ヒラタオフィス+TAAC『金魚の行方』11月上演 コメント着

ヒラタオフィスとタカイアキフミが主宰をつとめるソロプロデュースユニット TAAC(ターク)がタッグを組むヒラタオフィス+TAAC。『not only you but also me』、『さえなければ』に続き、第3弾公演『金魚の行方』が11月7日より上演。

『金魚の行方』では、新たな視点で「ひきこもり」を見つめ、あまりフィクション作品では描かれていない「引き出し屋」を取り上げる。ひきこもりの子どもをどうにかしたいと考え、親が自立支援を謳う団体に子どもを預け、社会復帰できるように依頼するのですが、半ば強制的に暴力的にひきこもりを連れ出し、不当な労働を強いたり、監禁をする引き出し屋が題材。引き出し屋から息子を奪還しようとする母親を通して、「いま」を描く濃い人間ドラマとなる。

紀伊國屋演劇賞 個人賞、読売演劇大賞 優秀女優賞を受賞した枝元萌。ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 切原赤也役で注目を浴びる木村聖哉。東京マハロ、劇団 papercraftなどの実力派劇団に立て続けに出演するイトウハルヒ。小劇場で話題の「猿博打」に所属し、永井愛、中島庸介らから熱い信頼を得ている板場充樹。大河ドラマ『光る君へ』やロ字ック『タイトル、拒絶』などで活躍する鈴木球予。ナイロン100℃所属でTAAC 作品には2度目の参加となる廣川三憲。

あらすじ
母はひきこもりの息子をどうにかしたいと考え、自立支援を謳う団体に息子を預け、社会復帰を願った。しかし、その自立支援団体で死亡事故が
発生する。母は悪徳な引き出しやではないかと疑いはじめ、引き出し屋から息子を奪還しようとするのだった・・・。
※引き出し屋とは…家族からの依頼を受け、社会復帰・自立支援対象であるとみなした人間を、宿泊施設に連行し、そこでの生活や労働を強いる
業者のこと。近年、利用者の死亡事故などが発生し問題となっている。

コメント
作・演出 タカイアキフミ

今まで、社会問題や実際にあった事件を背景にして、「営み」を描くことに注力してきた。劇作と演出の経験を重ね、僕が描くべき言葉・世界のようなものがわかってきつつある今、親と子の営みをどこまで色鮮やかに描けるか。親子を軸に戯曲を書くのは 6 年ぶりのようだ。そして母が主人公の戯曲は初めてだ。素敵なカンパニーのみなさんと、会心の一「劇」をお届けしたい。

出演 枝元萌 コメント
出演のお話をいただいてから TAAC さんの作品を何作か拝見させていただき、参加してみたいと思いました。出演が決まってからタカイアキフミさんと喫茶店で二人きりでお話した時、これは一筋縄では行かない作品になりそうだとドキドキしました。どっぷり TAACワールドを楽しめたらと思います。

出演 木村聖哉
「引き出し屋」という言葉を初めて聞いたとき、本当にそんなことがあるのかと信じられませんでした。支援と言いながら、無理やり連れて行くという実態にとても驚きました。演じさせていただく息子は、親の気持ちがうっとうしく感じたり、信じられなかったりして、ちゃんと向き合えないまま時間だけが過ぎていきます。しかし、そういう時期は誰にでもあるものだと思います。親の愛に気づけなかったこと、その後悔や、迷いなどという気持ちをちゃんと背負って舞台に立ちたいです。

出演 イトウハルヒ
この度、TAACに初参加させていただきますイトウハルヒです。今回のテーマは「引き出し屋」。自分の役柄も複雑な思いを抱える人物で、ちょっと緊張しています。さまざまな角度から学び、考え、向き合いながら丁寧に演じていきたいと思います。素敵なキャスト・スタッフの皆さまと共に、この物語を皆さまへお届けできることを今から楽しみにしています。どうぞよろしくお願いいたします。

出演 板場充樹
初めてのTAAC 作品、豪華な俳優陣、ドキドキしております。そして今回初めて出会った「引き出し屋」という存在、社会問題に対しても自分なりにどのように理解していくことができるのか、今から身が引き締まる思いがしています。テーマや言葉を丁寧に扱いつつしっかりと物語として皆様の元にお届けできるよう、自分の持っているもの全てを使って挑みたいと思います。ご来場心よりお待ちしております。

出演 鈴木球予
昨年初めてTAAC 作品「静かにしないで」を観劇しました。日常にあり得る問題を繊細に表現されている世界観に非常に魅了され、心が震えました。いつかわたしも出演したいと熱望していたところ、今回ついに参加させていただく事になりました。あの世界観に入り込める嬉しさと怖さで混沌としていますが、参加できる事に感謝し真摯にこの作品と向き合い、その世界で精一杯生きます。

出演 廣川三憲
昨年TAAC「かわりのない」に出させていただいて以来2度目のタカイ作品。あの時はそれぞれの役が証言しているというスタイルを中心にした構成だったので、中でも特に私は舞台上で誰かとリアルに会話することが一切ありませんでした。おそらく今回は他のみなさんと直接視線を交わしながらガッツリ共演できるんじゃないかと楽しみにしています。もしかしたら悪い人の役なのかも?それも個人的にあまりないことで楽しみです。

概要
タイトル:金魚の行方
会期会場:2025年11月7日(金)〜16日(日) サンモールスタジオ
作・演出:タカイアキフミ
出演:枝元萌、木村聖哉、イトウハルヒ、板場充樹、鈴木球予、廣川三憲
料金:<全席指定>一般:5,500 円 応援!一般:9,900 円*1 U-18:1,500 円*2,3
チケット発売日:先行:9/13(土)12:00 ~ 21(日)23:59 *先行特典:ポストカード ※ローチケのみ
一般:10/4(土)10:00~
チケット取扱:ローソンチケット、カンフェティ http://confetti-w
スタッフ
舞台美術:池宮城直美 音楽:髙位妃楊子 音響:谷井貞仁 照明:男山愛弓 宣伝・舞台衣裳:藤崎コウイチ 舞台監督:井草佑一 演出助手:
山田桃乃 宣伝美術:藤尾勘太郎 宣伝・舞台写真:岩本幸一郎 宣伝ヘアメイク:田坂たかえ WEB 制作:立花裕介 制作:吉開小雪 プロデュ
ーサー:松本治朗
協力:Collage Sound、猿博打、STAND FLOWER、ダックスープ、地球儀[50 音順]
企画・製作・主催:株式会社ヒラタオフィス、合同会社TAAC


WEB:https://www.taac.co/kingyo