「陽だまりの樹」など手塚治虫作品の舞台化で話題作を残してきた横内謙介が、2004年初めて劇団公演として手塚作品に取り組み、好評を博したのが『新浄瑠璃 百鬼丸』。少年向けコミックとして描かれた『どろろ』を、歌舞伎義太夫の寵児・竹本葵太夫の協力の下、神話的な語り物=浄瑠璃として再構成した作品で、手塚作品を深く敬愛しつつ、新たな可能性を示した作品として、手塚ファンからも圧倒的な支持を得た。
特に、魔物に肉体を奪われて生まれてきた百鬼丸を、二人の黒衣(百鬼丸の声と影)として表現する演出は、精神と肉体の相克をテーマとして追求した手塚治虫の魂を鮮烈に形象化したと評価された。先頃、新作アニメも放映された『どろろ』、2019年、再び!さらなる『新浄瑠璃 百鬼丸』!
~ あらすじ ~
野心に燃える戦国武将・醍醐影光は、天下取りのために生まれてくる我が子の肉体の
四十八ヶ所を魔物たちに与える取引をする。
四十八ヶ所を失って生まれた赤子(百鬼丸)は川に流されながらも生き抜き、
運命的に出会ったコソ泥の男(どろろ)を供とし、奪われた肉体を取り戻すために
魔物を倒すたびに出る。
そして遂に母との再会を果たす百鬼丸。
しかしその再会は、百鬼丸やどろろに新たな悲劇をもたらしたのだった。
失われたものを、失われた時を、探しに……
母への恋慕に。
父への憎悪に。
【公演概要】
日程・場所:
2019年5月11日(土)~5月19日(日) 座・高円寺1
2019年6月14日(金) 美浜市民文化ホール
2019年6月16日(日) 厚木市文化ホール 大ホール
原作:手塚治虫
作・演出:横内謙介
制作:赤星明光 田中信也
票券:大原朱音 薗田砂枝
制作協力:手塚プロダクション
製作:(有)扉座