鳳恵弥, 折笠愛 etc.出演 獣医師業界を揺るがしたバロン事件『BARON』開幕

鳳恵弥、折笠愛出演、舞台『BARON』12月3日、開幕。

20年前、獣医師業界を揺るがしたペットに対する医療詐欺事件『バロン事件』
去勢手術を受けたラブラドールがその翌年にセルトリ細胞種(睾丸の癌)を発症し、死亡したことに対するこの裁判は当時の獣医師界に蔓延していた闇を暴き出す結果となり法廷闘争を経て、2007年にペット裁判としては異例の100万円を超える賠償判決がセンセーショナルに報道をされた。
この事実を元にして、23年12月に公演された初演は大きな反響があり、今回の新作は≪99.9 ~刑事専門弁護士~≫などのヒット作を世に送り出す演出の木村ひさしを総合監修に、つかこうへい門下でTOKYO演劇祭で最優秀俳優賞も受賞した鳳恵弥が演出脚本出演、本作品の元になった日記を書いていた主人公の妻みなこ役には≪サクラ大戦≫≪小公子セディ≫≪ワンピース≫など人気アニメにてメインキャストとし出演、また≪ドラえもん≫ては静ちゃんの母、≪ちびまる子ちゃん≫では丸尾君の母なども担当する折笠愛が出演(3日のゲネプロと初日は山口永愛)。
始まる前に前説、これをワンコ3匹が行う。

立って前説の犬たち。
ひと目見て気に入る。名前をバロンと名付ける。
オープニング。犬も踊って。

撮影タイムも設けているので、撮影してから電源を切ろう。プロローグ、そしてオープニング。
物語は初演と大筋は変わらないが、改めて、ペットは愛する家族、ということを強調。ペットショップでの出会い、これはある意味、運命的な出会い。そしてバロンと名付けられて、飼い主・たかしとその家族と楽しく暮らす。

バロンにお友達ができる。
たかしは犬たちのおかげで明るい毎日を。

谷口家はどこにでもありそうな平凡な家庭。家族の中にはちょっとそりが合わない者もいるが、それが家族。バロンの存在は一家を楽しく明るく照らす。そして犬を飼ったことがある人ならわかるが、犬は狂犬病の注射をしなければならない。注射を全力で嫌がるバロン、ついつい笑ってしまう。そしてこの物語の核となる事件が起こる。

ペットは家族。
問題の獣医。
ペットでも命の重さは変わらないと考える正義感の強い獣医。
バロンをなんとかしなきゃ。
バロン…。

上演時間はおよそ1時間40分ぐらいだが、中身は濃い。命の大切さは人間も犬も変わらない。だが、犬、猫、ペットとして飼われている動物は日本の法律、「民法」では、動物は有体物として「動産」に含まれている。故意に殺傷すれば、「刑法」の「器物損壊罪」に問われることに。

見た目が派手な獣医。
裁判で争うことに。
手に紙を…。
衝撃の内容が…。
傍聴席に座ってる人々の表情に注目。
なんとしてもバロンの無念を晴らしたいたかし。

最近では、動物愛護管理法の改正により、動物を虐待した場合の罰則が相当に厳罰化されている。この事件が起こったのはおよそ20年前、状況は変化しているものの、家族の一員であるペットが亡くなるのは悲しく辛いこと。

だが、楽しい思い出も飼い主の心に残る。ラストシーンは湿っぽくならずに。

最後も歌って踊って。テーマ曲がキャッチー。

ゲネプロの後、挨拶。

総合監修 木村ひさし
「私はこの作品は今回初参加になりますが、私自身も犬を飼っており、かけがえのない家族です。この物語は犬を飼っている人にも、そうでない人にも胸にグッと届くものがありますので是非多くの方に観て頂ければと思います。」

バロン役/演出/脚本 鳳恵弥
「この作品は一昨年に園田英樹先生に監修を頂き、大葉健二さんの長女で初脚本となる七葉怜さんと初演を迎えた作品です。今回はその軸を大切に私が脚本もやらせて頂いての新作公演となります。この作品は実話になるのですが、最初にこの話を聞いた時には怒りで身体が震えて涙がが出たのを覚えています。今回は裁判シーンにも力を入れたいと99.9~刑事専門弁護士~というリーガルエンターティメントの傑作を世に送り出した木村ひさし監督のご指導も頂きながら、また私の出自でもありますつかこうへい先生のリノの上の芝居というか、作中ではその上に座ってのシーンとかを作らせて頂くと、ウォーっ素舞台でやってるぜと興奮してみたり、また唐十郎先生のラストシーンでの借景なんていうものもこの劇場の奥深い作りというのを目一杯に活かして作らせて頂いております。」

折笠愛(みなこ役・コメントのみ)
素敵なご縁で
この作品に出会いました。

犬好きな私には、心揺さぶられる場面が沢山あります。
私自身 沢山の犬と出会い、いろいろな別れを経験してきました。その度に
いつも、これで良かったのか…もっと何かしてあげられたのでは…と思うのは人間に対するのと同じです。
大切な家族なのですから…

そして 沢山の選択肢の中
劇場に足を運んでくださるお客様との出会いも、実は奇跡のような空間だと思っています。

2025年の締めくくりに
沢山笑って、沢山泣いて、
ちょっぴり何かを感じて
帰っていただけるよう
みなこを演じさせていただきます。
是非劇場にお越しください
心よりお待ちしております

みんなでワンコポーズ。

谷口敏也
「絆組の主人公をやらせて頂きます谷口敏也といいます。私は普段は30deluxという劇団に所属しているのですが、実は今作が外部出演としては初の主人公になります。鳳さんは大先輩なんですが、犬のしぐさというかその芝居があまりにも素晴らしくて、実際の飼い犬かの如くに愛おしくて撫でまくってしまっています。バロンとの別れもその眼差しと鳴き声が本当に離れがたいというか、もう最期の別れを悟っているというか、本当に本当に悲しくて号泣をしてしまっています」

亀吉
「前作に続いて愛組の主人公谷口たかし役をやらせて頂く亀吉です。谷口さんとは別の作品でご一緒してから僕が熱望をしてダブルキャストの役をお引き受け頂いたのですが、これから切磋琢磨して、良い関係で終われたら、いや高め合っていけたらと思います。」

黒江こはる
「絆組の美玲役、黒江こはるです。実はこの作品に声をかけて頂く1か月前くらいに犬を飼い始めまして、その後の出演ですので奇跡的なタイミングだと感じて、より一層気持ちが入っています。私もこれから犬と暮らしていくので、このバロンとの出会いを良い経験としていけたら、また観て頂いた方にも何かを届けることができるように精一杯に演じます」

山口永愛
「愛組の美玲役、山口永愛です。本日だけは折笠愛さんに代わり谷口みなこ役をやらせて頂きます。初舞台なのですがこんな大役を頂いて身が引き締まります。みなこ役としては稽古場で愛さんのお芝居というかもうその佇まいを見せて頂いて背中を見て、いや正面からも見て学ばせて頂いきました。実は私も犬を飼っているのですが昨日こはるちゃんとの帰り道に犬の話になって私の犬はもう6才になるのですがラックという名前、由来はグットラックなんですね。ところが、なんとこはるちゃんのワンちゃんも名前はラック、由来はグットラックからだっていうこれも奇跡だと盛り上がりました。そんな奇跡溢れる座組ですから、観て頂いた方にもたくさんの奇跡をお届け出来ると思います。」

渡辺隼斗
「大介役の渡辺隼斗です。稽古していて本当に心が動く作品だと感じているんですが、さらにこれがノンフィクションだったと思い出す度に責任感というかやりがいを感じます。実際に劇中で父親に渡すインターネット掲示番の応援メッセージは実際の物を印刷して使わせて頂いていたり、バロン君の写真なども本物をお借りしていますので本当に貴重な作品になっていると思います」

大西彩有美
「次女のきな子役の大西彩有美です。私も実際に犬を飼っていたことがあるのですが、うちはそのワンちゃんと暮らす中で自分の未熟さゆえに亡くなった後にそれまでの向き合い方など後悔をし、またその後悔を未だに持って暮らしているもので、そういう視点からもこの作品に取り組んでいます。様々な方に観て頂きますので、きな子の主張や生き方にも救われる方もいると思いますし、そういう意味でも多くの方に観て頂きたい作品です。」

暮沢知紘
「谷口家の長女、歌子役をやらせて頂いています。私自身もまだ2回目の舞台になりますのでまだまだ未熟なのですが、この家族として弟、妹、お母さん、お父さんと本当の家族のように支え合いながら稽古を進めてきました。もう読み合わせの時からみんなで涙を流しながらの作品で本当に良い作品だと思います。私も自分の飼っていたインコのことを思いながら裁判のシーンなどを演じていましたら、敵役のカネ子の台詞に本気で『黙れ!』なんて怒りを炸裂させてしまい、そのシーンは直されたのですが、それくらいに気持ちを込めてやっておりますので是非観て頂ければと思います。」

会見の様子。

東雲れいか
「絆組の古井かね子を演じます東雲れいかです。前回はこのアクターズさんでは男役の伊藤博文を演じさせて頂いたのですが、また鳳さんとお芝居がしたい!と志願させて頂きました。今度は女性役で!と、私個人的には初の悪役で、どうしたら憎たらしいかをすごく研究しながらやっております。ノンフィクションで更には医療詐欺、医療過誤という重いテーマに初見はウっとなってしまう方もいらっしゃるかと思うのですが、木村監督の元で諸先輩方が散りばめる小ネタの数々に何度もクスッとクスクスッとなれる作品でもあると思いますので是非ご観劇頂ければと思います」

<初演レポ記事>

演出・出演 鳳恵弥 舞台『BARON』開幕

バロン事件とは
ペットに対する医療詐欺事件として争われた『バロン事件』 去勢手術を受けたラブラドールがその翌年にセルトリ細胞種(睾丸の癌)を発症し、死亡したことに対するこの裁判は当時の獣医師界に蔓延していた闇を暴き出す結果となり4年の法廷闘争を経て2007年ペット裁判としては異例の100万円を超える賠償判決と共にセンセーショナルに報道された。

あらすじ
谷口たかしは50を少し越えたばかりの経営者、経営者とは言っても会社は休業状態。40才を迎えバブルの足音が聞こえる好景気の中で一念発起と会社を起こした、サラリーマン生活との二足の草鞋で昼夜を問わずに働いてやっと軌道に乗ったのも束の間、息が出来ないほどの胸の苦しみを感じて気づいた時に は病院のベットの上だった。ビニールに囲まれた集中治療室を経て何とか一命を取り留めるが、それこそ 仕事どころではない、先ずは日常生活を何とか送れるように懸命のリハビリを続けるが、大学生になった長女は変わらぬ優等生だが、次女はそんな姿になった自分を馬鹿にし、長男は家族が寝静まる夜になると 遊びに出るようになってしまった。
そんな前途多難なたかしを支えるのは献身的に看病をしつつ、バラバラになりそうな家族を必死に繋ぎとめる妻みなこと、朝夕のリハビリのお供として新しい家族になった黒いラブラドール犬、バロンだった。

概要
日程・会場:2025年12月3日(水)~7日(日) シアターブラッツ
総合監修:木村ひさし
演出/脚本:鳳恵弥
音楽:むんむ
出演:
谷口敏也、亀吉、渡辺隼斗、黒江こはる、山口永愛、東雲れいか、安保満里菜、横野元紀
暮沢知紘、佐野眞一、片岡断行、大西彩有美、中山幸香、道勧蓮、宮ノ入颯人、保坂多映、
森ノひよ、蒼井俊輔、鳳恵弥、折笠愛
主催:ACTOR‘S TRIBE ZIPANG

公式X:https://x.com/BARON111stage

舞台撮影:編集部
囲み写真提供:主催