星田英利主演、人気漫画のメディア化に関わる人間模様を描いた舞台、7月18日より上演

2025年7月18日(金)~7月27日(日)、シアター風姿花伝にて、星田英利主演、wonder×worksの八鍬健之介作・演出による新作舞台『The Work』が上演される。本作は漫画「セクシー田中さん」のテレビドラマ化のニュースから着想を得たもの。

企画意図 作・演出:八鍬健之介より

今から一年ほど前、漫画「セクシー田中さん」を連載していた芦原妃名子さんが亡くなりました。直前まで放送していたTVドラマ制作陣や脚本家とのミスコミュニケーションが原因だったのではないかとニュースで報じられたのはご存知かと思います。
その後、日本テレビと小学館はそれぞれ社内調査委員会を立ち上げ、関係者に聞き取りを行った上で報告書を作成しましたが、結局報道された内容以上のものは出てきませんでした。
連載は未完のままです。
先の構想があったにも関わらず、もう漫画は描けないと作者が感じていたのなら……自身の作品を思う気持ちが最後の行動に繋がったのだとしたら、あまりに酷いし悲しすぎる出来事です。
作者にとって大切な(作品)は違う誰かにしてみれば(仕事)の一環だったのかも知れません。両社の報告書を読んでも実際のところはわかりませんし、そのことを追求するつもりはありません。ただ、作者が最後まで作者であろうとしたこと、その創作を断つほどの痛みは、調査委員会の報告文なんかで終わらせちゃいけないと考えています。
それがずっと引っかかっていることであり、この企画の背骨です。

『The Work』あらすじ
漫画家、石蕗寿一朗は過去に「龍子がゆく」という作品でヒットを出したが、それ以降ぱっとしない。そんな中、出版社を通して「龍子がゆく」のテレビドラマ化の話が舞い込んできた。
作品への愛情が人一倍強い石蕗は未完の作品のドラマ化に懸念があったが、出版社からの強い後押しもあり、承諾する。
作品を生み出す原作者、作品を後押ししたい出版社社員、高視聴率を狙うテレビ局プロデューサー、テレビドラマとして魅力的な創作をしようと熱意を持つ脚本家――。それぞれが「良い作品を世に広める」という共通の信念を持ち、奔走する。その行き着く先は…?

<<wonder×works(ワンダーワークス)とは>>
本作『The Work』の作・演出を担当する八鍬健之介(やくわけんのすけ)が2010年に旗揚げした舞台の企画、制作を行う団体。登場人物の内情や葛藤に重点を置いた作品作りが特徴。
八鍬はwonder×worksプロデュース公演の作・演出を手掛ける他、他団体への脚本提供、演出も行なう。2015年『龍とオイル』、2018年『アカメ』で日本劇作家協会優秀新人座曲賞最終候補に選出される。

概要
日程・会場:2025年7月18日(金)~7月27日(日)、シアター風姿花伝
作・演出:八鍬健之
出演:星田英利 勝平ともこ 箱田暁史 塚越学 鎌野紗惠子 橋口 誠 保 可南 飯嶋 啓介
企画製作:合同会社ワンダーワークス
協力:文学座 株式会社 地球儀 吉本興業株式会社
公式サイト:https://wonderworks.jp.net/the-work/