ヤングエース(KADOKAWA刊)にて連載中の大ヒット青春漫画「ナナマル サンバツ」(原作:杉基イクラ)。高校での競技クイズを題材と した熱血ストーリーは、全国のクイズファンを中心に話題となり、2017 年7月のアニメ化に続いて、西井幸人・鈴木絢音(乃木坂46)など実力派若手キャストにより2018年5月に初の舞台化。大人気劇団「ヨーロッパ企画」とのコラボによって実現した、毎ステージ、クイズ内容が 変わる「脚本なしのガチクイズ対決」や客席からの応援もOKの応援上映ならぬ「応援上“演”」が好評を博し、劇場は大いに盛りあがった。
ステージ上と客席とが一体となった熱狂的なステージが2019年の ゴールデンウィークに新キャスト(菊池修司、本折最強さとし、乃木坂 46より阪口珠美・向井葉月 ・吉田綾乃クリスティー、ヨーロッパ企画より角田貴志)を迎え、再び!
前作同様、舞台稽古では異例のクイズ練習を行い、競技クイズのリアルを追及したキャスト陣のガチクイズバトル!
開演前は吉田尚記が諸注意をアナウンス。それから、いかにもクイズ番組風な曲でオープニング。初演では主人公が競技クイズの面白さに目覚めていく姿を描いていたが、今回公演は、その後、大会を目指して奮闘する姿が描かれている。全日本U-18クイズ選手権SQUARE関東予選を前に会長である笹島学人(小澤亮太)の故郷である京都に合宿にいくことになった。その前にビデオで大会の様子を確認する越山識(西井幸人)たち、そしていざ、京都へ!ここには笹島の先輩たちがおり、特訓をすることに!そして試合に臨むことに・・・・・・。
合宿先にいる先輩たちがとにかく超絶におかしい!もはや『珍獣』と言っても差し支えないようなインパクト!そして今回のライバルたち、初演でも登場した彼ら、その彼らの背景が色濃く描かれており、群像劇のような形で進んでいく。越山と同級生の深見真理(鈴木絢音)の兄、深見誠司(横井翔二郎)もなんと大会に参加することに。そして今回登場する新しいキャラクターの存在も見逃せない。強豪女子校の麻ヶ丘女子高校、朝比奈栞(阪口珠美)、九条このみ(向井葉月)苑原千明(吉田綾乃クリスティー)、さらに赤河田高校の新名匠(菊池修司)、中澤藤一郎(角田貴志)、宮浦高校の芦屋洋介(本折最強さとし)が加わり、ドラマに厚みを持たせる。そしてニッポン放送の吉田尚記は今回はオリジナルキャラクターを演じている。
クイズシーンはついついキャラクターと一緒にクイズの回答を考えてしまう。試合は皆、互角、ほんのわずかな差で勝者と敗者が決まる。一喜一憂、負けてもまだチャンスが!敗者復活戦!
それにしても競技クイズは奥が深い。正解を誰よりも早く!は当然なのだが、勝つためにわざと誤答をするなどのテクニックもあり、『なるほど』と思うところも。最後は・・・・・・もちろんガチバトル!ここは皆、本気モードで!よってここは毎日勝者が変わる。客席での注意事項は『口パクで正解NG』など。本当に真剣勝負!
試合ごとに新しい発見があり、ライバル校との友情も生まれる。切磋琢磨すること、真剣勝負から生まれるエネルギー、試合での駆け引き、昨今、クイズ番組を見ることは少なくなってしまったが、往年の人気クイズ番組も思い出させてくれる。原作にはまだまだ大勢の『曲者』が多数、定番になって欲しい『部活モノ』だ。
なお、ゲネプロ前に出演者より挨拶があった。越山識役の西井幸人は「参加型なのでお客様も参加していただいて・・・・・出場している気持ちで」と挨拶。クイズシーンはついつい考えてしまうのだが、出てくるクイズがなかなかに深いものもある。深見真理役の鈴木絢音は「今回は女性キャストが増えました。お芝居で女子のクイズの強さを見せられたら」と意気込んだ。この強豪女子校、彼女たちの関係性が見逃せない。小澤亮太は「楽しんでもらえるような舞台になっていると思います。みなさんに参加していただいて」とコメント。冷静沈着な部長ぶり、そして勝負にこだわり、部をまとめるキャラクターがすっかり馴染んでいる様子。井上大将役の諏訪雅は「原作以上にキャラクターのバックグランドが描かれています」と語ったが、それぞれのキャラクターの考えていることがしっかり見えてここは見所。向井葉月は「みんなと戦って頑張って・・・・負けず嫌いなので絶対に優勝します!」と宣言。吉田綾乃クリスティーは「すごく明るくって賢いキャラクターです。一生懸命できるように!」とコメント。阪口珠美は「ガチクイズ、頑張ります!」と元気よく。横井翔二郎は「去年よりクイズの問題が多くって」とコメント。かなり数は増えている!
中村嘉惟人は「お芝居とクイズの面白さと熱量が!初演では完全優勝したので、ROUND2でも!」と意気込んだ。演出の大歳倫弘は「ガチクイズが目玉ですが、前回は入門編でした。今回はクイズ大会です。高校時代はクイズ大会に出場してたので」とコメント。フォトセッションでは昨年は誰よりもポーズが決まっていたが、今年も!決まってる!
和やかな雰囲気で会見はつつがなく終了した。
また、千秋楽のライブ配信が決定!三越劇場、楽天、東映、東映ビデオの4社で共同プロジェクトを立ち上げた。なお三越劇場は開館からもう直ぐ100年!伝統ある劇場、開館当時そのままの先端技術と進取の精神を現代に蘇らせ、伝統とテクノロジーの融合により新しい参加型ライブエンターテイメントエンターテイメントの発信地となった、記念事業としても意義のある、初のライブ配信!
予約販売ページ:http://tv.rakuten.co.jp/content/300449
【公演概要】
2019年5月3日(金・祝)~8日(水)
東京都 三越劇場
原作:「ナナマル サンバツ」杉基イクラ(「ヤングエース」(KADOKAWA)連載中)
脚本・演出:大歳倫弘
出演:西井幸人、鈴木絢音(乃木坂46)、小澤亮太、中村嘉惟人、横井翔二郎、菊池修司、加藤里保菜 / 吉田綾乃クリスティー(乃木坂46)、向井葉月(乃木坂46)、阪口珠美(乃木坂46) / 石田剛太、角田貴志、諏訪雅、本折最強さとし / 吉田尚記
公式HP:http://7o3x-stage.jp/
(c)『ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE』製作委員会
文:Hiromi Koh