高専生が「ロボコン」に挑む姿を描く青春群像劇 初の舞台化、笹森裕貴 × 佐藤璃果『ロボコォォォン!-ROBOT COOONTEST!-』2025年12月4日より ヒューリックホール東京にて開幕。
舞台オリジナルストーリーでの上演となる『ロボコォォォン!-ROBOT COOONTEST!-』。主役となる正岡冗駆郎(まさおか じょうくろう)役には、繊細な演技と存在感で若手実力派として注目を集める笹森裕貴、そしてヒロイン役・久米田研(くめだ とぎ)役には、高専出身でもあり、透明感のある魅力で舞台やドラマでも活躍の幅を広げる「乃木坂46」4期生の佐藤璃果。強豪校に通うロボコン部の天才であり、冗駆郎のライバルとなる高浜サトル役に雷太、冗駆郎たちと同じ風間西高専のロボコン部員で、髪型を変えると性格がガラッと変わる女子・小椋青葉役に志田こはく、ロボコン部部長の鳥羽樹役に佐藤友祐、ロボコン部きっての秀才、沢田舞石役に仲田博喜、そして風間西高専ロボコン部顧問の教師、石崎卓役にFUJIWARAの原西孝幸らが出演。

また、脚本・演出には、舞台を中心に現在ではドラマ・映画・ヒーローショーなども手掛ける井上テテ。
若者たちの情熱とアイデアがぶつかり合う「高専ロボコン」。“高専生の甲子園”とも呼ばれるコンテストとして1988年から毎年開催され、全国の高専生が自ら設計・製作したロボットで、発想力・技術力を競い合う姿は、 テレビ放送やイベントを通じて、多くの人々を魅了。
高専生たちの汗と努力、そしてチームの絆が生み出すドラマは、観る人の心を熱くする。

ロボコンを題材にしているにもかかわらず、表現がアナログ、タイトルも映像ではなく、横断幕を手に持って。そこが舞台らしい表現。ロボコン部は廃部(「部」の手前の「同好会」状況)、だが鳥羽樹(佐藤友祐)は”諦めない男”、石崎先生(原西孝幸)にも熱く働きかける3年生。

そんなロボコン部、この物語の主人公・正岡冗駆郎(笹森裕貴)無駄なことに命をかける、をモットーにする、かなり無駄に熱い男。彼は久米田研(佐藤璃果)を追いかけて学校に入学、だが、当の彼女はオカルトやお化け、UFOに興味がある、風変わりな女の子、当然、正岡冗駆郎など”Out Of 眼中”(笑)。






しかし、そんなことではへこたれない。ある意味、超前向き。同じく、ロボコン部に小椋青葉(志田こはく)、久米田研に負けず劣らず個性的。眼鏡っ娘、いかにもな風貌だが、眼鏡を取るとキャラ変!!この変わり方は凄まじい。ロボコン部きっての秀才、沢田舞石(仲田博喜)、落ち着きがあっていかにも勉強できそうな2年生。こんな彼らが集まれば、静かなはずもなく(笑)、わいわいとやっている。


そんなこんなな風間西高専のロボコン部。ひょんなことから他校の学生、名門・平東洋高専の3年生のロボコン部の天才・高浜サトル(雷太)と出会う正岡冗駆郎と久米田研。高浜サトルは”キザ”を絵に描いたような人物、自ら”ロボコン界の王子”というくらい(笑)。また、予期せぬ事態に、なんと高浜サトルは久米田研のことが気に入ってしまう。当然のことながら、正岡冗駆郎は恋のライバルということに。このいがみ合いが笑ってしまうくらい。
この2人のいがみ合い、衝突が、なんと大ごとに。風間西高専のロボコン部に最大の危機が訪れるとは!!!!どうなることやら、というのが大体の流れだ。
個性的なキャラクター揃いで、目が離せない。正岡冗駆郎、明るいといえば聞こえはいいが、無駄なことに情熱をかける姿は暑苦しくも突き抜けていて清々しい。ヒロインの久米田研、キュートな風貌なのに、オカルト好き、を超えてもはや”オタク”状態。



高校生にありがちな恋愛に興味がない、という不思議キャラだが、そんな性格がむしろ愛おしい(そこに多分、冗駆郎とサトルが心奪われた???)。一見地味に見える小椋青葉だが、その2面性が、もはや突き抜けている。後半、活躍。そしてロボコン部をなんとかしたいと思う、部長の鳥羽樹、ジャージ姿、Tシャツはロボコン部オリジナル、3年生なだけにロボコン部をどうにかしたい一心の姿がちょっと可愛い。クールキャラの沢田舞石、隙がないように見えて…案外、抜けてる、そのギャップがおかしみを誘う。

ライバルの高浜サトル、自分大好きキャラ、自分のことを王子といい、自分を知らない奴はいない、と少々自惚れているところが、突き抜け過ぎて、観客はついつい笑ってしまう。秀才、沢田舞石はクールキャラだが、内面の熱いものを時々見せる。そして顧問の先生、石崎卓、だるそうな空気感を出す、後半、彼もちょっと変化、そこは見てのお楽しみ。
もちろん、バッドエンドにはならないのは幕が開いた瞬間から分かりきっているが、それでも「どうなるんだろうか」と手に汗握る。「高専ロボコン」、観たことがあるならわかるが、その勝敗もさることながら、高専生たちの熱い想い、ロボットにできるだけの知恵とアイディアを詰め込んで、もう”一世一代の大勝負”、この真剣勝負な彼らの姿勢には、共感以上の熱いものが込み上げてくる。この舞台でも、その熱気を感じることができる。


ちなみに今年はロボコン大賞は熊本高専、優勝は旭川高専(放送日:2025年12月14日(日)午後2時00分~午後2時54分【NHK総合・全国】)。公演は12月7日まで。
ゲネプロの後に簡単な会見が行われた。

笹森裕貴「無駄なことに命をかける正岡冗駆郎です。一見本当に意味のないことをやっているように見えても、無駄ってすごい何かの素敵だったりとか、その無駄が重なって一つの形を出すということを体現しているように作ってまいりました。日常生活でも皆さんも感じることはあると思うんですけれどもそれを何かが繋がっていると自信を持って言えるようにそんなメッセージをお届けできたらなと思っております」
佐藤璃果(乃木坂46)「久米田研ちゃん、オカルトがすごく好きで、好きなことにすごくまっすぐに向かっていくタイプなんですけど、すごくツンツンしてる部分もあったりして。特に冗駆郎とかが何か言ってきたら、すごくツンツンして返してるんですけどそういうところもかわいいなって思いながら演じたいと思います。研ちゃんの過去、すごく興味深い部分もあるので、そういったところにも注目していただけたら嬉しいです。本当にキャラが濃い皆さんかっこいいキャラクターがいっぱいで、皆さんが楽しんでいただけるかなと思います。最後まで頑張ります」
雷太「本当にこういった役どころは初めてでございますので、本当に今から眠れないぐらい緊張してるんですけれども、とにかくこの作品を通じてロボットコンテストのこともたくさんいろんな方に知ってもらえたらなと思いますし、何より劇場にお越しいただいた皆様に笑顔をお届けできたらなと思っております。短い時間ですけども、精一杯頑張ります」
志田こはく「二面性がありまして、成績優秀な少しおじさんぽいんですけど、髪をほどくと、少しクセの強い役になります。そういったところまで注目して見ていただけたらなと思います。短い時間ではありますが、楽しみたいと思います。」
佐藤友祐「ロボコン部の部長です。ロボコン部が弱すぎて廃部してしまって、人がいない中で、いろんな個性の強い人たちを集めて、そしてなんとかまた新しいロボコン部を作りたいっていう、そういう熱量を存分に出した熱血キャラとなっています。僕自身、こうやって振り切ったようなキャラクターというのは初めてでして。今から緊張と、そしてワクワクと、ものすごく今感情が入り混じっています。楽しんで最後まで無事、怪我なく終えられればいいなと思っています」
仲田博喜「沢田舞石は一見クールに見えるし、自分の好きなことや大事にしてることに対して、独特の熱さを持っている役だと思います。僕だけじゃなくて、他のキャラクターたちもそれぞれ、ロボコン部にかけるいろんな熱い思いが盛り込まれた作品になっていると思います。ぜひ楽しみにしていてください」
原西孝幸(FUJIWARA)「石崎先生は、本当はロボコンが大好きなんですが、ちょっとある事情がありまして、距離を置いているという役柄です。とりあえずこの若いメンバーの中におじさんが入ってね、化学反応が起こるかどうか?起こらなかったらすいません。頑張らせてもらいますので、どうぞよろしくお願いします」
また、佐藤璃果は高専時代のことを聞かれて
「高専時代も同級生みんなキャラが濃くて、あとはやっぱり、ほとんどの皆は本当に朝から晩までロボコンに対して熱い熱量を持って取り組んでいました。この作品も最後は一丸となって頑張っている姿が描かれています」とアピール。

最後に公演PR。
笹森裕貴「明日から開幕ということで、【ロボコン×青春物語】として、キャスト1人1人が自分の責任を全うして、熱量高く稽古を重ねてまいりました。セットを見ていただければ分かる通り、ギミックが多かったり、ロボコンならではの表現で、演劇になった時にこうやって表現するんだみたいな視覚的面白さも多々あると思っております。みんなで最後まで駆け抜けられるように、怪我に気を付けて、風邪にも気を付けて、健やかに元気に、最後まで頑張りたいと思いますので、ぜひお楽しみください!」
INTRODUCTION
ー まだ誰も知らない価値を、カタチに ー
「無駄な事に命を懸ける」をモットーに生きている正岡冗駆郎は久米田研を追いかけて風間西高専に入学した高専生である。だが、研はオカルト大好き少女で、男子よりもお化けやUFOに興味があるので冗駆郎は相手にされていない。
そんな彼らは色々あってとある同好会に所属していた。その同好会とはロボコン部(仮)である。風間西高専にはかつてロボコン部があったのだが、今では廃部している。そんなロボコン部を復活させようと頑張る元部員によって個性豊かな生徒たちが集まっており、騒ぎが起きている毎日。
そんな彼らの前に、強豪校のロボコン部に所属しているロボコン界の王子・高浜サトルが現れる。そしてサトルもまた研を気に入ってしまい、サトルと冗駆郎はいがみ合う事に。
そんな二人のいがみ合いが風間西高専ロボコン部(仮)の存亡にかかわる事態に巻き込まれることに?果たして、ロボコン部は復活できるのか!?
概要
日程・会場:2025年12月4日(木)~12月7日(日) 全8公演 ヒューリックホール東京
出演:笹森裕貴 佐藤璃果(乃木坂46)/雷太 志田こはく 佐藤友祐/仲田博喜/原西孝幸(FUJIWARA)
脚本・演出:井上テテ
公式HP: https://robocooon.com/
公式X: @robo_cooon
作品ハッシュタグ: #ロボステ
主催:NHKエンタープライズ/エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ


