
『ドリル魂2025』、すみだパークシアター倉にて10月4日より上演中。
この作品は、劇団「扉座」初のミュージカル作品で、若い建築職人集団である轟組の物語。初演は2007年「ドリル魂」。
劇団を越えて次代を担う俳優と出会うため、育成対象者の多くをオーディションで選抜。また、対象者以外も若い俳優を広く公募し、ベテラン俳優・スタッフとともに、参加者全員を育成する公演とするために、歌、踊り、芝居の専門指導員によるレッスンを定期的に開催し、メンバーの技術向上を進めている。

物語のテーマや大きな流れはそのままに、参加メンバーの個性を生かすエピソードを盛り込む。また、彼らの向上心を増進させるため、手本となるミュージカル俳優を招聘。そして、衣装には寅壱を着用。寅壱は作業服界のアルマーニと呼ばれ、瀬戸大橋工事の時に「この作業着を着ていた者は1人も事故に遭わなかった」という伝説をもつ寅壱作業服。


開演時間前から実は始まってる。劇場に行く途中の道にキャストさんがチラシを持って立ってたり。そしてロビーにも。開演15分前にはラジオ体操第一を。劇場が十分に温まったところで始まる。前列は指示があったらヘルメットをかぶる。盛り上がるところではオリジナルタオルを振り回したり、クラップも。最初はアイドルソング、初っ端から大盛り上がり。王道なメロディにラッキー池田と彩木エリのわかりやすい振り付けが親しみを感じる。そして始まるが、ミュージカルなので歌とダンス、パフォーマンスが畳み掛けるように繰り広げられる。若手主体のキャスト、そこにベテランが入っている構成。

建築現場での人間模様と出来事、本当に火花が!本物のドリルの音、また、道具を楽器のように使ってリズミカルに、客席からは自然にクラップ。また、時々、建築現場などでみかける安全太郎(一生懸命に旗を振る人形)、この安全太郎に災難が!


また、工事現場でロマンスが!現場そんなこんなのエピソードを交えて進行、また、身体能力の高いキャストが見応えのあるアクロバットなパフォーマンスを見せてくれるし、タップダンスも披露。とにかく、楽しく、リズミカルなミュージカル、群像劇としてもしっかりと見せてくれる。



多彩な楽曲に個性的なキャストの面々、上演時間は2時間10分の休憩なし、濃密、最高に秀逸なミュージカル。
<全員の色紙コメント>
概要
日程・会場:2025年10月4日(土)~12日(日) すみだパークシアター倉
作・作詞・演出:横内謙介
出演:彌永拓志 大川亜耶 小川蓮⟪育成対象者⟫ 翁長志樹
木村遊⟪育成対象者⟫ 栗田惇平⟪育成対象者⟫ 紺崎真紀 佐々木このみ
執行巧真 平葉月⟪育成対象者⟫(イッツフォーリーズ) 高木裕和
滝田愛香⟪育成対象者⟫(演劇集団キャラメルボックス) 知念紗耶(World Code)
土岐倫太郎 中村麗奈⟪育成対象者⟫(クリオネ) 挽田悠誠⟪育成対象者⟫
馬再晨 三浦修平 MOON JINSU 守敦也 師田実澪(&bition)/
松原凜子(ケイセブン中村屋) 井上珠美
スタッフ
作曲:長谷川雅大
振付:ラッキィ池田×彩木エリ(イカキック)
演出補佐:鈴木里沙(扉座)
照明プラン・操作:関口大和(ASG)
音響プラン:青木タクヘイ(ステージオフィス)
音響プラン・操作:中川綾乃(ステージオフィス)
舞台監督:鹿島 涼
歌唱指導:井上珠美
エアリアル振付:若井田久美子(AADP)
身体表現指導:林田尚親
作業技術アドバイザー:犬飼淳治(扉座)
歌唱指導助手:翁長志樹(扉座)
エアリアル衣装制作:伊豆莉乃
大道具・小道具製作:鹿島 涼×轟組
宣伝美術・チラシデザイン:吉野修平 (ヨシノデザインオフィス)
票券:そのださえ・菊地恵未(扉座)
制作協力:扉座
制作進行補助:田中信也・串間保彦(扉座)
プロデューサー:赤星明光(扉座)
協賛:ハッピーチャイルド
主催・制作:公益社団法人日本劇団協議会
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(芸術家等人材育成))|独立行政法人日本芸術文化振興会