『歌劇派ステー ジ「ダメプリ」ダメ王子 VS 完璧王子』、神レベルのナルシストなダメ王子と全てにおいてパーフェクトな完璧王子、さてこの2人が交わると・・・・・?!

女性向けスマホゲーム『DAME×PRINCE』(デイムプリンス)を原作とする舞台『歌劇派ステージ「ダメプリ」ダメ王子VS完璧王子(パーフェクトガイ)』(通称:ダメステ)「恋のお相手は美形!王子――でもダメ男!」というキャッチコピーと「ダ メ王子を愛で育てる」という今までにないジャンルで、多くの乙女の心をつかんでいる女性向けスマホゲームである『DAME×PRINCE』(デイムプリンス)を 原作とした作品、舞台完全オリジナルストーリーと舞台ならではのオリジナル楽曲&ダンスでLOVEルートとDAMEルートが用意されている。公開されたのはLOVEルート。

開演前に前説があるが、ここで観客参加場面の説明があり、手振り身振りを練習するので、早めに席についてレクチャーを。それから鐘が鳴り響き、始まる。最初に登場するのは『完璧』を自認する新国家の王子ルオーシュ(徳山秀典)、手には封筒。そして「ダメプリの始まり、始まり〜」。オープニングは賑やかで各キャラクターの紹介があり、ここで大体のことがわかるようになっている。騎士のテオ(橘りょう)と守護獣のグリまる(齋藤彩夏)、歌劇と銘打っているだけあって歌やダンスはふんだんに。各キャラクターがいわゆる『キャラ立ち』。

 

第一皇子リュゼ(大見拓土)と宰相であるクロム (汐崎アイル)の関係性などがコミカルに表現。第二皇子メア(三原大樹)は引きこもり、周囲に対して殻を被っている。メインキャラクターのダメダメなナレク王子(滝澤 諒)、しかし元気いっぱいで自信たっぷりナルシスト、3人の親衛隊、手にしているうちわなどの応援グッズが微笑ましい。長い髪をなびかせるヴィーノ公爵(松本祐一)、存在感が濃い騎士のリオット(進藤 学)。『役者』は揃った。この新しい国の建国パーティに招待された彼ら、このパーティのホストは王子ルオーシュ、何から何まで完璧にこなす。さて、このパーティが無事に・・・・・・終わるはずもなく、なのである。

ナレク王子のナルシストの愚直なまでのまっすぐぶりはコミカルさを超えて、もはや『神』レベル、それを滝澤 諒ががっちりと表現する。王子ルオーシュ、この完璧ぶりもさることながら、歌が!朗々と歌い上げるシーンはショーストッパー。1幕の終わり近く・・・・・・この完璧な王子ルオーシュ、何やら・・・・・・。2幕では様々なことが明らかに、そしてナレク王子たちは・・・・・・。お笑いシーンもふんだんに、歌劇ならではの歌、ダンス、そして後半は殺陣やアクションもたっぷり。すったもんだを乗り越えた先は、王子ルオーシュは、ナレク王子は・・・・・・・ここはご想像にお任せだが、バッドエンドではないのでご安心を。最後は楽しくみんなで歌って踊って、ここで最初に練習した振付で盛り上がれる。笑って、ドキドキ、エンタメ要素満点。公開されたのはLOVEルート。もう一つのDAMEルートも合わせて観ればより面白い。気楽に楽しく観劇できる作品だ。

なお、ゲネプロ前に囲み会見が行われた。登壇したのは、ナレク役の滝澤 諒、ルオーシュ役の徳山秀典、リュゼ役の大見拓土、クロム 役の汐崎アイル、グリまる役の齋藤彩夏。まずは滝澤 諒、開口一番に「よお、お前たち!待たせたな!」といきなり!ナレクで!つかみはOK!「座組みがすごく明るくっていい環境で、稽古をしてきました。経験値の高い先輩たちがいらして、わからないところは先導してくださったし、僕たちの熱量もわーーとやってきたので・・・・・いい雰囲気が作品の味になっています。そういう作品の良さにプラス、この座組みにしか出せない雰囲気を劇場で味わってほしいなという気持ちです」徳山秀典は「アニメなどのキャラクター、2.5次元で現れて、どれだけ・・・・・ダメ人間もここまで極めるとすごいんだなと」語る。大見拓土は「キャスト全員で『ダメプリ』の世界観を全力でお届けしたいと思っています」と挨拶した途端にクロム から「さすがでございます!」と賛辞が(笑)。汐崎アイルは「こういう関係性ができている座組みですので、僕たちは楽しんで、やっていきます。お客様にも是非楽しんでいただければ。この作品はびっくり箱のようなものでいろんな瞬間にいろんなものが飛び出しますので、楽しんで!劇場で体感してください」と挨拶。齋藤彩夏は「王子たち、とにかくかっこいいので劇場で体感してください!」とコメント。稽古中のエピソードでは滝澤 諒は「本読みで徳さんが・・・・・」そこで本人から「他の人のセリフ読んじゃってしかも自信満々で(笑)」と・・・・・完璧王子なはずだったのでは(笑)。なかなか和やかで自由な稽古場だった様子。演じるキャラクターの魅力については滝澤 諒は「ひたすらにまっすぐなバカです。わかりやすくて・・・・・いい意味で周りを顧みずに自分の姿勢を貫いていくところに僕は一国の王子をしての品格をすごく感じるなというところがありますので、普段生きていて『こんなにまっすぐな人間はいない』と思うので、ナレクが作っていく物語であったり、生きていく中でこの世界観に導いていけるポジションであったらいいなと」とコメント。徳山秀典は「2018年、一番面白い舞台です(ここで「おおおお」の声が!)。ダメ王子vsカンペキ王子ですが、果たして本当にカンペキなもの・・・・・カンペキに貫いたばかと・・・・・どういう風に交わっていくのか、ここがすごい見所」と語る。大見拓土は「この作品にはたくさんドラマがあります。リュゼはそのドラマをうまくかわしていくというか自然とかわしていくところを出したい。会話をしすぎないっていうか・・・・そういうところにダメな部分があるので、そこを出していけたら」と語る。
汐崎アイルは「自分だけのドラマではなく、誰かのドラマが濃厚にあるので、そういう部分にも焦点を当てていく、そこに注目していただきたいです。進藤 学くんとお互いに『保護者』のポジションをやるっていうことは・・・・・・劇場で注目してください!」と語るが、ここも見所、いたるところで『保護者』愛が!齋藤彩夏のグリまるはムードメーカーの声が!また「グリちゃんもバカやってます」の声も!
最後にPRタイム、「たくさん楽しんでいただける作品です」(齋藤彩夏)、「良き塩梅で、素晴らしき王子を奉って!」(汐崎アイル)、「原作同様に舞台も愛していただけるように」(大見拓土)、「ファンの方々、皆さんが一体になって盛り上がれるシーンもあるので一緒になって盛り上がっていただけたら!大声出して笑ってください」(徳山秀典)、「歌があって、ダンスがあって、芝居があって、殺陣があって、ザ・エンターテイメントショーってことで!お客様も一緒になって楽しむのも見所の一つです。同じ感情になっていただいて、アトラクションのように!楽しんでいただけることは間違いないので!」(滝澤 諒)。ワクワクとドキドキとちょっと驚きの真相、いい雰囲気の座組み感が伝わる会見と舞台、きっと!見終わった後は・・・・・・ちょっとハッピー!

✳︎なお、『歌劇派ステージ「ダメプリ」ダメ王子VS完璧王子』Blu-ray Disc発売決定!アニメイトほか全国のショップで2019年4月26日(金)に発売予定。劇場でBDを予約した方全員が参加できるイベント、そして劇場予約とは別に、アニメイトで予約・購入した方が抽選で参加できる発売記念イベントの開催も決定。どちらのイベントにも、滝澤 諒、大見拓土、三原大樹、橘りょう、進藤 学、徳山秀典が賑やかに出演予定。予約方法や申込期間などそれぞれ異なるので、『ダメステ』公式HPまたはアニメイトHPで詳細の確認をお忘れなく!

<あらすじ>
大陸に、新たな国が建国された。その記念すべき建国パーティへと招待され、続々と新国家へと向かう各国の要人たち。
武力国家「ミリドニア」からはナレク王子、ヴィーノ公爵、騎士のリオット。
宗教国家「セレンファーレン」からは第一皇子リュゼ、第二皇子メア、宰相のクロム。
山間の弱小国家「イナコ」からは名代として騎士のテオと守護獣のグリまる。
それぞれ意気揚々と集まってくるが、この王子たちは一癖も二癖もあるいわゆる――ダメ王子! もちろん何も起こらないはずはなく、パーティは大混乱! そこに現れたのは新国家の王子ルオーシュ。新しく王子となったルオーシュは何もかもこなせる完璧王子で……!?
原作は、好評配信中の女性向けスマホゲーム『DAME×PRINCE』(デイムプリンス) 、通称ダメプリ。クセの強い王子たちが原作そのままに舞台上でも大暴れ! 歌ありダンスあり殺陣あり、そして笑いありの過激な歌劇派ステージ!

<キャスト>
[ミリドニア]
ナレク役:滝澤 諒、ヴィーノ役:松本祐一、リオット役:進藤 学
[セレンファーレン]
リュゼ役:大見拓土、メア役:三原大樹、クロム 役:汐崎アイル
[イナコ]
テオ役:橘りょう、グリまる役:齋藤彩夏
ルオーシュ役:徳山秀典(友情出演)

【公演概要】
日程・場所:2018年12月1日~9日 AiiA 2.5 Theater Tokyo
原作:DAME×PRINCE(NHN PlayArt株式会社)
原案:NHN PlayArt株式会社
演出/脚本:八十島美也子
音楽:中村博
振付:田中むねかず
主催:DAME×STAGE製作委員会(ムービック/サンライズプロモーション東京)
公演 HP:http://www.damepri-stage.com/

文:Hiromi Koh