
『滝沢家の反乱』は、1994年に蟬の会により初演。加藤健一事務所では2011年、2015年、2020年(地方公演のみ)に上演。今回が4回目の再演となる。

波瀾万丈な日常を抱えながらも、粘り強く大作を書き続けようとする、滝沢馬琴の物書きとしてのロマン。
なお、7月1日にゲネプロ体験会実施。
加藤健一より
過日「八犬伝」という映画が話題になりましたが、その原本を書いた曲亭(滝沢)馬琴と、その息子・宗伯の嫁として滝沢家に嫁いで来たお路という天真爛漫な女性のお話です。
馬琴は 28 年の歳月をかけて「南総里見八犬伝」を書き上げましたが、途中からは「そこひ」を患い視力を失っていきます。そんな馬琴を助けて小説を書き上げさせたのが、文盲のお路でした。お路は、ひと文字ひと文字、漢字を習い覚え、懸命に口述筆記を続け、ついに小説を完成させたのです。
現存する膨大な馬琴の日記をもとに創作した、吉永仁郎の傑作時代劇にどうぞご期待ください。
亀有の劇場でお待ちしております。感謝!
STORY
文政十年(1827年)。
『南総里見八犬伝』執筆中の滝沢馬琴の息子・宗伯のもとに嫁いできたお路。
高名な先生のお家と安心しきっていたけれど、そこはとんでもない家だった!!
一癖も二癖もある滝沢家の人々とのしっちゃかめっちゃかな毎日の中で、読み書きのできなかったお路が、目を患った馬琴に文字を教わりながら『八犬伝』を脱稿へと導く―。
厳格な義父・馬琴との想定外でめまぐるしい生活のなかでも、健気に努力するお路の姿に心打たれる人が続出!
風間杜夫と高畑淳子は滝沢家の異様さを声だけで見せつけ話題に。
「馬琴日記」をもとに描かれた評伝劇を、笑って泣けて、日本人の心に染みわたるカトケン版でお贈りいたします。
概要
日程・会場:2025年7月1日(火)~7月4日(金) かめありリリオホール
ツアー:2025年7月~8月 長野県演鑑連例会、中国地区演鑑連例会
作:吉永仁郎
出演:加藤健一 加藤 忍
(声の出演:風間杜夫 高畑淳子)
演出:加藤健一