秋田の竿燈をはじめ東北6大祭りを一度に体感できるステ-ジ「祭シアタ-HANA」が東京のど真ん中、歌舞伎町のTHIEATER MILANO-Zaで好評上演中だ。

「HANA」は23年の秋田市初演からこれまでに1万人以上を動員。提灯と太鼓を客席に設置、太鼓を打ち鳴らし、提灯を振って参加することで会場が一体となる面白さと感動が大好評、初の東京公演。

始まる前に提灯の振り方、太鼓の叩き方をレクチャー。楽しく解説してくれるので!また、舞台上のスクリーンにも説明が映し出され、さらに英語でも表記。
始まりは1本の松の木。東日本大震災の、あの松の木を彷彿とさせる。そして場面は変わって、1人の少年、頭に一本の角。怖そうな雰囲気ではなく、心に何かを秘めているような雰囲気。彼は、あるものを拾う。こけし、江戸時代後期(文化・文政期)頃、東北地方の温泉地において湯治客に土産物として売られるようになった轆轤(ろくろ)挽きの木製の人形玩具。可愛らしいその形。それが…あっという間におかっぱ頭の少女に。元気闊達に動き回る。



鬼の少年とこけしの少女が踊る、微笑ましく、見入ってしまう。鬼の衣装がなかなかにお洒落。2人は巡る、東北のさまざまなお祭りを。ここはとにかく華やかでシンプルに楽しい。ダンサー陣に混じって楽しそうに踊る鬼とこけし。席に座っているだけで観客は東北のお祭りを一気に体感できる。しかもかなり大仕掛けなので、迫力も。それから客席には太鼓と提灯が設置してあり、合図で客席も”参加”。太鼓は皆、楽しそうに打ち鳴らし、提灯を揺らす。大人も子供も大はしゃぎで参加、一体感も生まれる。


振付も祭りの伝統的な動きに現代的なアレンジを加えて、POPな躍動感が生まれる。出演者のスキルの高さ、しかも皆、楽しそうに踊るので、こちらも座っているだけでは、なかなかストレスフルなので(笑)、上半身だけご一緒にダンスパート、参加できるコーナーもあるので!ここで思い切り(お隣さんに迷惑にならない程度に)やってみよう。


中盤近くで、コロナ禍の様子が舞台上に。スクリーンが映し出される、誰もが一度は見たことがある絵、病院やビル、トイレ、そこかしこにあった、と記憶。



アルコールスプレー(今もあるが)、コロナの予防接種、注射を打つ人の頭、髪の毛を完璧に覆っている。扇子をマスクに見立てたり、ソーシャルディスタンスを気にする人がいたり。コロナ禍真っ只中だったら、かなりシビアな気分になるが、26年3月、コロナ禍もすっかり落ち着き、ちょっと懐かしかったり。



そして再び、祭りのシーン。子供達が登場、男の子は頭に角、なんともキュートな鬼たち。女の子は揃いのおかっぱ頭。太鼓を叩いたり、踊ったり、これがかなり達者なので!そして大きな金のわらじが!








これは福島のわらじ祭から、この大きなわらじを客席でみんなで!ここは大盛り上がり、客席をわらじがうねりながら!休憩なしのノンストップ、盛り上がって、盛り上がって、あっという間の1時間25分ほど。なお、撮影OKタイムもあるので、スマホの充電はしっかりとしておきたい。

なお、振付のラッキィ池田さんから、わらび座とのご縁や今回の作品についてのコメントも。
ーーわらび座さんとのお仕事はいつ頃から?
池田:お付き合いが始まったのは、『アトム』という作品を横内謙介さんが新しく書き直して、そのミュージカルからのお付き合いで。そこから他のわらび座さんの作品もやらせていただいてます。コロナ禍も落ち着きましたが、横内さんがコロナや災害があると祭も止まるし、イベントや演劇も止まる、もう本当に無力。それを止まらせないようにその願いを込めて横内さんとわらび座さんが作る、僕はちょっと振付をさせていただいてます。わらび座さんは75年の歴史がありますので、代々、引き継がれている皆さんの踊り、東北のお祭りがベースになっています。でも東北6県の祭が集結してやると凄いですね!みんな大掛かりで。もう本当に多種多様で、色も違うし。なかなかバラエティーに富んでて、それ一度に見られるのはすごいなと思います。僕も東北のお祭りを全部観ているわけではないのですが、集結してやると凄い、お祭り一つ一つの気持ちが…ここに来ると6つのお祭りが一度に全部観られる。全部のお祭りを毎年行ってる人はいないと思いますし。
ーー中盤でコロナ禍のシーンがありますね。
池田:初演は23年ですから、あの時はまだまだ生々しかった。本拠地わらび劇場がある本拠地に、僕たちはまだコロナが収まってはいない頃に東京から行くわけですよ、東京から人が来る、ちょっと怖いぞみたいな…山の中にはコロナないですからね。 万が一ですけど僕たちがうつしちゃたら大変なことになるし、 僕も心配だったし、大事には至りませんでしたけど。そういう緊張感がありました。
ーーコロナ禍のシーンを見るとパーテーションとかあったなとか。
池田:人と人の距離も制約があって、市民警察みたいなのがありましたね。2026年になって落ち着きましたが。
ーー単純なエンターテイメントなショーではなく、ちゃんとストーリーが芯にありますね。
池田:そうですね。 ただ最後の岩手のさんさ踊りを見ると、人が亡くなったり、いろんな悲しみも、出会いも別れもいろんなことがあるんだけど、全部この祭りが飲み込んでいく、じゃないけれど、今年も来年もっていうことがあるので、その祭りによって悲しみだとかとかが癒されていく、その歴史なんだな。だから横内さんは祭りを止めちゃいけないっていうようなことを描きたかったんじゃないかなと思います。
ーーノンバーバルですので海外の人もわかりますね。また、後ろのスクリーンでちゃんと日本語と英語で説明も出てますから。今回、東京初上演ですね。
池田:横内さんは何度もノンバーバルをコロナ禍も含めてチャレンジしてましたし。ただなかなか難しいところもありますね。我々の作品はぜひノンバーバルで成功してもらいたいっていう思いがあって、もう本当に何かのきっかけでうまく海外とかにも行けると素晴らしいんじゃないかなと思っております。 10日間ぐらいやりますのでね、ぜひ遊びにいらして、祭りを体感して、太鼓を叩いてね、提灯振ってお祭りを盛り上げて、 手拍子でも参加していただけると嬉しいなと思います。
東京公演概要
日程・会場:3月14日(土)~3月22日(日) 新宿 東急歌舞伎町タワ-6F THIEATER MILANO-Za
主催・企画・制作/一般社団法人わらび座
助成/秋田県(企業版ふるさと納税活用)
協力/東急株式会社
後援/一般社団法人東北観光推進機構、
一般社団法人秋田県観光連盟、青森市、秋田市、盛岡市、山形市、仙台市、福島市
子ども招待応援協賛/株式会社パ-ムヒル
令和7年度文化庁 劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業
特設サイト URL:http://matsuri-theater.jp


