
映画監督・飯塚健が演出・脚本・選曲を手がける「コントと音楽」第6弾、『最低二万回の嘘』が開幕。2年ぶりの開催となる本作は、シリーズ初となる中川大志×山中聡による2人芝居で、「嘘」をテーマに描いていく。
「コントと音楽」は2019年12月にモーション・ブルー・ヨコハマでスタートし、2021年のvol.03からはコットンクラブに場所を移して開催。異なるテーマとキャストで毎回新たな物語を届けてきた本シリーズ。今回のvol.06は、コットンクラブの開業20周年記念公演として、さまざまな特別企画も展開。
シリーズ初の試みとして、飯塚監督が本公演のためにセレクトしたプレイリストを、開場中のBGMとして会場内に展開。開演前から、物語の世界観へと観客の皆さまを引き込む。開場と同時のご来場をおすすめ。また、一部公演ではキャストによるアフタートークセッションを実施するほか、毎回好評のコラボフード&ドリンクも登場。さらに、飯塚監督撮り下ろしビジュアルやインタビューを掲載したスペシャルリーフレットを全席に。シリーズの新たな挑戦。
毎回確かな熱狂と涙を生む超至近距離で繰り広げられる芝居と、迫力の生演奏と歌、そしてライヴレストランならではの食事を堪能できる「芝居×食×音楽」による会場一体型エンターテインメント。
始まる前から会場には音楽が流れ、気分を盛り上げる。客席の中央に椅子2脚、ここで芝居を。ステージは生バンドなので、楽器が。時間になり、ミュージシャンが舞台上に上がる。そして声が聞こえる、何やら携帯で話している。中川大志、山中聡、2人一緒に客席に登場するのではなく、全く逆方向からそれぞれ登場する。コットンクラブというスペース、客席と一体になって舞台は進行、時折、2人がステージに上がって歌唱披露。始まって30分後、2人タイトルを唱和。
「始まりましたよーー」と2人。それから合図とともに糊で止めてある紙を広げる。時間軸など行きつ戻りつ、着替えなどは一切ないので、2人はでずっぱり、スーツ姿。2人は父と息子、会話からこの親子の状況が見えてくる。

また、配布されたパンフレットにはメニュー表が…期間限定の特別メニューもあるので、記念に食べてみては。会話の中に見えてくる、物語の時代設定、『時代』とはいってもさほど昔の話でもなく、ついこの間のこと。だから、ちょっと思い出したり、「そんなこともあったな」とも思う。タイトルにある『最低二万回の嘘』、2022年に米国の成人2000人を対象に行った調査によれば、平均的な人は1日に約4つの嘘をつくと報告されている。過去は今にそして未来に連なっていく。
会話に散りばめられているちょっとした言葉や内容に共感したり、クスッと笑ったり、大した事件も起こるはずもなく。そんな日常にありそうなことを非日常の空間で噛み締める。終わった後は自然にアンコールの拍手が起こり、登場、オリジナルTシャツという出立ちで。気楽に食べながら、飲みながら楽しめるステージ、公演は27日まで。
概要
タイトル:コントと音楽 vol.06 「最低二万回の嘘」
日程・会場:2025年8月14日(木)〜8月27日(水) ※8月19日(火)、8月25日(月)は休演日。コットンクラブ
スタッフ/キャスト 演出・脚本・選曲 / 飯塚 健
音楽プロデュース / 海田庄吾
キャスト / 中川大志、山中聡
ミュージシャン / 椎野恭一 (ds)、田中佑司 (key)、西口明宏 (sax)、高橋陸 (b)
コントと音楽 vol.06 特設ページ:http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/2025/conte-to-ongaku6/