
鄭 義信が日本の戦後史の影を描いた日韓合同公演『焼肉ドラゴン』が10月7日(火)新国立劇場小劇場にて開幕。
2008年に新国立劇場が芸術の殿堂(ソウル・アーツ・センター)とのコラボレーション企画として、鄭義信に書き下ろしを依頼し制作された本作。
日韓の過去、現在、そして未来を、音楽を交えながら、おかしくも哀しく切なく描くこの物語は、2008年、2011年、2016年に続き、2025年、日韓国交正常化60周年を迎えることを記念して、4度目の幕を開けた。
焼肉のにおいが客席にたちこめ、愛すべき家族と常連客の笑い声と歌声が響き渡る…9年ぶりに小劇場へ帰ってきた『焼肉ドラゴン』。2008年オリジナルキャストと新メンバーが新たな化学反応を起こし、「小さな家族の大きな物語」がより力強く立ち上がり、日韓キャストが創り出したエネルギッシュな舞台に、初日の客席からは熱い拍手が。
『焼肉ドラゴン』は、新国立劇場 小劇場にて10月27日(月)までの上演。
その後、11月14日(金)~23日(日)韓国公演、12月6日(土)~12月7日(日)北九州公演、12月12日(金)~12月13日(土)富山公演を経て、12月19日(金)~21日(日)新国立劇場 中劇場に凱旋公演。
鄭義信(作・演出)初日コメント
「焼肉ドラゴン」開店いたしました!
ソウル、北九州、富山、新国立劇場中劇場にも出張いたします。笑いと涙とちょっぴり辛い、家族の思い出がしみこんでます。どうぞお立ち寄りください。あのなつかしい家族一同で、お待ちしています!
<製作発表会レポ>
あらすじ
万国博覧会が催された1970(昭和45)年、関西地方都市。高度経済成長に浮かれる時代の片隅で、焼肉屋「焼肉ドラゴン」の赤提灯が今夜も灯る。 店主・金 龍吉は、太平洋戦争で左腕を失ったが、それを苦にするふうでもなく淡々と生きている。 家族は、先妻との間にもうけた二人の娘・静花と梨花、後妻・英順とその連れ子・美花、そして、英順との間に授かった一人息子の時生……ちょっとちぐはぐな家族と、滑稽な客たちで、今夜も「焼肉ドラゴン」は賑々しい。ささいなことで泣いたり、いがみあったり、笑いあったり……。 そんな中、「焼肉ドラゴン」にも、しだいに時代の波が押し寄せてくる。
概要
概要
公演タイトル:日韓国交正常化60周年記念公演『焼肉ドラゴン』
日程・会場:2025年10月7日(火)~27日(月)新国立劇場 小劇場
公演タイトル:日韓国交正常化60周年記念公演『焼肉ドラゴン』 凱旋公演
日程・会場:2025年12月19日(金)~21日(日) 新国立劇場 中劇場
作・演出:鄭 義信
出演:千葉哲也、村川絵梨、智順、櫻井章喜、朴 勝哲、崔在哲、石原由宇、北野秀気、松永玲子
イ・ヨンソク、コ・スヒ、パク・スヨン、キム・ムンシク、チョン・スヨン
芸術監督:小川絵梨子
主催:新国立劇場
WEB:https://www.nntt.jac.go.jp/play/yakinikudragon/
撮影:宮川舞子