舞台「私立探偵 濱マイク」シリーズ、映画シリーズの完結編となる「-罠- THE TRAP」が好評上演中だ。

映画を観てたなら、お馴染みのシーンが舞台上に。出だしは、お約束感のある”もぎりのベテラン”、晝間あさ。映画では千石規子が演じていたが、ここでは意外な女優が(笑)。

プロローグの後はオープニング。ここは舞台らしい演出。濱マイクの事務所、映画公開時と同じ時代設定なので、電話は黒電話、FAX、ガラケー、もしかしたら、こういったものを観たことがない観客もいるかもしれないし、時代をリアルタイムに知っていたら、ちょっとノスタルジックな感傷に浸れるかもしれない。


連続殺人事件、全てが共通手口、それも猟奇的。刑事の中山(なだぎ武)と神津(福井巴也)が追うも、難航する。一方の濱マイク、なんとなんと彼女ができる(シリーズ初)。




可憐な印象の百合子(川上千尋)障がい者、口がきけない。ラブラブな2人。濱マイクは最初、この事件に関心がなかったが、恋人の百合子が襲われる。しかも濱マイクは容疑者になってしまう。人生最大の危機とも言える状況。濱マイクの容疑は晴れるのか、犯人は?百合子は無事なのか?というのが物語の大体の流れ。



原作は映画シリーズの完結編、この作品はミステリー、サスペンス要素が満載、事件のキーを握るミッキー(上田堪大)、女性工員の水月(野々花ひまり)、観客はマイクが知りえない彼らの様子を知ることができる。ストーリー、展開は映画をそのまま踏襲しているが、舞台ならではのシーン、とりわけ歌唱シーンはミュージカルではないが、クオリティ高く、エンタメ性がここでグッと上がる仕組み。また、中盤では佐藤流司がマイクを握りしめて熱唱、ここは映画とは全く異なるところではあるが、違和感もなく、自然に。


じわじわと迫る緊迫感、哀愁も漂い、また濱マイクの犯人に対する心情も。常連キャラクター、相棒の星野(矢部昌暉)、いや相棒以上の関係、後半の男気のある行動、映画を観ていれば、オチは知ってるが、映画未体験なら、かなりドキドキシーンが用意されている。






そして妹の濱茜(小泉萌香)、お兄ちゃん想い、しかも成績優秀、しっかり者、中山刑事(なだぎ武)、いつもの風貌、コート、舞台版は映画には絶対ないアドリブ!このアドリブがかなり面白い、毎回違うので。初登場のキャラクターは神父(大沢 健)、百合子、女性工員の水月、この物語のキーパーソン・ミッキー(上田堪大)、マイクを助けるクールな印象の神津刑事(福井巴也)。そして舞台版だけに登場するオリジナルキャラクターの王百蘭(七木奏音)、初演から連続登場だが、違和感なく物語に溶け込んでいる。アクションも見どころ。

映画版はファンも多く、登場人物は濱マイク始め、印象的なキャラクター、映画版で演じている俳優陣の個性も相まってトータルで作品世界を構築しているが、舞台版は全く違う俳優が演じる。映画版の俳優のイメージが強い中で、舞台版の俳優陣、映画版をリスペクトしつつ、各々の個性が光る存在感。佐藤流司の濱マイクは、もう濱マイク、相棒の星野は映画版では南原宏治が演じていたが、矢部昌暉も軽やかでちょっとお調子者な雰囲気をたたえつつ、漢な内面をのぞかせる。東京は3月8日まで。その後は愛知、大阪と周る。
ストーリー
私立探偵の濱マイクは百合子という恋人ができた。
ある日、百合子が黒い仮面を被った影男に襲われた。犯人は最近連続して起こっている毒物殺人事件犯と同一人物らしい。すんでのところで百合子を救ったマイクは犯人探しに乗り出すが、殺人事件の新たな犠牲者から彼の指紋が検出され、事件の容疑者にされてしまう。マイクは星野の手引きで身を隠したが、錠を初めとする探偵仲間の協力を得て捜査を続行した。やがて水月という女が浮かび上がり、マイクは老女から孤児院時代の水月の恐ろしい行状を聞かされる。しかし、マイクは彼を執拗に追う中山刑事に逮捕され、マイクを逃がそうとした星野も撃たれてしまう。身動きの取れなくなったマイクを助けたのは神津刑事だった。神津は百合子が影男に誘拐されたとマイクに告げる。水月と彼女が溺愛するミッキーの部屋に監禁された百合子は、水月の命令でミッキーの母親役を演じさせられていた。水月はミッキーを捨てた母親を探し出して復讐しようとしていたのだ。水月はこれまでと同様の手口で百合子の命を奪おうとしたが、その時、ミッキーが毒物の入った注射針を水月の背中に刺した。乗り込んできたマイクによって事件は解決したが、その後、百合子が再びミッキーにさらわれてしまう。ふたりを追って下水道へ入ったマイクは全てがミッキーが仕組んだ悪魔の計画であったことをつかんだが、轟々と流れる下水の中に真犯人の姿を見失った。
9カ月後、妹・茜の元に失踪していたマイクと百合子からFAXが届いた。そこには、ふたりが長い旅の途中にあることが記されていた…。
<取材会レポ>
<林海象・西田大輔クロストーク>
概要
会期会場:
東京:2026年2月28日(土)~3月8日(日) サンシャイン劇場
大阪:2026年3月14日(土)~3月15日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
愛知:2026年3月20日(金・祝) COMTEC PORTBASE
原作:林海象 映画 「-罠- THE TRAP」(「私立探偵 濱マイク」シリーズ)
脚本・演出 西田大輔
音楽 田井モトヨシ
出演
濱マイク 佐藤流司
神津 福井巴也(UNiFY)
百合子 川上千尋
ミッキー 上田堪大
星野 矢部昌暉(DISH//)
濱茜 小泉萌香
王百蘭 七木奏音
中山刑事 なだぎ武
神父 大沢 健
女性工員の水月・影男 野々花ひまり
主催:【東京・大阪公演】舞台「私立探偵 濱マイク」製作委員会2026 / 【愛知公演】中京テレビクリエイション
公式サイト: http://hamamike-stage.com
©林海象/舞台「私立探偵 濱マイク」製作委員会2026
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