性格もバックグラウンドもまったく異なる3人の登場人物が一つ屋根の下で過ごす、わずか9日間のストーリー。タイトルにもなっている「トリスケリオン」、膝を直角に曲げた足を3本、風車状に組み合わせたマーク。フランス・ブルターニュやマン島とシチリア等のシンボルでもある(ブルターニュ半島ではトリスケリオン、マン島とシチリアではトリスケルと呼ぶ)。では、物語におけるこのマークの意味は……?登場人物3名の個性の違いがさまざまなギャップを生み出し、関係性は変化する。最後はあったかい気持ちになれるとのこと。堤泰之らしい作品だ。
「トリスケリオンの靴音」初日コメント
<演出家>
堤泰之:
役者は3人ですが、登場人物は10人くらいいますので、想像力を働かせてお楽しみください。
<キャスト>
碓井将大:
単純に考えて1人30分喋っている。ドキドキ、そしてワクワク。
お客さんと一緒に楽しみたいです。
赤澤ムック:
演技の面白さが詰まっている作品です。
久々の舞台俳優に緊張 しますが精一杯頑張ります。
粟根まこと
美男と美女に挟まれて、おじさん、右往左往です。
<STORY-あらすじ->
とある田舎町。町の活性化をはかるために様々な取り組みが行われていたのだが、その中に、町出身の彫金家見城海山の工房を資料館として公開しようというプロジェクトがあった。海山が亡くなって十数年。担当になった建設事務所職員佐久間(碓井将大)はまだ若く、海山のことをよく知らないのだが、資料館の開設のために奔走する。
資料館の管理人を任されたのは、海山の弟子だった男土門(粟根まこと)である。土門は海山が亡くなった後も毎日生家に通い、掃除をし、花を生けていた。佐久間は土門から海山の破天荒なエピソードをいろいろ聞かされていくうちに、徐々に海山に興味を持ち始める。
資料館のオープンまで1ヶ月を切ったある日。一人の女(赤澤ムック)が現れる。女は海山の娘だと名乗る。女を見た土門は驚く。彼女は海山の失踪した妻と瓜二つだった・・・
女の出現によって、プロジェクトは思わぬ方向へ向って行く。海山の知られざる過去とは?偶然出会ってしまった三人を結ぶ運命の糸とは?その謎を解き明かす鍵となるのは、海山の残した1点のペンダントだった。そのペンダントにデザインされていたのは三脚巴、すなわちトリスケリオン。
【公演概要】
東京公演
2018年 3月28日(水)~4月8日(日)
赤坂RED/THEAER
大阪公演
2018年 5月11日(金)~5月13日(日)
一心寺シアター倶楽
作・演出;堤泰之(プラチナ・ペーパーズ)
出演:碓井将大・赤澤ムック・粟根まこと
公式ホームページ;
http://no-4.biz/triskelion/