空間演出家・小池博史 国際舞台芸術作品『HINOTORI 火の鳥・山の神篇/海の神 篇』東京公演10月開幕

空間演出家・小池博史が構築する世界6言語、5カ国の俳優と音楽が織りなす壮大な舞台芸術『HINOTORI 火の鳥・山の神篇/火の鳥・海の神篇』が10月11日よりなかのゼロ大ホールにて開幕。
『HINOTORI 火の鳥・山の神篇/海の神篇』は、2022年に始動した「火の鳥プロジェクト」最終章として、ポーランド、マレーシア、ブラジルで制作・上演された3作品をベースに創作。多国籍のアーティストとともに紡いできた4年にわたる国際共同制作を経て、“死と再生の象徴”としての火の鳥伝説を軸に、混沌の時代を生きる私たちの「未来の可能性」を舞台上に描き出していく。
演劇、ダンス、音楽、美術、映像が有機的に結び合い、“ひとつの生命体”のように立ち上がる舞台。それを支えるのが、圧倒的な音楽の多層性。

(C)Tomoyuqui Higuchi.
(C)Tomoyuqui Higuchi.
(C)Tomoyuqui Higuchi.

出演する演奏家はポーランド、マレーシア、ブラジルから日本に集結。雅楽や聲明(仏教声楽)といった伝統音楽に、ジャズ、ラップ、カルナティック音楽(南インド古典音楽)、ブラジルのビリンバウやポーランド民族楽器までが混ざり合い、国やジャンルを越えた音のモザイクが、舞台空間をダイナミックに構築。
舞台上では古典芸能(能役者、日本舞踊家、ジャワ舞踊家、邦楽師)と現代芸術が融合し、6つの言語(日本語、英語、ポーランド語、ジャワ語、北京語、ポルトガル語)が交錯。文化と言語を超えた身体の躍動が観る者の感覚に直接的に訴えかける。
多文化・多言語のアーティストとの国際共創を通じて、「身体と言葉」「神話と現代」「死と再生」といった普遍的テーマを提示する。「今、観るべき舞台」、人工地震、権力の暴走、都市崩壊。すべてが現代の私たちに突き刺さる“もうひとつの現実”として描かれる。

(C)INOUE Yoshikazu
(C)INOUE Yoshikazu
(C)INOUE Yoshikazu

本作を手がけるのは、舞台芸術集団「パパ・タラフマラ」(1982〜2012年)の創設者であり、現在は「小池博史ブリッジプロジェクト-ODYSSEY(2012年〜)を主宰する小池博史。
演劇・ダンス・古典・音楽・映像・美術を一つの作品に融合させたクロスジャンルな演出で知られ、これまでに18カ国で98作品を創作、42カ国で上演してきた実績を持ち、その創作は国内外で高く評価され、2023年にはポーランドの現代演劇賞「年間ベスト1」にも選出。近年ではNHK WORLDでも取り上げられ、世界中のアーティストと“今”を問う舞台を生み出し続けています。海外に拠点を持つオーガニゼーションとの国際共同制作が多く、異なる文化や言語、ジャンルの交錯を通じて、「人間とは何か」「未来はどこへ向かうのか」といった根源的な問いを、身体と空間で描き出し続け、アートと社会、過去と未来、世界と日本をつなぐ場として、舞台芸術の枠を超えた表現を追求。

(C)INOUE Yoshikazu
(C)INOUE Yoshikazu

概要
作品名:『HINOTORI 火の鳥・山の神篇』
日程・会場:2025年10月11日(土)〜 14日(火)なかのZERO 大ホール
10月11日(土)18:00 山の神篇
10月12日(日)13:00 山の神篇/18:00 海の神篇
10月13日(月祝)13:00 山の神篇/18:00 海の神篇
10月14日(火)14:00 海の神篇

作・構成・演出・振付:小池博史
出演:
LEE SWEE KEONG(マレーシア/舞踏家、俳優)
SYLWIA HEFCZYŃSKA-LEWANDOWSKA(ポーランド/舞踊家、俳優)
MAREK GLUZIŃSKI(ポーランド/俳優)
DANANG PAMUNGKAS(インドネシア/ジャワ舞踊家)
JOÃO GUISANDE(ブラジル/俳優)
今井尋也(能役者、小鼓演奏家)
池野拓哉(舞踊家、俳優)
奥澤秀人(サーカスパフォーマー)
櫻井麻樹(俳優)
bable(俳優、舞踊家)
西川壱弥(日本舞踊家)
津山舞花(舞踊家、俳優)
森憩斗(俳優、舞踊家)
岡部莉奈(一輪車アーティスト)
大城海輝(パフォーマー)
演奏・作曲:GREGORY SLIVAR(ブラジル / バイオリン、ビリンバウ、パーカッション)、太田豊(横笛、サックス)
SANTOSH LOGANDRAN(マレーシア / ボイス、パーカッション)
WACLAW ZIMPEL(ポーランド / アルトクラリネット)
演奏:中村恵介(トランぺット)、※もこてぃ(法螺貝、ディジュリドゥ)
美術:山上渡
衣装:浜井弘治(株式会社うるとらはまいデザイン事務所) 、WA、ATINA RIZQIANA(イン
ドネシア)
小道具・装置:森聖一郎
映像制作・プロジェクション:岸本智也
映像制作:IVAN SOARES(ブラジル)、ADRIAN JACKOWSKI(ポーランド)、JAY CHIAH
(マレーシア)、白尾一博
3DCG制作:関戸真人
イラスト・アニメーション:梅村昇史
作曲:下町兄弟
声:綾田將一
メイク:NOA INOUE, AMANDA MANTOVANI(ブラジル)
仮面:I WAYAN TANGGUH, I MADE SUTIARKA (インドネシア)、ヤノベケンジ

主催:株式会社サイ、特定非営利活動法人ブリッジフォージアーツアンドエデュケーション

共催:なかのZERO指定管理者 ※東京公演
ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)※京都公演
株式会社黒山社中、EARTH+GALLERY

助成:文化芸術活動基盤強化基金(独立行政法人日本芸術文化振興会)
アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】※東京公演
公益財団法人関西・大阪21世紀協会(日本万国博覧会記念基金事業助成)
一般社団法人東京倶楽部
公益財団法人セゾン文化財団
独立行政法人国際交流基金(特定助成)
Ministry of Culture and National Heritage Poland

公式サイト:https://kikh.com
公式X:https://x.com/kikhproject