勝地涼, 河合優実, 小泉今日子 etc. 作•演出 岩松了『私を探さないで』 初日開幕コメントも_

岩松了、作•演出による 『私を探さないで』が10月11日に本多劇場にて開幕。その後、大阪、富山、愛知、広島、岡山へ巡演。
この舞台は近年では『クランク・イン』(22年、眞島秀和主演)、『カモメよ、そこから銀座は見えるか?』(23年、黒島結菜主演)、『峠の我が家』(24年、仲野太賀主演)などを発表し、高い評価を得てきた岩松了がM&Oplays と定期的に行っているプロデュース公演の最新作。

スティーブン・ミルハウザーの短編小説「イレーン・コールマンの失踪」にインスパイアされ、背景を現代の日本へと置き換えたサスペンス劇。出演は、帰省した故郷で過去の記憶と向き合う古賀アキオ役に、4年ぶりの岩松作品へ参加の、勝地涼。物語の重要なキーパーソンとなる謎の失踪を遂げた少女・三沢晶役には、今回が岩松作品初参加の河合優実。

アキオと晶の高校時代の担任で、現在は作家になっている大城ユイ子役には、2016 年の舞台『家庭内失踪』以来の岩松作品参加となり、ドラマ「続・続・最後から二番目の恋」、舞台『ピエタ』をプロデュース、幅広いフィールドで活躍し続ける小泉今日子。

ユイ子の作家活動を支える助手役には、ドラマ「晴れたらいいね」、舞台『Medicine メディスン』『ワタシタチはモノガタリ』などで活躍、岩松作品3作目の富山えり子。アキオと晶の高校の同級生役は篠原悠伸と新名基浩。

コメント
岩松了(作・演出・出演)
S・ミルハウザーの『イレーン・コールマンの失踪』という短編を読んで、失踪した本人もさることながら、それがまわりの人間を被害者的な感覚に陥れるという視点に興味を惹かれた、のが始まりです。
失踪した少女にまつわる物語。失踪の謎を解き明かすために現在と過去が混在して描かれるこの物語を、どう表現するか。
今回の舞台では、具体的な美術ではなく抽象に挑戦したということもあり、どういうふうにお客様に受け止められるか、自分自身、楽しみでもあります。
見終わった後に、「あれはこうだった?、これはどういうこと?」と、お客様同士で話し合うこともまた、演劇の楽しみではないかと思うし、そういう時間を持ってもらえたら嬉しく思います。ご来場、お待ちしています。

勝地涼(古賀アキオ役)
いよいよという気持ちです。
今回の稽古も刺激的で新しい発見がいっぱいありました。
相手を受ける芝居。
そこに立っていること。
当たり前のことがなんと難しかったことか。
でも日々岩松さんがおっしゃる言葉が助けてくれました。
掴めそうで、掴めたようで、掴めない物語。
でも何かを感じでいただけると思います。
言葉の意味だけではなく、
そこに立っている人間をみていただきたいです。

河合優実(三沢晶役)
岩松さんのもと、稽古場でできる限りの研鑽を重ね、初日を迎えます。ドキドキしていますが、皆さまに密度の高い時間を届けられますよう、精一杯頑張ります。本番を重ねる中でも日々変化していきそうな予感がしています。どうぞお楽しみに!

小泉今日子(大城ユイ子役)
『私を探さないで』が、いよいよ初日を迎えます。
勝地涼さんの主演としての包容力、河合優実さんのミステリアスな儚さ、
そして、岩松了さんのスリリングな言葉の応酬。
この舞台に関われて幸福ですが、観客として観たい!と願うも、それは叶わぬ夢。
みなさま、どうか私の目となり耳となりこのお芝居を存分に楽しんでください。

あらすじ
結婚が決まって、その報告のために郷里の町に帰省した古賀アキオ(勝地涼)は、この町をなつかしく思うと同時に、高校の
時に失踪した三沢晶(河合優実)のことを思い出す。教室の隅にいつもポツンといるような少女だった晶が失踪したのは、自
分にも原因があるのではないか、という思いにとらわれていたアキオは、高校の時の担任で、今は作家になった大城ユイ子(小泉今日子)と再会するが――。
過ぎた日に、ある日突然姿を消した少女。長い不在の末に帰省した故郷で、その少女と再会した男。彼女は本当にあの時
の少女なのか。それとも抱き続けた贖罪の気持ちが見せた幻なのか。深まる謎を解き明かそうとするほどに不安が大きくなって

概要
M&Oplays プロデュース 『私を探さないで』
日時:2025年10月11日(土)~11月3日(月・祝)  本多劇場
ツアー公演:大阪、富山、愛知、広島、岡山
作・演出:岩松了
出演:勝地涼、河合優実、富山えり子、篠原悠伸、新名基浩、岩松了、小泉今日子
主催・製作:(株)M&Oplays
撮影:宮川舞子

公式HP:https://mo-plays.com/watashi/