
人間の存在の根源と、この世界の真実を描き、読売文学賞を受賞した平野啓一郎による小説「ある男」の世界初オリジナルミュージカル化。今秋には妻夫木聡らの出演により映画も公開もされる話題の原作。今回の舞台は、25年8月に東京建物 Brillia HALL(池袋)にて上演。広島・愛知・福岡・大阪にてツアー。都内で製作発表会が5月1日に行われた。
浦井健治
「自分はこの作品を通して、家族の意味をたくさん原作から感じました。どうやってミュージカルするんだろうと思っていましたが、今、歌唱披露でXと同時に存在し、自分を超えた形で表現できるというのは、演劇身みよりと感じています。家族というのは、時間を共に過ごすことこそが家族、メッセージかなと感じています。このカンパミーは、一緒に制作をしている力強くご一緒できること、それが家族みたいだなと今、感じています」
小池徹平
「「ある男 X」を演じさせていただきます。ミュージカル化にすごく期待しているという言葉をいただき安心したと同時に、僕たちも気を引き締めて、1を10にして、本当に熱い作品をお見せできる様に頑張って、行きたいと思います。」

濱田めぐみ
「原作、そして映画を先日拝見し、自分の人生を改めて見つめ直す良い機会となりました。今回のミュージカ化は、どういうことになるのか?というのが正直なところです。そして、初日にはとても素敵な作品をお届けできる様に、丁寧に大切に作り上げていきます」
ソニン
「日本からの原作の新作ミュージカルに参加できること本当にう嬉しく思っています。原作を私が初めて読んだ時に感じたのは、自分のアイデンティティに、悩む主人公ちょっと重ねた自分がいました。この作品に携わることで、私に何か起こるかもしれないと直感を得ました。新作を信頼できるメンバーと一緒に合わせて作り出して行きたいと思っています」
上原理生
「原作を読ませていただきまして、人というの、はひとりひとり国籍や名前など、何を持ってその人を推し量るのだろうということを、すごく突き付けられる作品と感じました。人間ドラマであり社会ドラマであり、緻密に描かれていて、とても面白いと感じました。この原作がオリジナルミュージカルとなり、出演できることを楽しみにしております」
上川一哉
「僕もこの原作を読ませていただき「今いる僕たちにとって大きな問いかけがある」と感じました。その問いかけを丁寧に考えながら、答えを見つけていければと感じています」
知念里奈
「原作を元々読んで、面白くて思っていました、今回お声を掛けていただき、嬉しくて、そして、どんなミュージカルになるのだろうと、ワクワクしております。ご期待ください。」
鹿賀丈史
「私は今回2つの役を演じます。戸籍を交換するという犯罪者。そして、ボクシングジムの会長のキーポイントとなる2つの役です。
戸籍を交換の役は虚と実が入り混じっている男で、彼のナンバーがあるのですが「これは手強いな〜」と感じていますが面白おかしく不気味な役を演じます。ボクシングジムの会長の役は男気がある役ですが主人公のXに深い傷を負わせてしまうという役です。楽しみにしていてください」
平野啓一郎 (原作)
「素晴らしい制作陣と役者の皆さんによるミュージカル化を大変光栄に存じています。「ある男」は、僕の思想や考えを最も表現されての重要な作品です。映画化までは予想はできたていましたが、今回、ミュージカル化は想像しておりませんでしたが、新たに命を非常に興奮しています。」
瀬戸山美咲 (脚本・演出)
「この原作を読んだ時、登場する人たちと出会う中で、自分自身も長い旅をしたような、そんな感覚になりました。そして、自身の人生も肯定されたような穏やかで静かな気持ちになりました。一方で、この作品の中での現実は、とてもシビアで、とても心に迫ってくる。そして、隙間まで入り込んでくるような作品だと感じました。この繊細な作品を、大胆な手法を用いることができるミュージカルという形で、お届けできるのが大変楽しみです。」
あらすじ
「仮に、Xさんと呼ぶことにします」
弁護士の城戸章良は、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。
宮崎に住む谷口里枝は、愛する夫を仕事中に起きた不慮の事故で失ってしまう。
しかし、夫の兄から知らされたのは、遺影に写る愛した人が全くの別人だということだった。
戸籍で示されるはずの個人の証明。人は何をもって「個人」として存在するのか。
真実を追う中で城戸もまた自身の葛藤と向き合うこととなる。
自分の価値とは何なのか―。自分の生きる道は、自分で選ぶことができるのか―
ある男が生きた人生を通して見えてくる、自分の存在と意義。
我々は、この世界の真実に触れる。

概要
ミュージカル『ある男』
会期会場:
東京:2025年8月4日(月)~8月17日(日) 東京建物 Brillia HALL
広島:2025年8月23日(土)~24日(日) 広島文化学園HBGホール
愛知:2025年8月30日(土)~31日(日) 東海市芸術劇場 大ホール
福岡:2025年9月6日(土)~7日(日) 福岡市民ホール 大ホール
大阪:2025年9月12日(金)~15日(月祝) SkyシアターMBS
キャスト
浦井健治 小池徹平 / 濱田めぐみ ソニン
上原理生 上川一哉 ・ 知念里奈 / 鹿賀丈史
碓井菜央 宮河愛一郎 ・ 青山瑠里 上條駿 工藤広夢 小島亜莉沙 咲良 俵和也 増山航平 安福毅 ・ 植山愛結* 大村真佑* *スウィング
スタッフ
原作:平野啓一郎「ある男」(文春文庫/コルク)
音楽:ジェイソン・ハウランド
脚本・演出:瀬戸山美咲
歌詞:高橋知伽江
振付:松田尚子
美術:石原敬
照明:高見和義
音響:山本浩一
衣裳:十川ヒロコ
ヘアメイク:大宝みゆき
音楽監督補:村井一帆
演出助手:伊達紀行
歌唱指導:YUKA
稽古ピアノ:中條純子
舞台監督:加藤高
宣伝美術:我妻晃司(YAR)/松元優明(YAR)
宣伝写真:Tomoharu Kotsuji
宣伝衣裳:飯田恵理子
宣伝ヘアメイク:真知子/高原優子/野田遥香
主催・企画制作:ホリプロ
公式HP:https://horipro-stage.jp/stage/aman2025/