[横内謙介劇作生活40周年][手塚治虫生誕90周年]劇団扉座「リボンの騎士 -県立鷲尾高校演劇部奮闘記2018-」

 

 扉座主宰・劇作家・演出家で、劇団以外にもスーパー歌舞伎『ワンピース』脚本・演出等、外部でも数多くの活動をしている横内謙介が、20年前、銀座セゾン劇場に書き下ろした作品を、2018年版として改訂、上演することに。

 もともとは、井ノ原快彦氏(V6)等アイドル主演のための作品ではあったが、横内の出身校である厚木高校演劇部での自身の体験をもとにして、弱小演劇部が手塚治虫のマンガ『リボンの騎士』を劇化上演するために奮闘する姿を描いた青春ドラマが広く共感を得て、これまで高校演劇や地方劇団、プロデュース公演などで繰り返し上演、そんな訳で横内自身の演出による扉座としての上演が長く切望され、ここにきてようやく実現。

 厚木高校演劇部で16歳の時に処女作を書いた横内が、劇作生活40周年を迎えた今年、扉座メンバーに加え、次世代を担う才能がひときわ輝く公演にしたいと思い、オーディションを行い、選抜した若き俳優たちを迎え、現在、稽古中。38年目を迎えた劇団の厚みと、若い力の融合が生み出す、未来に向けた涙と笑いと元気な舞台、ここからまた新しい扉が開かれる!

 

<横内謙介コメント>
もう一度、青春ドラマを!

 高校2年生の夏休み、16歳で処女作を書いて以来40年間、ずーっと芝居を書いて生きてきました。記念と言えるかどうか分からない半端な区切りです。しかし、まさかこんなに長く続くとは思わなかったし、ぶっちゃけ、この先どうなるかも分からないから、やれるうちに記念の年にしてしまおうということになりました。この第1弾と、秋に控える第2弾の新作公演でセットです。

 この作品は20年前、処女作を書いた頃の私の実体験を下にして、大きな劇場の公演の為に書き下ろしたものです。手塚治虫さんの『リボンの騎士』を劇中劇として扱い、それを上演しようと頑張るヘナチョコ高校演劇部の涙と笑いの青春グラフィティです。当時の人気アイドルたち(V6 井ノ原さん等)の出演で話題になりました。私自身とても気に入っている作品で、いつか劇団公演として上演しようと決めていました。しかし、そのタイミングを逃し続け、やがて中心メンバーも歳をとり、ついには高校の制服姿があまりに危険に思えはじめ……

 それを今回、40年の節目として、制服姿でリアルにイケる若い俳優たちとガチで組み合い、念願成就させることに致しました。(一部ベテランキャストも含みますが、そこは逆チャレンジということで、乞うご期待)皆、歳は若いけれどアマチュアではなく歴としたプロとその予備軍たちで、ポスト平成の演劇界を必ず担ってゆく人たちです。

 もう一度、あの頃の気持ちを取り戻し、この俊英らと青春テーマで格闘しようと思います。まずは、毎日の稽古に詰襟姿で臨む所存です。

高校40年生 横内謙介

 

 

< あらすじ >

県立鷲尾高校演劇部は女子だけの弱小演劇部。

しかし、その部が創部以来初めて、本気になって、いつも彼女たちをバカにする他の生徒たちを見返そうと立ち上がる。

作品は手塚治虫の漫画を部員の池田マユミが脚本化した『リボンの騎士』。

おりしも暴力沙汰で取り潰しが決まった応援団から、リーダー部長の男子が王子様役で参加してくれることになった。とはいえプライドも根性もない演劇部員たち。次々と襲いかかる困難にひたすらに打ちのめされてゆく。果たして、こんなことで本当に皆を見返すことができるのか……

 『リボンの騎士』を上演しようとする演劇部の部員たちが、現実の厳しさを噛みしめつつも友情を結び合い、また淡い恋に揺れながら、少しずつ大人になってゆく姿を、仮面を被って夢見る女の子の素顔を隠し、勇ましく闘うリボンの騎士・サファイアのイメージと重ねつつ描く、青春ファンタジー。

 部員たちを優しく見守る妖精的な存在として、リボンの騎士のキャラクターたちも登場する。

 

【公演概要】

劇団扉座第62回公演

『リボンの騎士-県立鷲尾高校演劇部奮闘記2018

<キャスト>

小笠原 彩 小川 蓮 加藤萌朝 KAHO 河北琴音 菊地 歩 北村由海 紺崎真紀 白金翔太

菅野亜未 砂田桃子 中嶋紗耶香 野田翔太 藤川泰汰 松本旭平 三浦修平 安田明由

八尋由貴 山川大貴 吉田美佳子/

新原 武 高木トモユキ 伴美奈子

<スタッフ>

脚本・演出:横内謙介

原作:手塚治虫

原作提供・協力:手塚プロダクション

振付:ラッキィ池田・彩木エリ(イカキック)

製作:(公財)厚木市文化振興財団〈厚木公演〉/赤星明光・田中信也(扉座)

製作:扉座

<日程・会場>

〔厚木公演〕

日程:2018616日(土)・17日(日)

会場:厚木市文化会館 小ホール

厚木シアタープロジェクト第30回公演

主催:(公財)厚木市文化振興財団 扉座/応援:厚木シアタープロジェクト市民応援団

 

〔東京公演〕

日程:2018620()71() 

会場:座・高円寺1

座・高円寺 夏の劇場07 日本劇作家協会プログラム

提携:NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺 後援:杉並区

高木ナイト=623日(土)18:00の回 高木トモユキ企画のアフターイベントあり。

横内ナイト=626日(火)19:00の回 横内謙介によるアフタートークあり。

ラクイブナイト=630日(土)18:00の回 終演後にスペシャルイベントあり。

託児サービス(有料・要予約)=623日(土)13:0028日(木)14:0030日(土)13:00の回

 

<チケット前売り情報>

 前売開始日 422日(日)

 劇団扉座 03-3221-0530(平日12:0018:00/前売開始日以外の土・日・祝休/公演中12:0016:00 628日(休)

 扉座オンラインチケット http://www.tobiraza.co.jp(前売開始日の12:00より受付)

※厚木・東京共通

 厚木公演:

 厚木市文化会館チケット予約センター 046-224-999910:0018:00 休館日除く)

 本厚木ミロードプレイガイド (ミロード南館1F)店頭販売のみ

東京公演:

 チケットぴあ 0570-02-9999 Pコード:485-742

 e+ イープラス[PC/携帯]http://eplus.jp[直接購入]ファミリーマート

 座・高円寺チケットボックス<月曜定休>

 03-3223-730010:0018:00)窓口(10:0019:00http://za-koenji.jp/

 ※座・高円寺の劇場回数券「なみちけ」もご利用可。

 

☆若者向けワークショップ開催!(5月開催予定)

詳細は扉座ホームページにて発表いたします。

 

公式サイト:http://www.tobiraza.co.jp