９月9日、都内で「WATERS takeshiba」プロジェクトの発表会が執り行われた。
登壇したのは、東日本旅客鉄道株式会社より代表取締役の深澤祐二、同じく東日本旅客鉄道株式会社東京支社首都圏えきまち創造センター所長の大澤実紀、そして四季株式会社代表取締役の吉田智誉樹。
四季劇場がクローズし再開発が行われていたが、その全貌が明らかに。
まずは深澤祐二より、この「WATERS takeshiba」の説明があった。「全ての人の生活の豊かさ」「社会での新たな価値の提供」、そして「訪れてよかったと感じていただける街作り」を推進しているとコメント。「浜離宮、そして水辺を生かした街作りを進めて来た」とコメント。そして今後に生かしていくと語る。
またスライドで1964年当時の写真が写し出されたが、東京オリンピックに合わせて東京モノレール、世界貿易センターなどが整備された。そして2020年の東京オリンピックに合わせての街作り、というわけである。「東京の新たな魅力を引き出す街作りを進めてまいります」と語る。水辺活用、そして劇場、「次の豊かさに気づいていただける街に」と意気込んだ。特に演劇は一期一会、感動を訪れた人々に、さらにはオープンスペースも設置、まさに新しい街作りを目指しているといえよう。
そして次に大澤実紀が挨拶と説明。「全ての人に楽しんでいただける街作りを目指す」と語り、テラスには広場、大階段、ここは水辺に面しており、ここで心地よく過ごせるエリアになるとのこと。
取り組みに関しては５つの項目がスライドで示された。
また、このプロジェクトのための一般社団法人も設立し、エリア活性化を推進する。そしてJR東日本四季劇場[春][秋]の設立、四季のフラッグシップとなる劇場であり、またホテルも作られるが、マリオット・インターナショナルと初提携し、今までにないオリジナリティ溢れるラグジュアリーホテルを目指す。
ゲストの五感を魅了する体験のひとつとして、2020年4月27日の開業時に全265室の ゲストルームに電子ピアノを導入。家族でのパーティなどに利用できそうだ。世界的な日本の電機メーカーであるカシオの電子ピアノ Privia(プリヴィア)「PX-S1000BK」を採用。スタイリッシュな デザインと、グランドピアノのようなタッチ感と美しく豊かな音色が特徴である。ゲストは、客室にいながら本格的なピアノ演奏が楽しめるだけでなく、内蔵されている60曲にあわせて一緒に弾くことができる機能や、Bluetooth®を使ったオーディオ再生機能によるライブ感のある 音楽を通じて、今までにない過ごし方を体験することができる。これは画期的！
またアトレはいわゆる商業施設ではあるが、従来のアトレとは一味違うようである。ナイトクラブラウンジなどができるそうである。
最後に四季の吉田智誉樹が挨拶、そして四季劇場についての説明を行った。劇団四季のテーマは「伝統と革新」。そして劇場の正式名称もスライドで写し出された。
そして四季が創立から掲げているスローガン「人生の感動 生きる喜び」、それにふさわしい演目をこけら落としに選んだそうである。
建築中のJR東日本 四季劇場［春］［秋］。隣接に建築中のホテル「メズム東京」から撮影（奥が浜松町駅方面）。
この２つの劇場がオープンすれば、東京だけで劇団四季の劇場は６つ、ということに。
建築中の劇場。奈落から客席を見上げる。取材陣の先にオケピ。頭上が１F席の最前列、画面上部奥に２F席を望む。
オケピを下手ソデより。右側の黄色壁の上部が!F客席最前列。
今までの四季劇場は当時でも最新と言われていたが、昨今のテクノロジーの発達により、さらに進化した劇場になるであろうことは想像に難くない。また、浅利慶太は「東西文化の融合」を語っていたが、それは現在においても「命題」だ。
ここで劇団四季の新作ミュージカルも発表に。ファン待望の『アナと雪の女王』。あの大ヒット曲が流れ、イメージ映像が流れた。
大ヒット映画を元にした作品ではあるが、映画版をそのまま舞台化したわけではなく、エルザとアナの姉妹愛（幼い頃の二人が描かれているそう・子役オーデションもあり！）などがより深く描かれている、と説明。また、最新技術も多く取り入れ、あの世界観が舞台に！これは楽しみ。翻訳はもちろん、この人しかいない！
劇団四季がディズニーの作品を手がけてから25年、日本人の５人に１人が観劇している、という事実、そして、この作品が開幕すれば、３つの作品が東京で観劇できる！これは東京とブロードウェイのみ！
また質疑応答ではもう一つの劇場の演目は現在未定だが、近々には発表になるであろう。また、他の四季劇場ではメガネ式の多言語サービスを行っているが、翻訳作業などに時間がかかるため、ここでの導入はちょっと先になるそう。また映画と舞台版では異なるので映画と同じ翻訳になるとは限らないとコメント。観なきゃわからない！ということになりそうだ。
今、東京ではここ、竹芝の他にも劇場を中心とした街作りを行っているが、2020年、東京は大きく変わろうとしている。
公式HP：https://www.shiki.jp/
作品クレジット：Caissie Levy as Elsa in FROZEN on Broadway.Photo by Saint
(C)Disney
海外公演より
