1年間の充電期間を経て、今年の7月に始動したDIAMOND☆DOGS、そして早くも9月18日より、SHOW CASE 『ODYSSEY』が始まった。7月の公演は新生DIAMOND☆DOGSお披露目的な公演であったが、今回はゲストパフォーマーを迎えて、新たな一面を魅せてくれる。
SHOW CASE 『ODYSSEY』コンセプトはすべての出演ダンサーが主役。全てのキャストに見せ場、ソロパートがあり、一人一人の個性を大事に、そして一つのチームとして、お互いの魅力と個性を尊重しながらのショーストッパーなシーンを見せる。
ダンサー一人ひとりの意見と意志が反映されたソロパート&アンサンブルパート。それらのすべてのパートが美しく融合し、パフォーマーたちがお互いの魅力と個性を生かして創り上げる、“ODYSSEY”。つまり与えられたシーンをきっちり踊るのではなく、自分たちが何を伝えたいのかを考えた結果、というわけだ。
ポップな楽曲で幕あき、しょっぱなから全力パフォーマンス、観客のテンションは一気に上がる。そして様々なテイストのシーンをつなげていく。スパニッシュな雰囲気のシーン、アクロバットな激しいダンス、かと思えば一転してエレガントに。ヴォーカルがあるシーン、そしてダンスパフォーマンスだけで見せるシーンと緩急つけて構成、ちょっとした芝居的なところもあり、また客席に降りるところもあるので!「白鳥の湖」の楽曲を使ったバレエを主体にしたシーン、エキゾチックなシーン、めくるめく展開、しかもスピーディで瞬きしたらシーンが変わってしまうくらいの速さ。またバンドネオンの、あの有名な楽曲、妖艶なイメージで大人な雰囲気。
そして休憩を挟んでの2幕目は1幕とは全く構成が異なり、ある一つの場面が変化していくパターン。演劇的でコミカルな場面もあり、ちょっと笑みが溢れるシーンもふんだんに。そしてストンプやタップもあり、多彩なダンスを見せる。バレエ、ジャズダンス、ストリート、コンテンポラリー、タップは言うに及ばず、アクロバット的なダンス、また、よく見るとワールドワイドな印象も。ストンプはアフリカ起源の舞踊で数世紀前のアフリカン・ブートダンス。実に多様なダンススタイルを取り入れているのである。そしてフィナーレ、ヴォーカル、キャスト全員の群舞、上演時間は休憩を挟んでも1時間50分弱。あっという間のめくるめくダンスショー。
DIAMOND☆DOGSのリーダーである東山義久はじめ、ダンススキルの高さは折紙付。そしてゲストパフォーマー、『ビリー・エリオット〜リトルダンサー〜』の初代ビリー役の木村咲哉、『お兄さん達』顔負けのダンススキルを魅せてくれる、しかも可愛い!もはや常連ゲストの法月康平、長澤風海、パフォーマンス集団「TRIQSTAR」、ダンス&ボーカルグループ「 RADIO FISH」のメンバーRIHITO、「キンキブーツ」などのミュージカルで活躍している浅川文也、きっちりとレベルの高い仕事ぶり。
アーティステックでエモーショナルでパワフルでたおやか、ダンスファンには見逃せない公演、23日まで博品館劇場にて!ちなみにオデッセイとは「古代ギリシャの詩人ホメロスが書いた叙事詩」、転じて「長い冒険」の意。
<キャスト>
DIAMOND☆DOGS
東山義久 中塚皓平 和田泰右 咲山類 廣瀬真平 新開理雄 Homer
長澤風海 法月康平 木村咲哉 RIHITO 浅川文也
【公演概要】
日程・場所:2019 年 9 月 18 日(水)~23 日(月・祝) 博品館劇場
構成・演出・振付 D☆D
音楽 TAKA
振付 植木豪、長澤風海、 木野村温子