東京・キンケロ・シアターにて10月から開催することが決定した、小松政夫の芸能人生の集大成となる舞台「うつつ」 小松政夫の大生前葬の出演者による制作発表が南池袋の仙行寺でおこなわれた。
この作品は失われた記憶を求めてさまよう老コメディアン(小松政夫)と、 彼を取り巻く五人の女の物語。妻らは夫の記憶を甦らせる為、父娘涙 の「再会」を画策するものの、計画が思わぬ方向へ展開していく様を描く。主演・小松政夫は、自身“小松政夫”を演じる。
制作発表会には主演の小松政夫、奈良富士子、しゅはまはるみ、岡元あつこ、棚橋幸代、帯金ゆかり、 豊永伸一郎が登壇した。会見の場所は池袋にある仙行寺、スタッフ、共演者・・・・じゃなかった参列者は全員、喪服!小松政夫だけが軽快な服装!小松政夫は・・・・・77歳!まだまだ現役!
まずは挨拶、
「生前葬っていうのは確か一番最初にやられたのは水の江滝子さん。ターキーさんっていう方がやったのを覚えております。大真面目で、ちゃんとお香典とかもらったりしてて、楽しげにやっておりました。私が生前葬・・・・そういう歳にはなっておりますが、ただ死んだらわからないから、それもいいことかなと。盛大にやっていただく、逆に嬉しいことじゃないかとっていう風に思っております」(小松政夫)
「日本の貴重なコメディアンの小松政夫さんとご一緒させていただくということで、大好きな・・・・・小松さんのエスプリを・・・・一緒にお芝居を作っていくのを本当に楽しみにしています。ここにいる美女たちはみなさんそうだと思います」(奈良富士子)
「今日、初めてお会いしました。2、3時間前に『初めまして』というご挨拶をさせていただきました。このお話を伺った時に調べまして『そういうご年齢なんだな』と確認してきまして、ぶっちゃけ失礼を承知で・・・・・11月の公演は打てるのかな?と(笑)、申し訳ございません!!!今日、初めてお会いして、びっくりして!お肌がつやつやでシミもなくって!生前葬なんて早いじゃないですかってお見受けいたしました!11月が楽しみです!」(しゅはまはるみ)
「みなさん、初めてお目にかかって・・・・『うわ!本物!』って(笑)。小さい時から見ていた小松政夫さんが『本当に、ここにいる!』っていうのが最初の印象です。今回の「大生前葬」というタイトルがついて、一緒に舞台に立たせていただくのですが、最後の5人の女の一人になれてすごく幸せです」(岡元あつこ)
「2016年の三越劇場の『リア王』で小松先輩が道化で、私がコーデリアス役で一度ご一緒させていて、優しく、温かくしていただきまして、またご一緒させていただきたいなと思っていて、またこういった形で実現して幸せに思っています。このご縁で素晴らしいみなさんと素敵なお芝居ができることを幸せに思います」(棚橋幸代)
「こんなに素晴らしいみなさんと小松政夫さんとご一緒に作品が作れるなんて、まだ信じられない気持ちです。先ほど、控え室に入っていらした時に作品のことをおっしゃっていて、『ラストはこんな風にした方がいいと思うんだよ』っておっしゃったのを聞いて、嬉しかったし、本当に全力でぶつかっていこうとするんだなっていう気持ちが伝わってきて、私の緊張がほぐれて、本当に一つのものを作れるんだなと。稽古場でいろいろと探って作っていこうねっていう話をした時に『おっし!やるぞ!』という気持ちに(笑)。この美しいみなさまと一丸となって!楽しみにしていただけたら」(帯金ゆかり)
「小松さんはじめ、みなさんと共演するのは初めてですが・・・・・・飲み屋でちょろちょろとは会ってはいますが(笑)、ものすごく楽しみにしています」(豊永伸一郎)
それから改めて囲み会見、
まずは本人役で出ることに関して
「それなんですよねーー(笑)、生前葬っていうのは洒落でいいとは思うんですが、小松政夫っていう・・・・役名が小松政夫(笑)、小松政夫の足取りを追うような内容になっていますが・・・・・目一杯やってみようかと。小松政夫って何をしてきたんだろうって・・・・・『目立たず、隠れず、そーっとやって50年』っていう(笑)忘れられないということの集大成になれればいいなと。目立たず、隠れずは変わらない(笑)、今回はこんな美女に囲まれて(笑)。仕掛けがいっぱい!私生活は遺産も何もないので、それが笑っちゃうんだけど。『一生懸命やってんのになんでこんなに貧乏なの?』、女房が『あんたが全部飲んじゃったのよ!』って(笑)。生前葬で『そろそろ、私もきたな』って。今年は4ヶ月ぶっ通しで芝居やりました。これが今年は最後になります。この作品は『こうしよう、ああしよう』ってみんなでこしらえます。(美女が5人いるからやる気が違いますでしょの問いかけに)もう、全然!!!(喪服さして)これって全部自前??俺だけ、なんで派手な格好してんだろう(笑)。やる気満々です!・・・・・・『やがて悲しき』という言葉があります。わーーと大騒ぎして最後にほっと泣けるようなお芝居になっていけばいいなと。『それをみなさん、作りませんか』っていう話をしたんです」と語る。そして「(終活について聞かれ)大病したら仕方ないけど、『あそこが痛い。ここが痛い』っていうのはやめてしまおうと。治療も何もない。自然体で生きていたい、っていうのを考えているんです。これは終活なのかなって。80っていったら、私の知っている人は伊東(四朗)さんぐらい。この間、テレビで会って『いつまでやる?』って聞いてみたら『家内にね”今、やめたらボケ老人になる”って言われた、脳トレしながらやるんだ』って(笑)。この芝居を東京だけじゃなくってあちこちに持ってく、そういう大きな芝居にできたらいいなと思ってます・・・・・3ヶ月旅公演して・・・・・大きなトランク2つ開けてないんですよ、ヘロヘロで(笑)」と笑う。「小松政夫の全部をぶちまけてもいいんじゃないか(笑)」と意欲的な発言。
ところで小松政夫以外の役柄は「偽物の娘として登場して騙す」(帯金ゆかり)、「小松さんの記憶を左右する役」(岡元あつこ)、「小松さんの奥さんで再婚(笑)」(奈良富士子)「とある施設の職員です、真面目に働いています(笑)」(しゅはまはるみ)、「恐れ多くも小松さんの本当の娘です」(棚橋)、「一番新しいマネージャーです」(豊永伸一郎)とのこと。
最近の老後資金話題にからめて小松政夫は「これで2000万稼げるんだろうか?って」一同「小松さんの2000万のために頑張ります!」と老後資金集め宣言(笑)。「お香典はたっぷり、いただきます!2000万は難しい・・・・終わったらみなさんとどんちゃん騒ぎしたい」と。この企画は友人からだそうで、どんどん進んで「夢じゃないかと・・・・・今、ひしひしと・・・・・なんだって2000万!・・・・・」とさらに笑わせた。最後に「どこまでの話が出るかわかりませんが(笑)、女優さんたちに囲まれて一人、胡散臭い!私のマネージャーもおります。『いやあ、面白かった!』と!一つ長い目で見ていただければ!」と締めて会見は終了した。
「うつつ」 小松政夫の大生前葬 参列チケットは、6月14日(金)10:00より先行販売が開始し、7月27日(土)10:00より一般発売開始となる。公演情報は、公式HP(https://www.utsutsu.info/)にて公開。
<あらすじ>
三年前のある出来事をきっかけに、過去の記憶を失った往年の名コメディアン――。その再起を図って妻は夫を「記憶回復センター」に入所させる。
やがて夫の記憶の鍵を握るのが、彼が前妻との間にもうけたひとり娘であることが判明するが、娘は母と幼い自分を捨てた父と会うことを拒否する。そこで妻は夫のマネージャーと画策して別人を娘に仕立て上げ、父娘涙の「再会」を果たさせるが、事態は思わぬ方向へ展開していく・・・・。
【「うつつ」 小松政夫の大生前葬 概要】
タイトル:「うつつ」 小松政夫の大生前葬
出演:小松政夫/奈良富士子 しゅはまはるみ 岡元あつこ 棚橋幸代 帯金ゆかり/豊永伸一郎 倉石ようこ
作:白崎博史
演出:遲塚勝一
日程:2019年10月31日(木)~11月4日(月祝)
斎場:<東京>中目黒キンケロ・シアター
香典(チケット料金):全席指定 7,800円(税込)
発売日:先行発売:2019年6月14日(金)10:00開始
一般発売:2019年7月27日(土)10:00開始
ご購入はこちら:0570‐08‐9999(10:00‐18:00 オペレーター受付)
喪主:エイベックス・エンタテインメント
公式HP:https://www.utsutsu.info/
お問合せ:イベントインフォメーション:0570-550-890 (平日13:00~17:00)