鈴木浩介,美弥るりか出演 神戸文化ホール開館50周年『流々転々 KOBE1942-1946』注目の若手俳優・ダンサーら10名出演決定&演出・小野寺修二 コメントも_

鈴木浩介&美弥るりか出演 神戸文化ホール『流々転々 KOBE 1942-1946』に
関西を拠点に活動する注目の若手俳優・ダンサーらの出演が決定!
物語の舞台となる街・神戸の現地リサーチも進行中!

鈴木浩介&美弥るりかに加え、関西を拠点に活動する注目の若手俳優・ダンサーら 10 名の出演が新たに決定。
神戸文化ホールでは、「開館 50 周年シリーズ」の掉尾を飾る演劇プロデュース公演として、 『流々転々KOBE 1942-1946』を企画制作。新たに出演が決まったのは、大西彩瑛、小倉笑、高阪勝之(男肉 du Soleil) 、中村るみ、布目慶太(幻灯劇場)、藤原大介(劇団飛び道具)、まえかつと(コトリ会議) 、峯素子(街の劇)、村角ダイチ(THE ROB CARLTON) 、保井岳太の 10 名です。すでに発表している、舞台・映像で多彩に活躍する鈴木浩介、宝塚歌劇団出身で唯一無二の存在感を発揮している美弥るりかと共に、エネルギッシュな舞台を立ち上げていく。

本作の演出を務めるのは、独自の身体表現を用いてスタイリッシュな作品を生み出す小野寺修二(カンパニーデラシネラ)。上演台本は、京都を拠点とする劇団 サファリ・P/トリコ・A の主宰で、原作の世界観を深い眼差しで言葉へと立ち上げる山口茜。さらにこのたび、芸術文化観光専門職大学(兵庫県豊岡市)の准教授で、 「景」「関係性」といった独自の視点で様々なジャンルの舞台美術を手掛ける杉山至をセノグラフィー(舞台美術)に迎えるほか、照明に吉本有輝子、音響に横田和也、衣裳に鷲尾華子といった、各方面で多彩に活躍する実力派スタッフの参画が決定。
本作は 1942 年から 1946 年の神戸を舞台にしており、クリエイターチームは 2025 年 1 月から繰り返し神戸を訪れて街歩きを行い、当時を知る人から今を生きる若者まで様々な人に取材をしたり、街や建築物の歴史を学びながら景観や路地裏のスケッチをするなど、丁寧なリサーチ取材を積み上げています。2026 年 1 月にスタートする稽古も神戸で実施予定。スタッフ、キャストが神戸の空気を肌で感じ、街の人々と交流するアーティスト・イン・レジデンス方式でのクリエーションが、公演を開催する 2026 年 2 月までの約 1 年間、継続していく。

演出:小野寺修二より


ある日神戸文化ホールの岡野さんから、開館 50 周年記念プロデュース公演として、『神戸・続神戸』という小説の舞台化を考えている、というお話を伺いました。神戸にはこれまで何度か滞在し馴染み深かったのですが、神戸の街、戦時中を舞台にした作品ということで、また普段自分は身体表現を軸にしていて、物語の筋にはあまり重きを置いてこなかったこともあり、是非!と手を挙げながら、切り口についてはまだ心許なく本を手にしました。
『神戸・続神戸』には「頑強に事実だけを羅列」とありますが、書かれているエピソードは寓話と感じられることばかり。しかし調べると、そういった破天荒が当時の神戸にあったよう。闊達な空気、もたれかかり過ぎない、俯瞰し過ぎない、人と人との関係性がそこにありました。そしてそれはきっと今に繋がっている。
最初この企画を伺ったのは今となってはもう随分前で、時間がまだあるのを良いことに、折々神戸に寄らせていただき、関西ゆかりの舞台の人と会う機会を何度もいただいたり、テキストの山口茜さんが行う神戸の街のフィードワークに同行させていただいたり、直接形にならない何か
を積み重ねてきました。たくさんの場所、人と出会って脈絡のなかったそれらですが、少しずつ像が結びつつあります。
『神戸・続神戸』著者の西東三鬼自体、神戸の人ではなく、岡山で生まれ東京に出て、紆余曲折があり「脱走」して神戸に来たのですが、主人公もそのように登場します。今回も違う土地からの目線だからこその客観性で身体化し、多くの初協働となる関西ゆかりの出演者の方たちと、「神戸」を立ち上げたいと思います。

作品について
本作は、俳人 西東三鬼の短編集『神戸・続神戸』 (新潮文庫刊)を原作とした演劇作品です。舞台は、第二次大戦下、神戸の中央にある山と海を一直線に結ぶ坂道トーアロードに存在した国際ホテル。戦争の影が忍び寄る中、東京から逃れてきた「私」は、そこに集う風変わりで多国籍な人々と、奇妙で鮮烈な日々を過ごします。
西東三鬼は 30 代で俳句を始め、新興俳句の旗手として名を馳せましたが、戦時下の厳しい言論統制の下、東京に絶望して 1942 年から神戸に移り住み、そこで様々な外国人が集まる国際ホテルに身を寄せ、個性あふれる人々と出会い、交流しました。 『神戸・続神戸』はその時の体験をもとに書かれた短編小説で、近年再評価され、多くの作家から賛辞を受けている作品。

概要
日程・会場: 2026 年 2 月 14 日(土)・15 日(日)神戸文化ホール 中ホール
原作: 西東三鬼『神戸・続神戸』 (新潮文庫刊)
上演台本: 山口茜(サファリ・P/トリコ・A)
出演: 鈴木浩介/美弥るりか
大西彩瑛/小倉笑/高阪勝之(男肉 du Soleil)/中村るみ/布目慶太(幻灯劇場)
藤原大介(劇団飛び道具)/まえかつと(コトリ会議)/峯素子(街の劇)
村角ダイチ(THE ROB CARLTON)/保井岳太
演出: 小野寺修二(カンパニーデラシネラ)
セノグラフィー(舞台美術) : 杉山至
照明: 吉本有輝子
音響: 横田和也
衣裳: 鷲尾華子
演出助手:藤田桃子(カンパニーデラシネラ)
舞台監督:大田和司
プロデューサー:岡野亜紀子(神戸文化ホール)
アシスタント・プロデューサー:鈴木彩(神戸文化ホール)
制作:若旦那家康/松井陽子・平川光江・湯浅映璃子(神戸文化ホール)
広報:田守由佳里(神戸文化ホール)
統括:熊井一記(神戸文化ホール)
主催・企画制作:神戸文化ホール[指定管理者:公益財団法人神戸市民文化振興財団]
助成:文化庁文化芸術振興費補助金 劇場・音楽堂等機能強化推進事業(地域の中核劇場・音楽堂等活性化事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会

お問合せ:神戸文化ホールプレイガイド TEL 078-351-3349 (10:00-17:00 / 月曜定休※祝日の場合は翌平日)
公演ウェブサイト:https://www.kobe-bunka.jp/hall/schedule/event/theater/15434/