田中美里etc.出演 Nana Produce vol.23 『ラストシーンを探して』7月上演 コメントも_

田中美里、浜谷康幸etc.出演の舞台、Nana Produce vol.23 『ラストシーンを探して』が7月17日よりザ・ポケットにて上演される。
演出は寺十吾、脚本は関戸哲也。

脚本:関戸哲也より
「今度のやつさ、書いてみる気ない?」
電話の向こうのぶっきらぼうにも聞こえる寺十さんの声が頭の中で響いた。寺十さんといえば名古屋在住
の僕にとっては「KUDAN Project」。若い頃からその伝説的な舞台に触れてきた身としては「やらせてください」以外の言葉はなかった。
企画は Nana Produce、演出は寺十吾、キャストは田中美里さんをはじめとする煌めくような面々。詳細が 分かってくるにつれ、この豪華な座組みの中で
「イモひく訳にはいかない」
強くそう思った。いくつものプロットを、うんうん唸りながら書いた。そして、今の僕が書くんだったらこれだろうと思う一本に絞った。
台本会議、色んな意見を寺十さんはじめ皆さんからいただいて、書き直して、さらに意見をもらう。全然違う角度からくるステキな意見を沢山浴びて、作家としてはワクワクしっぱなしの時間だった。
去年の末から動き始めたこの作品が最終的にどう届くのか。豪華な座組み云々はもはや問題ではなく、作品の芯が誰かの魂の深いところに届くよう願ってやまない。そんな、掛け値なしにイモをひかないホンにはなった気がする。
これが、今の僕に出来る、一番深い魂の物語です。

あらすじ
その夜もパソコンの前にいた。
深夜ドラマ「キリちゃん」のラストを書くために。
それは幡ヶ谷のバス停でホームレスが撲殺された事件を元にした社会派ドラマ。
そのラストがどうしても曲がってしまう。
締切も迫り、ロクなアイデアも浮かばない。
呼吸を整え、物語を見直すように、キリちゃんの人生を追っていく。
ラストシーンを探すうちに、物語に覆い隠したハズの秘密までが引きずり出され・・・。
ずっと分かってた。
きっと最後のエンターキーは、指と魂を震わせて打つことになる。

概要
日程・会場:2025年07月17日 (木) ~ 2025年07月24日 (木) ザ・ポケット(中野)
演出:寺十吾
脚本:関戸哲也
出演:田中美里、浜谷康幸、お宮の松、葉山昴、増田有華、大久保祥太郎、納谷健、朝日小晴
企画・製作 Nana Produce

公式サイト:https://nanapro.tokyo