2019年早々に上演される話題作、銀岩塩 VOL.3 LIVE ENTERTAINMENT『神ノ牙-JINGA-転生』の製作発表会が執り行われ、その内容が明らかになった。
この作品は、2018 年 10 月4日(木)24:30 より TOKYO MX にて放送中のドラマ「神ノ牙−JINGA−」の舞台化ではあるが、LIVE ENTERTAINMENT『神ノ牙-JINGA-転生』では、ドラマ「神ノ牙−JINGA−」の裏側のストーリーにエ ンターテイメントを加えた形の上演になるとのこと。製作総指揮はテレビシリーズの最新作で主演を務める井上正大、脚本は塩田泰造。
『牙狼<GARO>』シリーズは 2005 年にテレビ東京系列で放送をされ、ハイクオリティな特撮映像技術、そ して徹底的に構成されたストーリーが融合して生み出されるミッドナイトアクションホラードラマという従 来にない独特の世界観が話題を呼び、テレビ、劇場版で様々なシリーズを世に出していき、現在に至るまで ファンを魅了し続けているロングヒット作品。昨年、銀岩塩によって、劇場版「牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA-」公開に先駆け、ジンガに焦点を合わせ TV シリーズ「牙狼<GARO>-GOLD STORM- 翔」の最終回から劇場版「神ノ牙」へと続く、空白の時間を舞台化している。
11月20日、会見前にPVが流れ、MCから作品の解説があった。それからテーマ曲が流れ、キャストが登場、 井上正大(御影神牙/ジンガ)、山本一慶(瞬神サーシャ) 、伊波杏樹(友葉・Wキャスト)、 小田えりな(AKB48)(友葉・Wキャスト)、 正木郁(炎神ルカ)、松野井雅(アルヴァ、アミリ)、湯本美咲(ケルス)、 岩田有弘(ルミド、ミドウジ)、中村誠治郎(武神フギ)が順番に。衣裳着用なので会場が一気にLIVE ENTERTAINMENT『神ノ牙-JINGA-転生』の世界に。
まず、今回の総指揮で、演出、そして主演の井上正大が挨拶「いよいよ始まったという思いです。前回は10年以上続く牙狼シリーズの初の舞台化をさせていただいて・・・・・製作総指揮、演出、主演やらせていただき、名前だけは大層な感じですが(笑)、この牙狼シリーズを表現できるように、一大エンターテイメントとして銀河劇場でお客様を楽しませることができるように頑張っていきたいと思います」と決意をみなぎらせた。
それから出演者が順番に挨拶、「昔から知っている作品に携われていただけるのは誇りに思っています。全力で取り組ませていただきます」(山本一慶)、「歴史ある作品に関わらせていただけるということで、しっかりと世界を学び、伝えられるように頑張っていきたいと思います」(伊波杏樹)、「このような世界観が壮大な舞台に「出るのは初めてです。すごくワクワクしています。素敵なキャストの皆さんからたくさん学べるように頑張っていきます」(小田えりな(AKB48))、「牙狼シリーズに出させていただけることは心から嬉しく思っています。『牙狼』の二作目の舞台なので、僕も精一杯このシリーズのために頑張ろうと思います」(正木郁)「銀岩塩さんの旗揚げ公演から参加させていただいております。牙狼には10年近く携わらせていただいてます。私にとって家族である人たちをこのような場所でクリエイティヴな表現活動ができるのは本当に嬉しく誇りに思っています。銀岩塩さんと牙狼の歴史を知る私だからこそ、安心感となるような存在になるように携わる皆様を引っ張っていくという自信と緊張感と責任感を持って・・・・・。今まで映像で表現されていた唯一無二の幻想的な牙狼の世界感を舞台で爆発させられるように豪華なキャスト陣とクリエイティヴなプロフェッショナルなスタッフさまと共に歩んでいきたいです」(松野井雅)、「前回の公演で初舞台をやらせていただき、今回で二度目の舞台、今度な劇中で歌を歌わせていただくので、猛特訓中です。衣裳はメイクさんも衣裳さんもすごくこだわっていらっしゃるので、役に対する愛情が深まっています。新年の一発目の舞台、盛り上げていきたいです!」(湯本美咲)、「柄の悪い格好をしていますが(笑)、この格好とは正反対で『牙狼』が好きで好きで前回もこのステージをやらせていただき本当に二度目のチャンスをいただけた。前回公演と同じ役で、エンタメ感満載の、ファンタジーもありながら、コメディータッチもありますので楽しい舞台になっています」(岩田有弘)「『牙狼』シリーズは昔からずっと出たいと思っていて、近い友人たちが自慢げにずっと出てて(笑)、自分もこの作品に携われて光栄に思います。フギという役、最大限に発揮して貢献したいと思います」(中村誠治郎)とメンバー全員の挨拶。
それから、この世界観バッチリの衣裳については「僕が一番古い衣裳(笑)、みんな新しい衣裳でいいなーと(笑)、愛着のある衣裳で、役はちょっと変態志向ですが(笑)、受け入れられるかどうかわかりませんが・・・・・」(井上)、「すごい作り込まれていて役者としてはテンションがアップします。役に入り込む入り口としては、素敵な衣裳を作っていただいて・・・・・役所は瞬神ということでスピードを生かしたアクションをつけていただけるかな、と」(山本)「修行中の身なのでわからないことがたくさんありますが、思い切り、友葉役でこの世界を生きられたらと。衣裳は脱いだら結構、羽とか、いろいろ(笑)、この衣裳のように明るさを発揮できたら」(伊波)「普段はAKB48のメンバーとしていろんな衣裳を着ていますが、友葉の衣裳は黒と黄色でかっこよさもあって綺麗でもある。演じるのが楽しみです」(小田)「今までの人生の中でこんなに高貴な衣裳はきたことがない!気持ちが高ぶります。炎も使って、映像もとても綺麗で、どういう作品になるのか、殺陣も楽しみです」(正木)「同じ衣裳を何年も着させていただけるとは!靴は二代目です。ドヤ顔でここまでやってきました!新しいキャラクターとマッチできるようにアルヴァという役も皆様に楽しんでもらえたら」(松野井)「こんなに手の込んだありがたい衣裳!実際にはもっと派手になります!」(湯本)「前作同様の衣裳です。作り込む武器もあるので、楽しめる要素。今回の衣裳は黒田さんで、この牙狼シリーズをずっと作ってくれた衣裳さん!正真正銘の牙狼の世界観が生み出されるのではないかと思っています!」(岩田)「今年、39です(笑)、こんなかっこいい衣裳で、おじさんなのに恐縮です。ずっと殺陣をやってきたので、殺陣を!」(中村)。
演出面では井上正大からかなりバージョンアップするというコメント、「プロジェクション・マッピングだったり、生歌だったり、オーケストラを入れて生演奏を聴いていただいたり。てんこ盛りな作品になると思います。マニアックですが、新しいものを作っておりまして・・・・・・新しい紗幕を、日本初になると思います!どう映像と融合させるかっていうのを楽しみにしています。見たことのない舞台になっていると思います!」と語る。
ここで原作の雨宮慶太からのメッセージが届いた。
「牙狼の世界の魔獣ホラーは文字通り恐怖であり、魔の存在です。そして対する存在が魔戒騎士なのです。それは神の力を持った騎士と言えるでしょう。ジンガは魔でありながら神の力を持つ存在なのです。それは対極ではなく、実は合わせ鏡であるという主題がジンガの神の牙の物語なのです」
これを受けて井上正大は「この言葉を受けて僕はこの作品をどうしていこうかと考えているところです。この10年以上続いている作品の世界観を崩さずに一人でも多くのお客様にこのシリーズの世界観を楽しんでいただけるように頑張ります」と決意を新たに。
あとこの作品ではヒロインの友葉がWキャスト、よく見ると衣裳の細かいところが違っているというこだわりぶり。「修行中の女の子、まっすぐで一番弱い友葉がジンガと出会ってどう変わっていくのか、その未来を楽しみに」(伊波)「伊波さんと同じ役ですが、お互いに違った部分を出せたらいいなと」(小田)。
それから会見も押し迫ったところで影煌騎士・狼是(えいこうきし・ローゼ)(注)の登場!派手な音楽で!拍手と「おお〜」の声と!スーツアクターはTVドラマと同じく和田三四郎。
現在放送中の作品の舞台化であるが、単純な舞台化ではなく実は「テレビドラマでは幾つかの謎を残してあったり。舞台を観れば『実はこういうこなんじゃないかな?』とわかるようになっています」と井上。もちろんお初でも楽しめる作品、この舞台を入り口にして世界観を楽しんでも。
最後に「10年以上の歴史に恥じない舞台にしたいなと。最強のスタッフ陣、素敵なキャスト陣みんなの力で!1月5日からの年始早々に最高の舞台を届けられるように!」と締めくくり、会見は終了した。
(注)影煌騎士・狼是(えいこうきし・ローゼ)
神牙が漆黒の鎧を纏った姿。
所々が赤みを帯びた鎧の形状はジンガのホラー態に似ており、鬼のような2本の角が特徴。刀身の赤い魔戒剣を武器としてホラーを討滅する。
鎧召喚の動作は自身を中心として螺旋状に円を描いた後、左手を挙げて独特のポーズを取る。
通常時の魔戒剣は、gold storm 翔、劇場版 牙狼-神ノ牙- の物を軽くリペイントしたもの。
<概要>
「メシアの吐息」と呼ばれるトミノが千年に一度、目覚める時、 第一魔層の下獣たち(ホラー)が一斉に騒ぎ始めた。
「ジンガ ザ コニオ ヨスル」
「ジンガ ザ コニオ ヨスル」(魔界語で「ジンガがトミノを喰う」)
時を同じくして
独立系ホラー討伐組織「狼の穴」で
修行中の魔戒法師の卵トモハが
ホラーの群れに襲われ、
ホラーの王と呼ばれる銀髪の男に遭遇した。
…第一魔層と人間界、
騒ぎの渦中にいるホラーの名は、ジンガ。
かつてメシアにさえ挑んだ、神をも恐れぬホラー。 トミノを崇める強力な魔人獣サーシャ、フギ、ルカが 叛逆の下獣ジンガ討伐に乗り出す時、北の極みの森のオンタケが嗤う。 ジンガなどという下獣は、もはや何処にも存在しない。 奴はすでに、輪廻の螺旋の中で、次の人生を歩んでおる。
魔戒騎士 御影神牙としての人生をな。
神をも恐れぬホラーの生き様を 芝居・映像・ダンス・アクション、全てのエンターテイメントを含めて鮮烈に舞台化。
銀岩塩 Vol.3 LIVE ENTERTAIMENT「神ノ牙-JINGA- 転生」 ホラージンガと、大ヒット放送中のTVドラマ「神ノ牙-JINGA-」の魔戒騎士御影神牙との関係とは…!?
<銀岩塩とは?>
地殻変動で海水が陸に閉じ込められ長い年月をかけて化石化した「岩塩」。大いなる自然の力で生命の母、海が凝縮 された結晶に特別な輝きを放つ「銀(Ag)」が融合。壮大なファンタジーと緻密な心理描写を融合し、新しいエンターテイメントをうみ出す、舞台プロデュースユニットである。2015 年に立ち上げ、旗揚げ公演を本多劇場で『ジアース アート ネオライン 神聖創造物』~その老人は 誰よりも 若かった~を上演し、話題 を呼び、Vol.2 では全労済スペース・ゼロにて『牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA-』を上演。わずか 3 回目の公演で銀河劇場へ進出するな ど、今後を目を離すことができない新進気鋭の注目団体である。
<キャスト>
井上正大/山本一慶 伊波杏樹(Wキャスト)・小田えりな(AKB48)(Wキャスト) 正木郁/ 松野井雅 清水佐紀 福圓美里(クロジ)(Wキャスト)・名塚佳織(Wキャスト) 宮城紘大 仙石みなみ(Wキャスト)・磯原杏華(Wキャスト) 湯本美咲/岩田有弘/中村誠治郎 ほか
【公演概要】
銀岩塩 Vol.3 LIVE ENTERTAINMENT『神ノ牙-JINGA-転生』~消えるのは俺じゃない、世界だ。~
総指揮:井上正大
脚本:塩田泰造
監修:雨宮慶太
協力:東北新社
上演期間:2019 年 1 月 5 日(土)~14 日(月・祝)
場所:天王洲銀河劇場
銀岩塩公式サイト: http://www.ginganen.com/
(C)2018「JINGA」雨宮慶太/東北新社
取材・文:Hiromi Koh