クリスマスをテーマにした誰もがハッピーな気持ちになる数々のミュージカルのヒットソングとダイナミックで華やかなダンスで構成されるミュージカルショー『THE GIFT』が、2025年11月8日、I‘M A SHOW(東京)にて開幕した。
物語の舞台は、ニューヨーク。大学のミュージカル学科で学ぶ、ガーシュインやアービング・バーリンなどのクラシックな作風を好むふたりのコンビが、時には恋敵になりながも、最高のクリスマスショーを作り上げる過程が描かれる。


出演は、大学のミュージカル学科に所属し理想のクリスマスミュージカルを作り上げることに情熱を燃やすルーク・バーンズ役に本作でミュージカル初出演で主演を務める藤井直樹を起用。また、ルーク・バーンズとコンビで創作活動を続けるマーク・ハーマン役には、SpeciaLのメンバーとして多彩な活躍をする中村浩大。 Broadwayでキャリアを積むハイスクール時代の同級生で、ふたりのアイドルでもあるエリエル・スチュアート役には、舞台、映像で活躍の小南満佑子。


そして、ルークとマークを才能を信じるブロードウェイを知り尽くす大学の教授でプロデューサーのスティーブン・バーンスタイン教授役には、ダンス歴40年を越え、レジェンドな大澄賢也といった実力派俳優が揃う。クリスマスをテーマにした数々のミュージカルのヒットソング、華やかで豪快なタップダンスなど、クリスマスシーズンを彩る極上の最注目エンターテインメントショーが披露。

初日に先駆けて取材会と公開ゲネプロが行われた。
会見には、藤井直樹、中村浩大、小南満佑子、大澄賢也、菅野こうめいが登壇した。

藤井直樹
ルークとマークはどちらも“古き良きもの”が好きな性格なのですが、その想いを現代の中でどう融合させていくか。“古き良きもの”をどれだけ愛し、それをどう受け入れてもらえるかという部分で、日々試行錯誤を重ねていきます。そんな中で多くの人と出会い、さまざまな経験を通して成長していく物語に、ぜひ注目していただければと思います。
そして今回の稽古では、本当にたくさんのことを学びました。特に菅野こうめいさんから、セリフのピッチやスピード感についてアドバイスをいただき、最初は悩むことも多かったのですが、稽古を重ねるうちに少しずつ感情とリンクしていく感覚がつかめてきました。
浩大くんとセリフを合わせながら新しい発見もあり、苦戦しながらも、今はしっかりとルークをつかめてきた手応えを感じています。
物語は、ルークとマークのさまざまな葛藤を通して進んでいきます。観てくださる皆さんの中にも、きっと重なる気持ちや共感できる瞬間があると思います。僕たちが葛藤を乗り越えていく姿を通して、「自分も乗り越えられかも!」と、そんな気持ちになっていただければいいなと思っております。
クリスマスを前ではありますが、このミュージカルショー『THE GIFT』を観て、温かいクリスマスを送っていただければなと思います。ぜひお楽しみにしていてください!
中村浩大(SpeciaL)
マークはすごくおちゃらけた部分があって、明るくてポジティブなタイプです。
普段の自分とはちょっと真逆というか、僕はどちらかというとおとなしい方なので、演じる上ではしっかり役作りが必要だなと感じました。稽古を重ねる中で、演出の菅野こうめいさんから「もっとやれるよ」といった前向きな言葉や、細やかなアドバイスをたくさんいただいて、「なかなか褒めてもらえないな」と思うこともあったんですが(笑)、それが逆に「もっとやってやるぞ!」という気持ちにつながりました。(大澄)賢也さんや(菅野)こうめいさんから前向きな言葉をかけていただき、日々成長を感じながら稽古を重ねてきました。そして昨日、初めて「良くなったよ」と褒めていただけたので、自信を持ってマークを演じられるように本番に臨みたいと思います。
小南満佑子
エリエルは、マークとルークと同じ学校の出身で、ミュージカルが大好きで、ブロードウェイのショーが大好きな女の子です。実際にブロードウェイのショーで活躍しているんですが、彼らからも刺激を受けながら、前向きに頑張っている明るい女の子でもあります。
私は、4歳からクラシックバレエやジャズダンスを続けてきましたが、踊る作品に出演する機会はあまり多くなかったので、今回この舞台で踊れることがとても嬉しいです。
大澄賢也さんや藤林美沙さん、本間憲一さんといった振付師の方が付けてくださったダンスシーンはどれも華やかで素敵です!大好きなシアタージャズを踊れること、そして10代の頃から尊敬している賢也さんとデュエットダンスが踊れることが本当に光栄です。そんな幸せを嚙みしめながら毎回稽古をさせていただいておりました。一足早いクリスマスをみんなで作っていきたいと思いますので、ぜひご期待ください。
大澄賢也
ミュージカル、そしてシアターダンスを知り尽くしたバーンスタイン教授を演じます。 “古き良き”と言っておりますが、“古き”の代表ですね。おじさんです(笑)。
私自身、40年以上踊り続けてきて、いろんなスタイルが新しくなる中で、いわゆるフレッド・アステアやジーン・ケリー世代のダンスを、今の時代に直樹くんや浩大くんが表現するということにとても意味のあることだと感じています。それをただ真似るのではなく、彼らが持っている今の感覚を融合させて、また新しいものを作っていく──。まさにそんな目標をもって2人が取り組んできた“いいもの“が、作品の随所に表れていますので、ぜひお楽しみにしていただけたらと思います。
今回振付も担当させていただき、ミュージカルの“ゴールドスタイル”という伝統を、これから二人はいろんなミュージカルに出ていくと思うんです。そのベースになるというものは、ブロードウェイでもウエストエンドでもそこをすごく大事にしているので、ぼくもまだ学ぶ途中ではありますが、次の世代に伝えていくということが、使命なのかなと思いながら、今回、菅野こうめいさんにお声がけいただき、この作品を共に創ることができて本当に幸せです。そして、稽古期間中に60歳の誕生日を迎え、赤いちゃんちゃんこを着て共演者の皆さんにお祝いしていただいたことが一生の思い出になりました(笑)。自分にとって“還暦=ザ・ギフト”と言えるほど、記念すべき作品になったと感じています。
菅野こうめい/作・構成・演出
この作品のテーマは、「古臭いは新しい」がキーワードになっています。
これは決して僕の自虐ではなく、昨日衣裳を着ての舞台稽古をやっていたときに、「自分のキャリアはどこから始まったんだろう」と考えてみたら、45年前、ショーガールのアシスタントディレクターとして関わったのが最初でした。この衣裳の小南さんと大澄さんを見ていたら、まるで木の実ナナさんや細川俊之さんを相手に舞台稽古をやっているみたいな、そんな気持ちになり、その頃のことを思い出しました。そして懐かしさと同時に、これを今、藤井くんや中村くんたちがやっていることがすごくに大切なことなんだと感じました。
「古いものは新しい」と感じてくれるのは、このミュージカルを通して、僕たちからの“贈り物”として、観てくださる方がリボンをほどいた瞬間に「なんかいいな」と思ってもらえるような終幕になっていると思いますので、そういったところを楽しみに観ていただけたらと思います。あと、おそらく皆さん驚かれると思うんですが・・・突然アイススケートのシーンが始まったりします。舞台の上でアイススケートを披露する機会はなかなかないと思うんですが、たまたま僕がアイスショーの演出をしていたこともあり、「何かできないかな」と考えて、今回それを実現することができました。ぜひ、その部分も楽しんでいただけたら嬉しいです。
あらすじ
大学のミュージカル学科で学んでいたルーク・バーンズ(藤井直樹)とマーク・ハーマン(中村浩大)。
ふたりとも、ガーシュインやアービング・バーリンが好きで、「クラシックな作風」を心情として、ずっとコンビで創作活動を続けてきた。そして、卒業制作で発表したミュージカルが認められ、ホリデーシーズンのマンハッタンに招かれる。そこでは、新しいダンスミュージックに彩られたテクノクリスマスが披露されており、ふたりは自分たちの憧れた理想のクリスマスミュージカルを創ることを決意する。子供の頃からのクリスマスの想い出を語り合ったり、ハイスクール時代の同級生でBroadwayでキャリアを積むエリエル・スチュアート(小南満佑子)との出会いやBroadwayを知り尽くす大学の教授のプロデューサー・バー-スタイン(大澄賢也)からの信頼を得て、ふたりは力を合わせ、最高のクリスマスショーを作り上げていく。
概要
公演名称: ミュージカルショー『THE GIFT』
A Musical Show 『THE GIFT – Christmas City』
日程・会場:
東京
2025年11月8日(土)~11月21日(金)I’M A SHOW
大阪
2025年11月28日(金)~11月30日(日)サンケイホールブリーゼ
作・構成・演出: 菅野こうめい
音楽: 大嶋吾郎
振付: 大澄賢也 藤林美沙 本間憲一
出演: 藤井直樹
中村浩大(SpeciaL)
小南満佑子
大澄賢也
石川里奈 井上弥子 鈴木万祐子 玉井七海 堂雪絵 藤田実里
佐藤大 高瀬育海 寺岡拓海 長澤仙明
ステージ上でプロスケーターによるパフォーマンスも!
小林宏一(プリンスアイスワールド)
中西樹希(プリンスアイスワールド)
公式サイト: https://the-gift.jp/
公式X: @thegift_jp
主催・企画・製作:エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ/クオーレ
©ミュージカルショー「THE GIFT」2025/撮影;伊藤智美

