2019年早々に上演される話題作、 TOKYO MX にて放送していた「神ノ牙−JINGA−」の舞台化ではあるが、LIVE ENTERTAINMENT『神ノ牙-JINGA-転生』～消えるのは俺じゃない、世界だ。～では、ドラマ「神ノ牙−JINGA−」の裏側のストーリーにエ ンターテイメントを加えた形の上演になる。製作総指揮はテレビシリーズの最新作で主演を務める井上正大、脚本は塩田泰造。
『牙狼<GARO>』シリーズは 2005 年にテレビ東京系列で放送をされ、ハイクオリティな特撮映像技術、そ して徹底的に構成されたストーリーが融合して生み出されるミッドナイトアクションホラードラマという従 来にない独特の世界観が話題を呼び、テレビ、劇場版で様々なシリーズを世に出していき、現在に至るまで ファンを魅了し続けているロングヒット作品。昨年、銀岩塩によって、劇場版「牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA-」公開に先駆け、ジンガに焦点を合わせ TV シリーズ「牙狼<GARO>-GOLD STORM- 翔」の最終回から劇場版「神ノ牙」へと続く、空白の時間を舞台化している。
初日に先駆けて披露されたのはプロローグとオープニング。舞台に紗幕がかかり、そこに映像が映し出される。幻想的かつファンタジック、そこに生の音楽が流れる。舞台の天井に近いところでのパフォーマンスがアクロバテックで目を見張るものがある。そしていよいよ、という雰囲気になり、セリフが響き渡る。原作の世界観が舞台上にリアルに出現、そしてオープニングの楽曲がかかり、キャラクターが登場、テレビシリーズもそうだが、独特のタッチの映像、これが紗幕に映し出される、これから起こる物語を想起させるには十分だ。テレビを視聴していたファンなら「きた、きた！」と心の中で叫ぶところ。
舞台撮影終了後に囲み会見が行われた。登壇したのは井上正大（御影神牙/ジンガ）、山本一慶（瞬神サーシャ）、 小田えりな(AKB48)（友葉・Wキャスト）、正木郁（炎神ルカ）、松野井雅（アルヴァ、アミリ）、岩田有弘（ルミド、ミドウジ）、中村誠治郎（武神フギ）。
まずは岩田有弘が挨拶「初日に向けて各ジャンル、準備はしておりましたが、細部にわたるこだわりを持っておりまして、ゲネプロという形ではないのですが」と前置きし、「細かいこだわりから入っている作品ですので、ギリギリの時間まで、製作総指揮の井上さん始め、キャスト、各セクション、映像、音響、一致団結してやっております。初日に向けてみんなの気持ちのこもった作品になっています。楽しみにしていただければと思います」とコメント。次に主演でもある井上正大は「本当は（全部）お見せしたかったんですが、どうしてもこだわりまして。映像、アクト、ダンスも絡み・・・・すべての要素を含むプロローグからオープニングまでやらせていただきました。このようなシーンが続いておりまして、とてもライブエンターテイメントとしてはかなりのものになってきております。最後までブラシュアップ作業を続けていきます」と挨拶したが、プロローグ、オープニングだけ見ても細部の表現にこだわり抜いたことがよくわかる出来栄え。「素晴らしいキャストも揃っています。大きな作品になっています。皆様、劇場に足を御運び下さい」とコメント。瞬神サーシャ役の山本一慶、「細部までこだわって一人一人が自分のできることをして最大限の努力をして作品を・・・・・最後の最後まで！初日まで楽しみにしていただけたらと思います」とコメント。友葉役の小田えりな(AKB48)は「ついに初日を迎えます。友葉として一生懸命にこの世界を生き抜いていきます。最後まで頑張っていきます」と挨拶。炎神ルカ役の正木郁が続いて挨拶、プロローグ場面では武神フギ役の中村誠治郎と共にインパクトのある登場。「それぞれのジャンルの方々がこの年末年始にできることを精一杯にやって時間をかけてやってきました。素敵な部分が伝わると思います。最後の最後までそれぞれが最高のパフォーマンスができるように準備しています。120パーセントの気持ちで取り組んでいます！」アルヴァ、アミリの２役を演じる 松野井雅、「これは歴史ある作品で、今まで映像で表現されていた世界観をライブエンターテイメントとして舞台で表現できることを嬉しく思っています。私自身がファンなので！」と初日に向けてテンションがアップ。「アクトスーツが動くのが見られるのはなかなかないこと。この世界観にはぴったりの生演奏！これがすごく嬉しく、長年アミリという役をやっております。今回は新しいお客様も見に来てくださるのかなと・・・・今までのファンの方には安心してみていただける存在でいられるように頑張りますし、キャストの皆様の魅力を！楽しみにしてて下さい！」と熱いコメント。ルミド、ミドウジの２役を演じる 岩田有弘は「前回の舞台の時はミドウジというオリジナルキャラクターを演じていました。２回目なので、シリーズ化したので人気キャラクターになったのかな？と（笑）思いながらやらせてもらっていますので、一回目を見た方でも楽しめる作品になっています」と語る。武神フギ役の中村誠治郎は「舞台に出るようになって14、5年経つのですが、このシリーズには本当に出たかった」とまずひと言、『夢は叶う』といったところ。「これが繋がっていけるようにみんなで力を合わせて！普通の舞台とはちがうので、すごく新しい舞台、2019年のスタートにふさわしい作品、是非、劇場へ！」とコメント、プロローグでは、もう作品の風景に早くも馴染んでいる感があり、貫禄も見せた。
井上正大は「前回はやりきったと思ったんですが」といい「さらにモリモリにバージョンアップさせて・・・・・舞台でしかできない表現を盛り込んでいます」と胸を張る。考えられる限りやれることは全部やってみた様子で「皆さんが笑顔で帰れるように、皆さん、楽しみにしててください」とコメント。
プロローグとオープニングだけのお披露目であったが、生演奏、芝居、ダンス、アクション、映像、音、これらが一体となって、のライブエンターテイメント、かなりのキャストから『こだわり』という言葉が出たが、このこだわりこそが、今回の作品の『肝』となっている様子。「稽古場でも重点的にやって・・・・」と山本一慶。また、今回の紗幕はただの紗幕ではない！ここに映像が映し出されるのだが、この効果はかなりのもので、作品の世界観をよりイメージしやすくなっており、テレビシリーズを視聴していたファンなら、納得の光景、シーンになっている。こだわり抜いたオリジナルな紗幕なのである。岩田有弘から『実験』というフレーズも出たが、こういったチャレンジこそが新たな作品を生み出す。稽古場では小田えりなが座っていたところに井上正大が「グミ。食べる？」といったそうで「私、グミ、苦手なんです」と暴露し、ここで皆大笑い（「チョコレートだったら」（小田）「重大なミスを犯しました（笑）」（井上））。また「いろんな角度で物語が展開する」と正木郁。またダンサー陣の動きも注目ポイント。
稽古は大変だったようだが、雰囲気は和気藹々。小田えりなは「キャストの皆さんは実力があって皆さんにお世話になってます。普段はAKBから出たことがなかったので」とコメント、また井上正大から見た小田えりなは「覚えが早い！」と絶賛、「日頃、ダンスとかの振りを覚えたりしているからなんだと思いまして、身体的な覚えがめちゃくちゃ早い！」とコメント。また友葉はWキャストなので「色の違いを楽しんでいただけたら。えりなちゃんは清楚な感じで」といいそれを受けて「頑張ります！」と小田えりな。
最後に井上正大は「キャストの力、スタッフの力、皆さんの力の寄せ集めで一人一人が最大のパフォーマンスをしながら創っております。完成した作品を一人でも多くの方に見ていただけると嬉しいです！」と締めて会見は終了した。また公演DVDも発売決定、ロビーにて予約受付！
＜概要＞
「メシアの吐息」と呼ばれるトミノが千年に一度、目覚める時、 第一魔層の下獣たち(ホラー)が一斉に騒ぎ始めた。
「ジンガ ザ コニオ ヨスル」
「ジンガ ザ コニオ ヨスル」(魔界語で「ジンガがトミノを喰う」)
時を同じくして
独立系ホラー討伐組織「狼の穴」で
修行中の魔戒法師の卵トモハが
ホラーの群れに襲われ、
ホラーの王と呼ばれる銀髪の男に遭遇した。
…第一魔層と人間界、
騒ぎの渦中にいるホラーの名は、ジンガ。
かつてメシアにさえ挑んだ、神をも恐れぬホラー。 トミノを崇める強力な魔人獣サーシャ、フギ、ルカが 叛逆の下獣ジンガ討伐に乗り出す時、北の極みの森のオンタケが嗤う。 ジンガなどという下獣は、もはや何処にも存在しない。 奴はすでに、輪廻の螺旋の中で、次の人生を歩んでおる。
魔戒騎士 御影神牙としての人生をな。
神をも恐れぬホラーの生き様を 芝居・映像・ダンス・アクション、全てのエンターテイメントを含めて鮮烈に舞台化。
銀岩塩 Vol.3 LIVE ENTERTAIMENT「神ノ牙-JINGA- 転生」 ホラージンガと、大ヒット放送中のTVドラマ「神ノ牙-JINGA-」の魔戒騎士御影神牙との関係とは…!?
＜銀岩塩とは？＞
地殻変動で海水が陸に閉じ込められ長い年月をかけて化石化した「岩塩」。大いなる自然の力で生命の母、海が凝縮 された結晶に特別な輝きを放つ「銀(Ag)」が融合。壮大なファンタジーと緻密な心理描写を融合し、新しいエンターテイメントをうみ出す、舞台プロデュースユニットである。2015 年に立ち上げ、旗揚げ公演を本多劇場で『ジアース アート ネオライン 神聖創造物』~その老人は 誰よりも 若かった~を上演し、話題 を呼び、Vol.2 では全労済スペース・ゼロにて『牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA-』を上演。わずか 3 回目の公演で銀河劇場へ進出するな ど、今後を目を離すことができない新進気鋭の注目団体である。
＜キャスト＞
井上正大/山本一慶 伊波杏樹(Wキャスト)・小田えりな(AKB48)(Wキャスト) 正木郁/ 松野井雅 清水佐紀 福圓美里(クロジ)(Wキャスト)・名塚佳織(Wキャスト) 宮城紘大 仙石みなみ(Wキャスト)・磯原杏華(Wキャスト) 湯本美咲/岩田有弘/中村誠治郎 ほか
【公演概要】
銀岩塩 Vol.3 LIVE ENTERTAINMENT『神ノ牙-JINGA-転生』~消えるのは俺じゃない、世界だ。~
総指揮:井上正大
脚本:塩田泰造
監修:雨宮慶太
協力:東北新社
上演期間:2019 年 1 月 5 日(土)~14 日(月・祝)
場所:天王洲銀河劇場
銀岩塩公式サイト： http://www.ginganen.com/
(C)2018「JINGA」雨宮慶太/東北新社
取材・文：Hiromi Koh
