昨年東京芸術劇場にて上演し好評を博した 3D 映像と能のコラボレーション「3D能」シリーズの 海外第1弾公演が、5月11日から開催されるヴェネツィア・ビエンナーレのプレイベントとして ヴェネツィアを代表する歌劇場であるゴルドーニ劇場にて現地時間 5月7日上演された。
出演は気鋭の観世流能楽師として注目される川口晃平、そして、元宝塚歌劇団花組トップ娘役蘭乃はな。演出を手が けるのは、東宝、NODA・MAP、宝塚歌劇団等の公演で映像プランナーとして活躍し、舞台「ペルソナ」シリーズや 舞台「攻殻機動隊 ARISE」の演出を手がけた映画監督・奥秀太郎。また、昨年の 3D 能公演に引き続き、明治大学総 合数理学部福地研究室が 3D 映像技術を担当する。
今回、ゴルドーニ劇場で上演されたのは源氏物語と平家物語を題材にした能の中でも人気の高い「葵上」「船弁慶」の 2 演目。
観客は3D能シリーズではもはや定番となった能面型3Dメガネをかけて観劇、能と3D映像のコラボレーションに酔いしれた。
[蘭乃はな:コメント]
タイトなスケジュールでしたが、キャスト・スタッフ皆で力を合わせ、研ぎ澄まされた集中力のもと充実した本番になりました。
初めての海外公演、とても素敵な劇場の舞台に立つことができ幸せでした。
今後はさらに演出・技術に磨きをかけて日本国内はもちろん海外でも積極的に上演していく予定。伝統芸能である能と最新技術の3Dのコラボレーション、圧倒的な美しさと迫力、まさに新しい形の伝統芸能、今後の情報に注目したい。