斬劇『戦国BASARA』天政奉還 武将たちがところ狭しと!愛あるラスト!舞台化10周年にふさわしい作品に!

斬劇『戦国BASARA』天政奉還が開幕した。『戦国BASARA』の初の舞台化は2009年に遡る。今年で10年、それだけファンに長く愛されている証拠である。
真田幸村役の松村龍之介と伊達政宗役の眞嶋秀斗は今回、『卒業』とのことだが、多くの思い出が詰まっていることであろう。
音楽が鳴り響き、客席通路からアンサンブル陣が刀を持って登場、ここでタイトルロールを!この斬劇と銘打ってからは、この始まり方、いよいよ!と感じさせる瞬間だ。京極マリア(大湖せしる)と松永久秀(松田賢二)が客席通路から登場する。「とびきりの熱が!」と京極マリア。そしてほとんどの武将が客席通路から登場する。通路を疾走するので、風が起こる、こういうところは舞台ならではの手法。そして映像演出ではヨリコ・ジュンの手腕が光る。ゲームがリアルに舞台に出現したような!13代将軍である足利義輝(久保田秀敏)は「最期まで勝ち残った者に帝の称号を与える!」と武将たちに宣言する。そしてオープニング、テーマ曲が鳴り響き、次々とキャラクターが殺陣と決め台詞と!王道なパターン、それから物語が始まる。
ストーリーは舞台オリジナル、足利義輝の「帝の称号を与える」宣言に武将たちは心ざわつく。史実では足利義輝は13代将軍で時代は戦国時代、幕府権力と将軍権威の復活を目指し、諸国の戦国大名との修好に尽力したと言われていた。しかし、傀儡としての将軍を擁立しようとする松永久秀と三好三人衆にとっては、将軍家の直接統治に固執する義輝は邪魔でしかなかった。そんなことを押さえておくと舞台も楽しめるかもしれない。
各武将の思惑、足利義輝の真意はどこにあるのか、京極マリアと松永久秀の不穏な動き、武将たちの忠義、絆、友情、それらが2幕後半になって怒涛のごとくに絡み合い、突進していく。

 

また天海(瀬戸祐介)や鶴姫(出口亜梨沙)らが義輝に再び鍋を振る舞うシーンが出てくる。そこで鶴姫は自分の恋愛話をするのだが、それに耳を傾ける義輝。ここは単なる『面白シーン』ではないので要注目ポイント。また2幕の<十年式典>のシーンは楽しさ満載。マリアが舞い踊り、義輝がハンドマイクで熱唱、そして武将らが集う”戦国BAR 乱世”がある楽市楽座を武将たちが訪れるのだが次々と!これでもか!と楽しい場面が出てくるので、ここは大いに笑いたいところ。そしてアドリブ部分も!また物販宣伝もしっかり!ゲネプロではカレー推し!

ラストは殺陣とアクション、豊臣軍vs松永勢、まさに『乱世』、武将たちがところ狭しと張り切って!各武将の見所満載、スピード感溢れる場面だ。そしてラストの景色は・・・・・・。初舞台化から10年、そして眞嶋秀斗(伊達政宗役)、松村龍之介(真田幸村役)の卒業にふさわしいエンディング、そして足利義輝は?彼が望んでいたものは一体なんだったのか。それは劇場で!
初日に先駆けて挨拶があった。登壇したのは眞嶋秀斗(伊達政宗役)、松村龍之介(真田幸村役)/沖野晃司(石田三成役) 、永田聖一朗(徳川家康役) 、 井上正大(片倉小十郎役) /久保田秀敏(足利義輝役) /末野卓磨(竹中半兵衛役) 、前田慎治(風魔小太郎役) 、 前田慎治(風魔小太郎役) /高柳明音(SKE48) (お市役) 、出口亜梨沙(鶴姫役) /瀬戸祐介(明智光秀・天海役) 、 大湖せしる(京極マリア役) /松田賢二(松永久秀役)
喜多野章太郎(三好三人衆・長兄役) 、久道成光(劇団4ドル50セント) (三好三人衆・次男役) 、田沼ジョージ(三好三人 衆・三男役)。そして構成・演出・映像のヨリコジュンと企画・原作監修の小林裕幸(CAPCOM)。
「開幕直後から17武将が・・・・とてつもない熱を!スクランブル交差点で殺陣をやってるような感じです」(眞嶋秀斗(伊達政宗役))
「10周年です。僕は16作品のうち、これで10作目となりますので、僕にとっても節目の年です」(松村龍之介(真田幸村役))
「10周年、いい歴史を紡いで・・・・・歴史ある舞台に出演できて嬉しいです」(沖野晃司(石田三成役))
「節目の年で徳川家康役で出演できて光栄です。初参加でプレッシャーがありますが、自分らしく全力で!」(永田聖一朗(徳川家康役))
「作品に出られることに感謝です。僕はいつ卒業するのか(笑)、今回はとどまっています(笑)」(井上正大(片倉小十郎役))
「どーんと構えてしっかり演じたい」(久保田秀敏(足利義輝役))
「二度めの参加です、頑張ります!」(末野卓磨(竹中半兵衛役) )
「ものすごい緊張しています。アンサンブルで出演させていただいたことがあります。できる限り、やらせていただきます」(前田慎治(風魔小太郎役))
「初参加です。立ち回りが多く、好んで立ち回りする役ではないのですが、戦い抜きたいです」(前田慎治(風魔小太郎役))
「遅刻しないでいただきたいです、心の準備をして!時間に余裕を持ってきてください!アイドルになって10周年、この舞台版の『戦国BASARA』も10周年、ずっとお花を添えられたら!」(高柳明音(SKE48) (お市役))
「初出演です、頑張ります!」(出口亜梨沙(鶴姫役) )
「原作にはない内容です。人間臭さを届けられるように!」(瀬戸祐介(明智光秀・天海役))
「10周年という節目の年に出れて嬉しいです。千秋楽まで全力で!」(大湖せしる(京極マリア役))
「僕一人、おじさんです。しっかり戦いたいです」(松田賢二(松永久秀役))
「この舞台に立てることに感謝しています」(喜多野章太郎(三好三人衆・長兄役) )
「スマホゲーム、ダウンロードしています!」(久道成光(劇団4ドル50セント) (三好三人衆・次男役))
「暑い夏をさらに熱く!」(田沼ジョージ(三好三人 衆・三男役))
「俳優陣とデスカッションを重ねてきました。松村龍之介さんと眞嶋秀斗さんが卒業します。愛ある作品を目に焼き付けていただけたらと」(ヨリコ・ジュン)
「初演から10年、数々の役者さんにやっていただき、嬉しく思っています。ヨリコさんと組んで『斬劇』という名前をつけました。今回は新作で面白い内容になっています。あと、ゲーム最新作ですが、スマホアプリ、BASARA バトル パーティ、配信しております!来年の4月はゲーム15周年です!」(小林裕幸(CAPCOM))

キャスト:
眞嶋秀斗、 松村龍之介/沖野晃司、 永田聖一朗、 井上正大/久保田秀敏/末野卓磨、 前田慎治、
高岡裕貴/高柳明音(SKE48)、 出口亜梨沙/瀬戸祐介、 大湖せしる/松田賢二
***
喜多野章太郎、 久道成光(劇団4ドル50セント)、 田沼ジョージ 他
【公演概要】
公演タイトル:
“斬劇『戦国BASARA』天政奉還” (読み:ざんげきせんごくばさら てんせいほうかん)
原作:CAPCOM(「戦国BASARA」シリーズ)
公演日程・会場
<東京公演>
2019年7月12日(金)~ 7月21日(日)ヒューリックホール東京
<大阪公演>
2019年7月26日(金)~7月28日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
構成・演出・映像:ヨリコジュン
企画・原作監修:小林裕幸(CAPCOM)、 山本真(CAPCOM)
主催:エイベックス・エンタテインメント、 エースクルー・エンタテインメント、
サンライズプロモーション東京
制作:エイベックス・エンタテインメント、 エースクルー・エンタテインメント
公式HP:https://www.basara-st.com/
公式Twitter:@BASARA_st
著作権表記: (c)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

文:Hiromi Koh