2018年4月に東京芸術劇場シアターイーストで上演され話題を集めたconSeptのミュージカル・ドラマ第1弾『In This House~最後の夜、 最初の朝~』が2019年11月に再演が決定した。
〜‘どんな未来なら僕らは傷つけあわずに済んだのだろう’
短編小説のように繊細で濃密なミュージカルドラマ〜
日本が海外初上演となった『In This House~最後の夜、 最初の朝~』は独白と会話、 歌と音楽が奇妙に入り組んで進行するオフブロードウェイの隠れた秀作。
元アメフト選手から一転、 グラミー賞を含め80年代~90年代の音楽チャート・ナンバーワン曲を12曲も手がけた稀有なキャリアを持つ作者マイク・リードの情緒豊かで哀愁漂うメロディーが、 大人のドラマを知的に紡いだと絶賛された。 まるでよくできた短編小説のページをめくるように、 繊細ながらも凝縮された世界をきっと楽しんでいただけるはずだ。
4人の出演者と4人編成の室内楽で紡がれる静かながらも濃密で上質な劇空間。岸祐二、 入絵加奈子、 綿引さやかは初演から続投、 ジョニー役は初演から変わって、 『ハイキュー!!︎』『宝塚BOYS』などで注目を集める川原一馬が務めることに。
<あらすじ>
とある大晦日、 年老いたヘンリー・アーデンと彼の妻・ルイーサはバージニア州の片田舎にある、 長年住んでいた家を久し振りに訪れる。
壁の岩は一部が崩れ、 ドアのヒンジは片方がなくなっている。 彼らの間にはどこか張り詰めた空気が流れ、 二人は過ぎた時間を振り返る。
そこへ若い二人のカップルがやってくる。 ジョニー・ダマートとアニー・フリードキンだ。 ジョニーが恋人であるアニーを迎えに空港に行った帰り、 雪道に滑ってしまい車が故障で立ち往生しているので助けて欲しいと頼まれる。 その田舎道は携帯が通じないため電話を貸して欲しいと言うジョニーだったが、 あいにくヘンリー達の朽ちた昔の家に電話はなく、 翌朝天気が落ち着くまでその家でお世話になることに。
その大晦日の夜、 4人は代わる代わる自分とお互いの話を語ることになる。
ヘンリーが昔はマイナーリーグで将来有望な野球選手だったこと。
ルイーサとヘンリーが大恋愛をしていたこと。
ジョニーがイタリアからの移民3世で警察官の職に就いているが実は文才があるということ。
そしてアニーは世界中の被災地を駆け回る、 野戦病院の救急看護師であるということ。
楽しげに生い立ちや今の暮らしを語る一方で、 4人はそれぞれの胸に後悔と葛藤、 そして隠し事を抱えていた。
ヘンリーが野球を辞めてしまった理由、 アーデン夫妻の娘が亡くなった経緯、 アニーが自分との結婚に躊躇している理由を理解できないジョニー、 どこかに落ち着くことへの違和感を拭えないアニー。
やがて夜も更け4人は少しずつ胸の内を語り始める。
【公演概要】
公演タイトル:『In This House~最後の夜、最初の朝~』
日程:2019年11月
Book by Sarah Schlesinger & Mike Reid & Jonathan Bernstein
Lyrics by Sarah Schlesinger
Music by Mike Reid
日本語上演台本・訳詞・演出:板垣恭一
音楽監督:桑原まこ
出演:岸祐二、入絵加奈子、綿引さやか、川原一馬
公式HP:https://www.consept-s.com/ith2019/