
日本を代表する劇作家・演出家の太田省吾が92年に初演した『更地』。
長年住み慣れた家が解体された更地に、ある夜、一組の夫婦がやってくる。
二人はかつてのわが家の跡をたどって、積み木遊びをしながら、記憶をさかのぼっていく。
なにもない地面の上、夜空の下、地球の上・・・。生き物たちの、いくつかの記憶といくつかの希望についての物語。
出演は、『ガラスの動物園』/『消えなさいローラ』(演出:渡辺えり)や『首切り王子愚かな女』(作・演出:蓬莱竜太)などのストレートプレイから『鋼の錬金術師』、『花郎〜ファラン〜』、『魔道祖師』など様々な話題作に立て続けに出演する和田琢磨。
映画『ビリーバーズ』ではヒロインを演じ、毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞にノミネートされ、『初恋不倫~この恋を初恋と呼んでいいですか~』、『つづ井さん』などのドラマに出演、今年2月に上演された『花と龍』(演出:長塚圭史)での好演も記憶に新しい北村優衣。
演出は、『Reading Drama BLINK』(作:フィル・ポーター)、『NOT TALKING』(作:マイク・バートレット)、『ポート・オーソリティ-港湾局-』(作:コナー・マクファーソン)、『テンダーシング-ロミオとジュリエットより-』(シェイクスピア原作 ベン・パワー脚色)などの荒井遼。
存在と記憶について思いを馳せ、宇宙の中に存在する自分と誰かについての滑稽な非喜劇。
戯曲を題材としつつ、新たなアプローチとなっている今作の稽古の様子を公開。
▶︎YouTube
和田琢磨
「自分で本を読んでいる段階では、亡くなった夫婦が自分たちの住んでいた家に戻ってきて、更地になったその場所を彷徨い回顧するというイメージでしたが、演出家の荒井さんのアイデアがどんどん膨らみ、動物の進化論、破壊と再生、創造と想像などと、どんどんこの作品の骨組みが拡がっています。楽しいです!」
北村優衣
「初めての二人芝居、一筋縄ではいかない作品。いよいよ始まるんだなという感覚です。いざ稽古が始まると、台詞の意味合いや関係性に新たな発見が多く、この空気を大切にしながら丁寧に自由に、たくさんトライして、本番を迎えられればと思います。演出の荒井さん、和田さんも今回が初めましてだったのですが、お2人とも和やかで豊かで、雑談しながら賑やかに稽古しておりますので、楽しみにしていただけたらと思います!」
概要
日程・会場:2025年5月16日(金)〜18日(日)吉祥寺シアター
作:太田省吾
演出:荒井遼
出演:和田琢磨 北村優衣
スタッフ
美術 岩本三玲 / 照明 稲田桂 / 音響 藤田赤目 /
衣裳 藤崎コウイチ / 舞台監督 八木智 / 制作 三村楽 小見山千里 吉越萌子 /
制作協力 MAパブリッシング / 宣伝美術 宇野奈津子 /
主催:一般社団法人幻都
ホームページ https://theatertheater.wixsite.com/sarachi2025
公式X https://twitter.com/GEN_TO_play