
キ上の空論 人間の滑稽さと優しさを描く中島庸介の最新作。
室龍太主演、『人骨のやらかい』が開幕。
2013 年に中島庸介が旗揚げした「キ上の空論」。2023年には10周年を迎えた演劇ユニット「キ上の空論」は何気ない会話の中にある毒と傷、滑稽な人々の日常を描いてきた。
2024 年は第 1 弾『けもののおとこ』、第 2 弾『除け者は世の毒を噛み込む。』、第3弾『緑園にて祈るその子が獣』と新作3部作を上演する怒涛の年。今年はキ上の空論『人骨のやらかい』、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて12日に開幕、17日まで上演。
出演には、主演の室龍太をはじめ、『最遊記歌劇伝』など舞台やラジオと幅広く活躍している藤原祐規、『ライチ☆光クラブ』『帝一の國』が代表作である佐藤永典、『あんさんぶるスターズ!』や映像で活躍している奥谷知弘、『獣電戦隊キョウリュウジャー』をはじめ舞台・映像問わずに活躍している丸山敦史、演出・出演とマルチにこなす町田慎吾が名を連ねる。
作・演出:中島庸介より
骨という言葉を借りて、人間のやわらかさを描いたつもりです。愛や怒り、悲しみとか妬みとか、それだけじゃなく、もっと曖昧で不確かな“在り方”そのものを、僕なりに一つの形として残しました。目に見えた正解には辿り着けませんが、とりあえず明日もまた、おそらく生きていく。そんな登場人物達を、どうか笑ってやってください。
劇場でお待ちしております。
ストーリー
お笑いトリオ“三角コーン”の紡木(つむぎ)は相方たちとうまく噛み合わず、彼女にも振られ、モヤモヤした日々を過ごしている。婿養子として安達家に迎えられた勝士(かつじ)は、妊娠中の妻スミレの機嫌を損ねないよう気を使って生活している。優太(ゆうた)は塾講師や家庭教師をしながら、小説を書いて密かにネットで発信している。
大学時代の友人である紡木、勝士、優太が久々に集まって飲んでいると、紡木は勝士の“とある行為”が気になる。勝士はグラスの中の氷を噛んでいた。「奥さんがやってるのを真似したら癖になっちゃって」と言うが、その姿に紡木は不気味さを感じる。
数日後、動画制作会社の撮影で廃校に訪れた勝士は、教室で“それ”を発見する。そして“それ”を口に含み、噛み砕く…
胸が熱くなり高揚感に満たされる勝士は、そのあと−−−−−−−
一方、紡木に優太から連絡が入る。勝士と彼の義母が行方不明だという。紡木はそれを彼の“とある行為”が関係していると考える。
概要
キ上の空論
『人骨のやらかい』
作・演出:中島庸介(キ上の空論)
日程・会場:2025年6月12日〜17日 紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
出演:
室龍太
藤原祐規 佐藤永典 奥谷知弘 太田奈緒 富田麻帆 石井陽菜 齋藤明里 松永有紘 益永拓弥
藍澤慶子 鎌田麻里名 小日向雪 遠田恵理香
丸山敦史 町田慎吾
プロデューサー:中島庸介(キ上の空論)
後援:株式会社手塚宏二事務所
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
【東京ライブ・ステージ応援助成/東京芸術文化鑑賞サポート助成】
企画・主催 キ上の空論
公式サイト: https://kijyooo2013.com/jinkotsu/
X(旧 Twitter) @kijyooo
舞台撮影:保坂萌