
舞台「パンセク♡」が下北沢・小劇場B1にて初日を迎えた。公演は13日まで。
本作は、フジテレビ系ドラマ『婚活1000本ノック』や『おとなりコンプレックス』などの脚本を手がけたニシオカ・ト・ニールが、2018年に自身のユニットで発表し高い評価を得たオリジナル作品の再演。
物語の舞台は、バーに併設された住居兼事務所。
新たに家政婦として雇われた主人公・緒方景子(木﨑ゆりあ)が、面接にやって来るところから物語は始まる。
レズビアンである従業員の綾斗(福永マリカ)とたまき(大内彩加)、綾斗のパートナーで同居人の菜々子(石田みなみ)、そしてセクシャルマイノリティの支援者であるオーナーの真奈美(柿丸美智恵)。
多様なセクシャリティの従業員たちと共同生活を送る中で、景子は無知ゆえに失敗を繰り返しながらも「知ること」「理解しようとすること」の大切さに向き合っていき、物語後半には、真奈美の親戚である陽平(足立英昭)が加わり、従業員たちの関係性に新たな動きが生まれる。
セクシャリティを「特別なこと」として描くのではなく、「隣にある現実」として自然体で描いた本作。
誰かと生きていくことの難しさや、誰かと生きていくことの喜び、そんな私たちの日常にあるテーマに、優しく寄り添ってくれる物語。
あらすじ
家の近くに薄暗いバーがあった。
ある夜、そのバーの前を通りかかると仕事を終えた従業員らしき女性が2人、
店から出てきて外階段を使って2階の部屋に入って行った。
1階で働いて2階に住んでいるらしい。羨ましく見えた。
満員電車にも乗らず、出勤ギリギリまで寝ていられそうだ。
なにより、狭い世界にいれば傷つく心配もなさそうだ。
勇気を出して足を踏み入れてみると、女だらけの世界だった。
彼女たちは、凛としていてかっこよくて、明るくて、温かくて、やっぱり羨ましかった。
仲良くなりたくて近づいた「つもり」だったけど、めちゃくちゃキレられた。
なんで伝わらないんだろう。
やがて、新しい人がやってきた。
その人はパンセクシャルと言った。
知らない言葉だった。
何度聞いてもわかるようでわからなかった。
概要
タイトル:パンセク♡
日程・会場:2025年7月9日(水)〜7月13日(日) 下北沢 小劇場B1
作・演出:ニシオカ・ト・ニール
CAST
木﨑ゆりあ
石田みなみ
福永マリカ
大内彩加
足立英昭
柿丸美智恵
STAFF
音楽:PAKshin
美術:片平圭衣子
照明:阿久津未歩(LICHT-ER)
音響:堀江潤(株式会社サウンド・エディター堀江)
衣装:鈴木真里亜
舞台監督:青木規雄(箱馬研究所)
演出助手:渡邊帆南
宣伝写真:ぶん
宣伝ヘアメイク:太田夢子(earch)
宣伝美術:土屋咲登子
票券:森紀代香
制作:笠岡まい
プロデューサー:矢崎進
取材協力:ALLYES
企画・製作:Spacenoid Company
公演問合: info@spacenoid.jp