舞台『K -RETURN OF KINGS-』熱い想いがほとばしる、「立ち向かってみせるって!」

原作は7人からなる作家集団「GoRA」 と実力派スタジオ「GoHands」が担当。 2012年10月にテレビアニメーション第1 期「K」が放送され、2014年7月に劇場 版「K MISSING KINGS」が全国上映。 そして2015年10月よりテレビアニメー ション第2期「K RETURN OF KINGS」 が放送されました。そして新作として、 全7部作で構成される劇場アニメーション 「K SEVEN STORIES」として2018年7 月より全国劇場にて毎月連続公開という 形で展開され、多くのファンを魅了。
舞台シリーズは2014年8月に初演、翌 年8月に第二章を上演してテレビアニメー ション第1期「K」を舞台化。第3弾はス ピンオフ作品、『K–Lost Small World- 』(小説原作:壁井 ユカコ(GoRA))を舞台 化し、 2017年10月に第4弾として舞台 『K –MISSING KINGS-』を上演。いず れも大好評を博している。
シリーズ第5弾となる今作はテレビアニ メーション第2期「K RETURN OF KINGS」を舞台化。原作が持つ緻密かつ ミステリアスな世界観とスタイリッシュ な演出、個性あふれる美麗なキャラク ターを忠実に再現し、原作に沿ったス トーリーで展開。新キャラク ター、新キャストも迎えた新たな舞台 『K』に期待!

伊佐那社(杉山真宏)のモノローグで始まり、すぐに畳み掛けるようなオープニング、それから物語が動き出す。五條スクナ (とまん)が言う「ゲーム、スタートだ」と。物語の舞台は現実とは微妙に異なった歴史を歩んでいる現代日本。巨大な力を異能の力を持つ7人の《王》が存在していた。彼らは自らの力を分け与えたクランズマンたちとともにクランを形成する。青く結晶する秩序、荒ぶる赤き炎、白銀に輝く不変、そして緑に枝分かれする変革。それぞれの属性を持つ《王》たち。青のクラン《セプター4》を率いる宗方礼司(小野健斗)は多くの重責を担っていた。《黄金の王》國常路大覚の管理下にあった御柱タワー及び《王》を生む謎のドレスデン石盤も今では宗方礼司宗方礼司の下にある。そして先代の《赤の王》周防尊を殺めたことにより生じた《王》殺しの負荷。一方赤のクラン《吠舞羅》のクランズマンであった櫛名アンナ (桑江咲菜)は緑のクラン《jungle》による御柱タワー襲撃を経て、新たな《赤の王》して覚醒し、《吠舞羅》の仲間たちと再び強固な絆を結んでいた。

映像と人力で動かすパネル、効果音、照明で世界観を舞台上に出現させる。白銀のクランズマン、ネコ(柴小聖)と夜刀神狗朗 (岸本勇太)は《白銀の王》である伊佐那社の生存を信じ、彼を探していたが、実は《緑の王》の比水流 (吉高志音)もまた・・・・・・・。御芍神紫(佐々木喜英)に襲撃されたネコと夜刀神狗朗の前についに現れた伊佐那社。活性化する《jungle》、そして《王》たちは・・・・・・がだいたいの流れ。

テレビを視聴していればストーリーは先刻承知であるが、この舞台「K」は世界観を忠実に舞台にのせるだけでなく、ライブならではの迫力と映像を駆使しつつもアナログな表現とクロスさせて独特の表現にチャレンジしているところが大きな特長。キャラクターが疾走するシーンはパネルの動き、俳優の『マイム』、映像を三つ巴にして本当にものすごい速さで走っているかのように見せる。またラスト近くのバトルは音、照明、映像、そして演技の組み合わせ、タイミングなど合わせるのが大変だったと思うが、ここも見応えのある場面となっている。キャラクター同士の関係性、考えていること、過去、想い、それぞれが思い描いている正義や未来、理想としている世界、そんなことを改めて観客に提示する。熱い、熱い、想いがほとばしる、深いところで結ばれる絆、できることは必ずある、諦めない心に観ている方も熱くなれる。ラストの「立ち向かってみせるって!」と叫ぶ伊佐那社、上演時間はノンストップの約2時間。

ゲネプロ前に会見が行われた。
登壇したのは杉山真宏・岸本勇太・柴小聖・桑江咲菜・椎名鯛造・寿里・高田誠・ 小野健斗・茉莉邑薫・木戸邑弥・吉高志音・佐々木喜英・和泉宗兵・とまん。見所に関して杉山真宏は「シロが帰還してからクロやネコ、そこっから動き出す物語が見所」とコメント。ここからドラステックにストーリーが展開、ちゃぶ台会議は必見!岸本勇太は「対人関係が見所」と語る。柴小聖は「シロが帰って来てくれて嬉しいです!」とネコそのまま!桑江咲菜は「冒頭はファンなら心踊る演出!赤の王になったことで・・・・・守られてばかりでしたが、新しい力を!」とコメント、ラストは大活躍!椎名鯛造は「殺陣は必見」と語る。寿里は「群像劇的なものでいろんな関係性が交錯していきます」とコメントしたが、その関係とクロスの仕方は必見。高田誠は「いろんな色が絡まり合って結託して緑を倒すというのが見所」と回答。その結託の仕方は・・・・・劇場で!小野健斗は「しっかり立ち回りあります」とコメントしたが初演から迫力のあるアクション、殺陣はこの作品のハイライト!茉莉邑薫は「いろんなことが起こります」と簡単だが意味深なコメント、木戸邑弥は「やっとアニメ第2期に。色鮮やかな『K』になっています」と語る。吉高志音は「アニメの世界観を超えて」とコメント、舞台でしかありえないライブ感に注目。佐々木喜英は「全員揃いました!」とキャラが揃った喜びを。和泉宗兵は「舞台袖でも献身的に頑張っています!見所は・・・・見えてないですが(笑)」と会見の笑いを独り占め。とまんは「4人ともすごく強くってかっこいい!」とコメント。そして最後に簡単なPR、ほとんどのキャストから「怪我なく」「最後まで」という言葉が出た。殺陣やアクションの多い舞台はそれだけ段取りも多く、覚えることも膨大な量になる。ゲネプロではすでにキャスト全員、息のあったアクションで見応え満点。「千秋楽まで欠けることなく」と杉山真宏、この調子で駆け抜ける!

<出演>
伊佐那社 役:杉山真宏
夜刀神狗朗 役:岸本勇太
ネコ 役:柴小聖
櫛名アンナ 役:桑江咲菜
草薙出雲 役:寿里
八田美咲 役:椎名鯛造
鎌本力夫 役:高田誠
宗像礼司 役:小野健斗
淡島世理 役:茉莉邑薫
伏見猿比古 役:木戸邑弥
比水流 役:吉高志音
御芍神紫 役:佐々木喜英
磐舟天鶏 役:和泉宗兵

五條スクナ 役:とまん

<アンサンブル>
日南田顕久
村上渉
高士幸也
松木里功
永井良
佐藤佑樹
中西智也
新保瑞陽

【公演概要】
タイトル:舞台『K -MISSING KINGS-』
日程・場所:2019年3月1日〜3月10日 銀河劇場
原作:GoRA×GoHands
脚本・演出:末満健一
主催 マーベラス/キングレコード/アルテメイト
<Blu-ray&DVD発売決定!>
2019年7月24日発売
Blu-ray:9800円
DVD:8800円 いずれも税別。特典映像も!
公式HP:https://www.marv.jp/special/stage-k/
© GoRA・GoHands/k-project © GoRA・GoHands/stage k-project