの力で、世のハッピーにどう役立っていけるかを探っていく。それが学びであり、私が求める学校です。還暦を迎えて、新たに学ぶ意欲がふつふつと湧いています。大人になっての学びを楽しんでいる最中です」と笑顔で語る。「この道に入ってから、全然学んでこなかった自分がこんな仕事をしていいのだろうかというジレンマがあって、どうやって勉強したらいいのか?学校もないし、どうやって向上したらいいのかと悶々としていました。夢って自分が分からなくても、その時に与えられた⼀瞬を、自分の心が動く限り、自分の力を最高に尽くす限り、おのずと誰かが引っ張り上げてくれたり、周りが応援してくれる気がするんです。うちの夫(唐沢寿明さん)のように昔から俳優になりたいと思って生きてきた人もいれば、私のように分からないまま俳優になってそこから考えたりと、いろんな人間がいると思いますけど、(いろんな)やり方があっていいと思います。まずは夢が分からなくても、その時心が動くことに対して懸命に力を尽くすことが大事」と山口智子、そこに共感する人は多数。

下浦も「僕自身も学生時代、決して真面目ではなかったので」と語る。ちなみにこの『エンドレス・アカデミー』、入学試験が…ない!「試験はなくて、誰も一応僕と面談だけしましょうって」と下浦。学校は出会いの場、人と人との出会い、仕事との出会い、夢との出会い、自分自身との出会い、心が動く場、そして、社会も変動、人の心も変動、変化に対して自分がどう立ち向かっていくか、そこを目指す『エンドレス・アカデミー』。また、下浦から山口智子への質問、「今も第一線で活躍されてますけど、夢を持つことも大切さ、夢をつかむ難しさそのあたりいかがですか?」に対して山口智子は「まず、夢を持つことが一番難しいんですよ。私は家業があってそれを継げと言われながら、自分の夢を殺しながら育ったので、大きくなったときに私は実際何をやりたいんだってことが全くわからないまま、幸運なことに周りの方からこういう道に引っ張り上げていただいて。自分はこんな全然学んでこなかったのでこんな仕事していいのだろうかって…。夢がわからなくても、そのときの”心”に対してとにかく懸命に力を尽くすことは大事だなと。自分の心の声を聞くこと。自分で選択する限りは、絶対に後悔しないです。自分の心が動くなら⼀歩を踏み出して、現場に行ってほしい。体感することが、本質に近い答えが潜んでいる気がします」としみじみ。
話は尽きない様子だが、時間も押し迫り、締めの言葉。

山口智子「すごく楽しみなんですよ、私達にはエンターテイメント絶対必要なんです。水や空気、食べ物と同じぐらいもしかしたらそれ以上に、夢を発動することができるエンタメがむちゃくちゃ必要なんです。もうとにかく期待してます。日本からの発信、そして世界への発信であり、地球規模でエンターテイメントを変え、心の豊かさを育む世界を作っていただきたい。そのためにたくさんの人材を作って育んでいただきたいと思います。ぜひ、頑張ってください。期待してます」

下浦貴敬「もしかしたら数年後にはですね、学校の卒業生がお世話になることがあるかもしれませんが、そのときにはどうぞよろしくお願いいたしますそんな未来を願って。本日は誠にありがとうございました」

『エンドレス・アカデミー』は定期的にオープンキャンパスを開催しており、中途入学も募集しているとのこと。詳細はHPやSNSで随時更新される。

公式サイト:https://eacademy.co.jp